第1442回('21) 2021年もお盆休みは紀伊半島へ。きのくに線の未訪問駅を降り鉄    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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2021年8月7日~8月10日、前年に続きコロナ禍ということで、この年もお盆休みは極端な遠出を避けて近畿地方内、主に和歌山県と三重県を目的地として乗り鉄・降り鉄の旅行に出かけました。もちろん新型コロナウイルスの感染対策を徹底いたしました。3日目を除き、『青春18きっぷ』を利用しました。
紀勢本線を中心に未訪問駅を降り鉄していきましたが、途中、参宮線や近鉄山田線にも手を出しました。台風の影響も多少ありましたが、概ね晴天でした。帰宅した後は1週間ほど雨が続いたので、早いうちに出かけておいて良かったですw 
 
今回は初日前半の内容です。
いつものように早朝スタートで、普通や快速を乗り継いで和歌山入りしました。和歌山駅からは紀勢本線【愛称:きのくに線】に乗り、まずは御坊~紀伊田辺の未訪問駅をできるだけ降り鉄していきました。
 
今回の日程 2021年8月7日  (土)   【前半】      
 
加古川520(JR神戸線・快速)637大阪641(大阪環状線内回り)700天王寺710(阪和線・快速)815和歌山840(紀勢本線【きのくに線】)931湯浅1000(普通)1019御坊1103(普通)1116稲原1133(下り普通)1140和佐  
 
【後半へ続く】  
 
この日は4時に起床。朝食を済ませてから自宅を出発して加古川駅へ向かいました。この時点では最終日辺りに台風が接近するとの予報で、「逸れてくれ…」と祈っていました。
加古川駅では『青春18きっぷ』の3回目のスタンプが押され、高架ホームへ。5時20分発のJR神戸線上り一番列車である、普通(西明石から快速)・米原行きに乗車しました。223系4連+8連の12両編成で、私は先頭車両(4連側)に乗車して、転換クロスシート窓側席に腰掛けました。車内はガラガラでした。
 
 

 
既に明るかったので、道中は車窓風景を眺め続けました。まぁ、あまりスマホばかりいじっているとバッテリー残量が少なくなってしまうので…(モバイル充電器は持参しています)。また、駅ごとに少しずつ乗客が増えましたが、最大でも窓側席と一部の通路側席が埋まる程度の乗車率にとどまりました。西明石駅からは快速に変わりましたが、複々線の緩行線を走るためスピードはイマイチです。三ノ宮から先は阪急や阪神といったライバルが並走しているため乗客は増えず、空席が残った状態で阪神間を走行しました。尼崎を過ぎると兵庫県を出て大阪府に入り、淀川を渡ると6時37分に大阪駅に到着しました。
 
 

 
大阪駅で快速を下車して、早歩きで大阪環状線の1番のりばへと移動しました。そして6時41分発の環状内回り電車(普通列車)に乗り継ぎました。323系8連で、乗り込んだ最後部車両は満席で立客も多かったです。私はドア脇に陣取り、大阪市街の車窓風景を眺めました。多かった乗客は西九条駅で1/3ほど下車してJRゆめ咲線(桜島線)へと乗り換える客が多かったです。大阪府は緊急事態宣言が発令されているため、ユニバ(USJ)は入場制限がかかっており、観光客の姿は少なかったです。この時間のJRゆめ咲線利用客は工場などへの通勤者やUSJのスタッフが主だと思われます。西九条を過ぎると立客がほぼいない状態で臨港部を進みます。環状線の西側は沿線に工場が多く、また川が多いため必然的に鉄橋も多いです。そして南海電車との乗換駅である新今宮駅では一気に乗客が増え、掘割区間を進むと7時ちょうどに大阪環状線の南のターミナル駅である天王寺駅に到着。私は下車しました。
 
 

 
天王寺駅では阪和ホームへと向かい、トイレを済ませてから7時10分当駅始発の快速・和歌山行きに乗車しました。223系4連+225系4連の8両編成で、私は先頭車両の空いている1人掛け転換クロスシート窓側席に座りました。先頭車両は改札から離れているため車内は空いていました。
 
 

 
道中はひたすら阪和線の車窓風景を眺め続けました。堺市駅、三国ケ丘駅、鳳駅では乗客が増えましたが満席には至りませんでした。その後、和泉府中駅から先の停車駅では下車客の方が多くなり、日根野駅で関西空港線へ乗り換える客が下車すると車内は元のガラガラ状態に戻りました。この快速は日根野駅から先も快速運転を行い、山越えをして和歌山県に入って紀の川を渡ると8時15分に終点の和歌山駅に到着しました。関空・紀州路快速のように日根野駅で分割はしなかったため、和歌山駅まで8両編成を維持していました。
 
 

 

