JR貨物では、現在九州で運行しているED76形式、EF81形式の置き換え用として、EF510形式を導入することを発表しました。

九州向けEF510形式交直流電気機関車「ECO−POWER レッドサンダー」の製作について|JR貨物

概要は以下のとおりです。

【特徴】
・交流回生ブレーキを搭載
・車体の塗装を銀色に変更(EF81形式で親しまれている塗装)

【車両メーカーからの出場日】
2021年12月16日(予定)

【運行開始日】
2023年3月(予定)

【デザイン】
jrf_ef510-300
(上記発表資料(https://www.jrfreight.co.jp/storage/upload/08c9a4240c5fbab9404997b3ffc5e00f.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR貨物のEF510形式は、2001年から製作を開始している機関車で、本州の日本海縦貫線を中心に運行されていますが、今回、新たに九州地区にこのEF510を投入することが発表されました。

九州地区では、現在でもEF81やED76といった国鉄時代からの継承及びJR貨物発足直後に製作した、国鉄型の電気機関車が今も主力を占めています。
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▲佐賀駅に入線するJR貨物ED76形電気機関車。


しかし、特に国鉄から継承した車両は老朽化も進んでいることから、そろそろ置き換えの時期がやってくるのではないか、と思われたところ、今回のEF510投入となった、というところでしょうか。


九州地区に投入されるEF510の特徴としては、やはり車両デザインでありましょうか。
日本海縦貫線に投入されているEF510は、車体が赤色ベース(一部に「北斗星」「カシオペア」時代の塗色を残している車両もあります)ですが、九州地区に投入されるEF510では、EF81 303号機等で親しまれている「銀色」をベースとした塗色になっていることが特徴であります。

この銀色、元をたどれば関門トンネル専用に投入されたEF30がそのはしり、といえるでしょうか。
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▲北九州市門司区の「和布刈公園」に静態保存されているEF30。

その後、EF81形式300番台でもこの銀色が継承されましたが、その後継であるEF510形式300番台でもこの銀色が使われるのも、関門間で親しまれたカラーが継承されていく、という意味ではファンにとっても嬉しいのではないかとも思えます。


EF510形式300番台の運行開始は2023年3月、今から1年半程度先の話となります。
既に日本海縦貫線では20年程度の運用実績がある同形式ですが、九州での運用を行うのに際しては、やはりそれなりの準備期間が必要なのではないかとも思われますが、この新形式が下関から関門トンネルをくぐり、九州各地に貨物列車を牽引する姿を早く見たいものであります。


ただ、EF81やED76が九州から完全に引退するのは、もうしばらく先でもありますが、それだけに、残された時間があるうちに、これら国鉄型電気機関車の記録は早めに済ませておきたいところでもあります。




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JR貨物,九州向けEF510形「ECO-POWER レッドサンダー」を導入|鉄道ニュース|2021年10月15日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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