2021年 春の飛騨・北陸旅行⑥雪山へ向かって…!富山地鉄立山線乗車記 | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

富山に来るのは2018年以来。鉄道で来たのはそれよりもっと前…

そのときはまだ高架化される前でした。

 

けっこうきれいになりましたね。

 

さて、今日はもう予定はないのですが…

さすがにまだ時間が早いのでどこかに行こうと思います。

 

ということでやってきたのはおとなりの電鉄富山駅。

 

1日フリーきっぷを購入して…

 

富山地方鉄道の鉄道線、初乗車です!

宇奈月温泉…は遠すぎるので、手っ取り早く行ける立山に狙いを絞ります。

 

改札を抜け、左を見るとホームの壁にたくさんのヘッドマークがかけてありました。

 

これは展示されているわけではなく、未だ現役であるというから驚きです。

 

 

待っていると折り返し立山行きとなる列車が入ってきました。

使用車両は17480形。元東急8590形です。

他にも富山地鉄は西武や京阪から車両の譲渡を受けているとか…

 

 

列車は定刻通り電鉄富山駅を後にしました。

 

 

まずはお隣の駅、稲荷町に停車です。

 

この駅には車両基地が併設されており、鉄道線で使われているすべての車両を見ることができます。

ちょうど2020年10月に搬入された元西武10000形ニューレッドアローの姿が見えました。

営業運転開始が楽しみです。

 

ちょうど桜の季節だったのでところどころでその可憐な姿をみせてくれました。

 

越中荏原駅を過ぎると常願寺川を渡ります。

 

川の向こうに雪をかぶった立山連峰の姿が…!

感動的です。

 

常願寺川を渡って3駅、列車は寺田に到着しました。

ここからは本線と別れて立山線に入っていきます。

 

遠くに立山連峰を見ながら進んでいきます。

 

寺田から2駅、再び別の線路が近づいてくると岩峅寺に到着です。

ここは不二越・上滝線との分岐駅です。

 

発車すると横に排雪用モーターカーが止まっているのが見えました。

 

この頃になると車内にはほとんど人がいなくなっていました。

 

千垣を出て常願寺川を再び渡ります。

先ほどとは異なり、渓谷の様相を見せるようになってきました。

 

有峰口に停車。

待合室の雰囲気がいいですね。

 

 

列車が山の中へ入るにつれ、だんだん車窓に積雪が見えるようになってきました。

 

本宮に停車。次は終点の立山です。

 

最後の一区間はけっこう長く、4.8kmもの距離があります。

以前はこの区間に芦峅寺駅と粟巣野駅の2駅がありましたが、1981年までに廃止になっています。

 

最後にもう一度常願寺川を渡って、立山に到着しました。

 

 

薄暗い構内に停車する17480形。

以前はここまで大阪から485系や681系が乗り入れていた時期があったとは信じがたいですね…

 

折返しの列車は1時間後なので駅周辺を見て回ります。

 

立山駅は美女平へと向かう立山ケーブルカーの乗り換え駅。その先室堂・黒部ダム方面へとつながる立山黒部アルペンルートの富山側の入り口であり、シーズンには多くの観光客で賑わいます。

 

私も立山黒部アルペンルートのバスツアーに参加した際、ここを訪れたことがあります。

だいたい2年ぶりくらいの再訪です。

 

しかしながらまだ3月。当然立山黒部アルペンルートは営業期間外のため、駅舎内はガランとしていました。

 

ケーブルカーのりばも人っ子一人いません。

シーズン中は人であふれかえるんだろうな…そんな想像をしていると、幻聴でしょうか、どこかからケーブルカーの発車ベルが聞こえてくる気がしました。

 

外に出てみます。

 

2年ぶりに見る立山駅。懐かしいですね。

右奥に見えるのがケーブルカーのりばの建物です。

 

さて歩き出そうか…と思ったその瞬間、なにやら走行音が上の方から聞こえてきます。

 

!?

 

なんとケーブルカーが下ってきました…

 

営業期間外ですが、どうやら再開に向けて試運転していたようです。

さっきの発車ベルは幻聴ではなかったのですね。

 

 

時間があるので立山カルデラ砂防博物館…ではなく、

 

その裏手へ。

 

消防署みたいな車庫があって、

 

その全部に線路がつながっています。

緊急時にここから何かが一斉発進しそうな風景です(笑)

 

さらに進んでいくと常願寺川のほとりに出ました。

 

ここにも線路が…?

 

その線路をたどると「トロッコ展示レーン」という場所に出ました。

 

 

トロッコは…いませんね……

 

 

この線路は立山砂防工事専用軌道のもの。

常願寺川上流の立山カルデラ内には大量の土砂が堆積しており、流出すると富山平野に甚大な被害をもたらすことから、それを食い止めるための砂防工事が行われています。

その工事用の軌道として建設されたのが立山砂防工事専用軌道なのです。

 

川を見てみるといくつもの砂防堰堤が設置されているのが見えます。

 

上流部に向かっていくつもの砂防堰堤が設置されていることで土砂の流出を防いでいるわけですね。

 

工事用軌道は森の奥の方へ続いています。

この軌道、途中18段連続スイッチバックがあるなど魅力的な路線なのですが、一般客は基本的に乗車することができません。

乗車できるのは砂防工事見学会に参加したときのみ。倍率も高いようなのでなかなか難しいようですが、いつかは乗ってみたいですね。

 

 

駅に戻ってきました。

 

なにやらレトロな簡易郵便局の看板を発見。

 

立山登山の拠点駅らしく、山岳情報を書く掲示板もありました。

 

時刻表を眺めていると、こんな張り紙が。

3月16日から22日までの間立山線は一部区間で落石による運休が発生しており、代行バスでの運行となっていたようです。

幸いなことに私が来たときにはすでに復旧していました。

 

立山駅15:27発の電鉄富山行きで帰ります。

 

先ほどと同じ車両が折り返しとなります。

 

 

 

 

帰りも雪山を見ながら帰ります。

 

遠くから見るぶんにはきれいですが、あの山の中は厳しい環境なのでしょうね…

 

架線柱越しに雪山。旅情を感じますね。

 

終点・電鉄富山に到着です。

 

 

まだ時間があります。

何しましょうか…

 

続きます。

 

 

★列車データ

列番不明 普通 立山行き 電鉄富山(13:32)→立山(14:34) 17480形 17481F編成

列番不明 普通 電鉄富山行き 立山(15:27)→電鉄富山(16:32) 17480形 17481F編成

※2021年3月27日乗車

 

 

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