 
和歌山駅では次の列車まで時間があったため、一旦改札を出て駅舎と駅前を撮影しました。そして改札内へと戻り、8時40分発のきのくに線上り普通・湯浅行きに乗車しました。既に入線していて、223系4連でしたが、きのくに線の和歌山口は国鉄形車両が一掃されました。20年前は国鉄形の天下で、阪和色の113系と湘南色の165系が幅を利かせていましたが、こうも変わるものなんですね…。私は最後部車両に乗り込み、転換クロスシート窓側席に座りました。私の乗車時点では乗客が少なかったのですが、発車間際に中高生が大挙乗り込んできてやや混雑した状態になりました。同じ学校でしたが、この時点でどの学校か分かりませんでした。大体予想はついていましたが…。
湯浅行きは定刻に和歌山駅を発車し、1駅ずつ停車していきます。私は車窓風景を眺めていました。宮前駅、紀三井寺駅の下車は少なかったのですが、3駅目の黒江駅で中高生が一斉に下車しました。大勢の中高生は駅近くにある智辯学園和歌山中学校・高等学校の生徒でした。補習か部活か登校日か分かりませんでしたが、制服姿が多かったので登校日だったと思われます。智辯学園和歌山といえば高校野球の「智弁和歌山」が有名ですが、この夏の甲子園は優勝・全国制覇を成し遂げました。黒江駅から先も落ち着いた車内で車窓風景を眺めました。次の海南駅では特急『くろしお』を待避しましたが、先発する『くろしお』はパンダの顔をした『パンダくろしお』でした。
 
 

 
『くろしお』に続いて海南駅を発車後は海沿いも走り、私はしばし車窓風景を見入っていました。箕島駅からは内陸部を走りますが、有田川、ミカン畑、有田鉄道線の廃線跡など車窓風景に飽きる事はありませんでした。そして9時31分、終点の湯浅駅に到着しました。
 
 

 
湯浅駅は前年にも下車しましたが、駅舎改築後のホーム改良工事中でした。今回はホームの工事が完了して綺麗になっており、エレベーターが設置されていました。一方、駅前はまだ工事が終わっておらず、新型コロナウイルスの影響で工事が遅れているかもしれません。ちなみに湯浅駅は主要駅ながら無人駅になってしまいました。『みどりの券売機プラス』が置かれています。
 
 

 
駅舎と駅前を撮影後はホームへと戻り、1本後の普通・御坊行きに乗り継ぎました。225系4連で、乗り込んだ最後部車両はガラガラでした。転換クロスシート窓側席に座り、道中は車窓風景を楽しみましたが、山越え区間が多く、海はほとんど見えませんでした。そして平地に出て紀州鉄道線が寄り添うと、10時19分に終点の御坊駅に到着しました。 
 
 

 

 
御坊駅も前年に下車していますが、今回も駅の外に出ました。次の列車まで時間があるので駅前のコンビニで弁当を買い、駅の待合室で食べました。ローカル区間の旅は食事に困ります。今回の御坊駅のように駅前にコンビニがあればいいのですが、コンビニすらない駅が大半ですから…。
 
御坊駅では11時03分当駅始発の普通・紀伊田辺行きに乗車しました。車両は前年の2020年より御坊~紀伊田辺に導入された227系1000番台2連で、オールロングシートです。私は後部車両で着席しました。発車間際には和歌山方面からの列車が到着し、一定数の客が紀伊田辺行きに乗り継ぎましたが、半分程度の席が埋まるにとどまりました。
紀伊田辺行きは定刻に発車しました。御坊から先、しばらく内陸部を走ります。道中は車窓風景を楽しみました。そして今回は稲原駅で下車しました。山間部にある小駅で、木造駅舎が残っていました。駅前は小さな集落が広がっています。また、駅前を撮影中、急に雨が降り出しました。台風10号が南の太平洋上を進んでいて、結果として上陸はしなかったもののこの日はやや不安定な天気でした。雨はすぐに止みました。
 
 

 

 
稲原駅からは1駅戻ります。11時33分発の下り普通・御坊行きに乗車。227系2連で、乗り込んだ先頭車両は空いていました。道中は車窓風景を眺めていましたが、稲原駅の北側は一部が上下別線になっており、最大約500m上下線間が離れています。そして上下線が合流するとほどなくして和佐駅に到着し、私は下車しました。和佐駅も小駅で、以前は木造駅舎がありましたが、2016年に解体され、代わりにコルゲートパイプを使用した超簡素な駅舎が鎮座しています。駅舎というより実質的に待合室です。駅前は集落で、稲原駅と比較すると山が遠いです。駅西側には田園風景が広がっていました。
 
 

 

 
和佐駅で正午を回りました。この日はまだまだ乗り鉄・降り鉄を続けました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)