皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。
さて今日は新発売のTomix製キハ56系200番台が届き若干コーフン気味です。何せ1990年代後半からずっと製品化を待ち望んでいたのがやっと叶ったのですから。本人はオッサンになってしまいましたが…。
さて、いきなり29両も購入してしまったので整備には時間が掛かるでしょうから、まずは簡単に製品のレビューから行いたいと思います。
↑全形式が入っているこのセットからレビューしてゆきます。単品も同じ仕様でしょうから。
まず気になったのは、イラストに描いてあるキハ56は放送用ジャンパ栓納めが上部に移設された後の姿になっていますね。1980年代以降の姿になります。製品のキハ56系は乗降ドア下部の丸窓や各種ドアの形状が原形であることから1970年代頃がベストなのですが、ちょっとマッチしませんね。って考えすぎでしょうかね(汗) 両数のバランスからモデルチェンジ車のみで組成することはまず稀だったので、製品情報のように「北斗」代走の姿を絵にしてもよかったのでは?とも思いましたが…。
↑ブックケースのウレタンは7両用が入っています。まさに北斗代走編成がそのまま入るようになっています。
↑いやー長年待った甲斐がありました。
では早速レビューをしてみます。
↑キハ56 200です。床下機器パーツの変更が多いトレーラー車を見てみます。
↑アナウンス通り、この製品からキハ58系もタイフォンが別パーツとなりました。ちょっと遅すぎたような気もしますが…。でも今後の展開に期待したいです。その他は元々従来品が完成度の高いものであったため、概ね同仕様になっています。あと床下のTNに付いているジャンパ栓は冷房車と共用のため冷房用ジャンパまで付いています。気になる方はKE53CとKE8をカットする方が良いかもしれません。
↑後位側です。良く見ると便所の臭気抜き窓のHゴムが印刷表現されています。また前位側も同様ですがドア押さえ金が銀色で色挿しされていますね。ようやくKATO製品の水準に近づいてきました。
↑妻面です。どうやら廃車回送で妻面をさらけ出したキハ56 204を参考にしたようですが、このロットのキハ56・58系冷房準備車のKE53ジャンパ栓納めはもっと外側に付いている筈です。キハ56 204はどのかのタイミングで移設されたのかもしれません。変な車がモデルになってしまったようです。
↑床下です。元々造形がすぐれていたTomix製のキハ58系2エンジン車ですが、概ね形状はそれを踏襲しています。
↑製品情報ではエンジンが別パーツになるとアナウンスされていましたが、製品を見ると油タンクも別パーツになっていました!!
↑ということは、キハ52についているこの角型タンクも将来使えそうです。
↑取り付け部も同じ設計のようです。
↑屋根上は従来製品と特に変わっていないようで、信号炎管も屋根にモールドされたままです。個人的には形状に問題は感じないので変に別パーツ化されて整備の手間になるよりはよかった気がしています。
↑床下をバラしました。床板パーツは従来と完全に別設計となっているようです。ライト類のLED照明は床板側に付いており、車体側には導光プリズムしかありません。
↑付いているTNは従来のものと同じです。アナウンスされているキハ35系のように新規パーツとはならなかったようです。
↑キハ185系は床下パーツをバラすと隠しパーツがありましたが、この車にはそういうカラクリはありませんでした。
↑さて20年ほど前に発売されたキハ58の冷房準備車である1500番台と比べてみます。これが出た時にはこの流れでキハ56 200も出ると思っていたのですがね。これから20年も経ってしまいました。
左が20年前のキハ58 1500で右がキハ56 200ですが、印象はあまり変わりませんね。いかにTomixのHGキハ58系シリーズが登場した当初のレベルが高かったかが分かります。
↑屋根上を比べます。奥がキハ58 1500、手前がキハ56 200です。殆ど同じです。
↑運転室です。従来の製品に比べると今製品からライトユニットが変更されたので奥が見えるようになりました。
↑従来は運転席から戸袋部まで真っ黒でした。
↑右が今回のキハ56 200です。LEDのライトユニットが床下装備になったので床板パーツは全くの新規品です。従来の床板と互換は無さそうです。
↑車体側のライトユニットです。左はキハ56 200より前の製品です。これを見ても互換の無さが分かります。
では、今回のキハ56 200に旧ライトユニットを付けたり、従来製品に新ライトユニットを付けることは出来るのでしょうか。
↑新ライトユニットは2分割になっており、手前を外しました。尾灯が別パーツになっているようです。
↑奥のヘッドライト部のパーツも外しました。
↑ヘッドライトユニットを外した後の車体内側を見てみました。奥がキハ58 1500、手前が新製品のキハ56 200です。内側の窪みが異なるので、旧製品に新ライトを付けたり、キハ56 200に旧製品のライトを付けたりするのは難しそうです。干渉部分を切り欠けば良いのかもしれませんが…。
↑妻面です。左はキハ58 1500で右はキハ56 200です。結構形状が違いますね。
左側のキハ58 1500は、昭和42年度本予算・第2次債務車までの形状で、この模型のように右側のKE8ジャンパ栓納めの窪みが外側にありました。ただし実車の写真をみると左側のゴミ箱用出っ張りの外側にあるKE53C用の窪みは無いように思われます。よってエラー?になるのかな。まぁなかなか実車の妻面の写真って出てきませんので難しいですよね。
右のキハ56 200は昭和42年度第3次債務車なので、実車も模型のように右側のKE8ジャンパ栓納めが幌座に近くなっています。またこの次数より左側のKE53C栓納めの窪みも付いているようなので模型の形状で合っていると思います。但し、製造時や他の車両の写真を見ていると、制御用KE53ジャンパ栓納めの位置はもっと外側に付いているのが大半です。見つけた中では唯一キハ56 204のみがこの模型のような形状をしています。恐らく204は後天的にこの位置になっていると思われるのですが、それを模型化されてしまいましたね…。
まぁ細かい話なので気にしすぎなのかもしれませんが…。
さて、キハ56だけでかなり長くなってしまいましたので、今回はここまでにしてキハ27、キロ26は次回にしたいと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!