【信州の観光列車①】南小谷ゆきリゾートビューふるさと号の旅 | しなのは走るよ♩♫どこまでも☆♩♫♬

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不定期更新となります。

よろしくお願いします。


みなさんこんにちは。

グリーン車に魅せられ通算100回以上特急・新幹線のグリーン車を乗り通したゼルファーです。

本日は長野駅に来ています。



今回扱うテーマは

臨時快速『リゾートビューふるさと』南小谷ゆき

です!

この列車は、JR東日本が運行する観光列車なのですが、見どころ盛りだくさんの面白い列車でしたのでポイントになる所を順番に紹介していきます。

目次

⚪︎列車の概要
⚪︎5番線から発車
⚪︎停車駅
⚪︎座席
⚪︎乗り鉄のお供アルクマくん

⚪︎見どころ①  姨捨の絶景

⚪︎見どころ②  スイッチバック
⚪︎見どころ③  安曇野・大町の大自然

⚪︎見どころ④  穂高神社参り
⚪︎この列車を120%楽しむ

⚪︎おすすめの座席
⚪︎おわりに
⚪︎リンク




 列車の概要




 列車名

快速リゾートビューふるさと


 運転日

土日・祝日(夏休みシーズン・年末年始含む)


 運行区間

長野〜南小谷(松本経由)


 所要時間

4時間18分


 車両

2両編成で全車指定席(禁煙)

2列+2列で高床式

座席コンセントなし

グリーン車なし

車椅子スペースあり(2席)


 料金

運賃 ¥2,310(長野〜南小谷)

指定席料金 ¥530(一律)


 車内販売

おつまみ・アルコールあり

弁当販売なし


 その他

各種フリーパス・青春18きっぷ利用可


 鉄道ファン的な見どころ

姨捨駅でスイッチバックを行う点



 5番線から発車



臨時快速リゾートビューふるさと5番線からの発車となります。


いちおう『臨時快速』ですが、案内表示は通常の『快速』表示となっています。




こちらが本日乗車する臨時快速リゾートビューふるさと号南小谷ゆき


運用される車両はJR東日本長野車両センター所属のHB-E300系ハイブリッド気動車2両編成です。



車体にラッピングされているのは長野県のマスコットキャラクター『アルクマくん』


2019年に行われた第9回ゆるキャラグランプリで優勝した経歴の持ち主です。



 停車駅



列車は長野を出発すると、篠ノ井姨捨松本穂高信濃松川信濃大町白馬南小谷の順に停車します。

なお車内にはモニターが設置されていて、走行中の前面の様子が観察できる様になっている他、車内イベントが行われる時はその様子も映し出される様になっています。

座席に居ながら前面展望が楽しめる訳ですが、画面を注視すると人によっては酔ってしまうかもしれないので注意して下さい。



 座席



車内に入って座席を見てみます。


ご覧の様に車内は回転式リクライニングシートが2列+2列配置で並び、特急型車両の様な構造になっています。


写真では分かりづらいですが、座席は高山本線で運行される『特急ワイドビューひだ』の様な高床式になっていて、肘掛けまで広がる窓からは景色がとてもよく見えます。




座席のカラーリングは緑色と赤色が調和して、とても落ち着いた雰囲気に仕立て上げられています。


座った感想ですが、座り心地はE353系特急あずさ号の普通車と遜色無いほど。


また、シートピッチはあずさ号のグリーン車よりも40mm広く、リクライニングを倒しても後ろの方には迷惑になりません。


【参考】シートピッチ比較

⚪︎あずさ号(グリーン車):1160mm
⚪︎リゾートビューふるさと:1200mm



その他の設備は、一般的な特急型車両と同等のものが装備されており、背面テーブル、肘掛けテーブル、背面ラック、ブラインドなどが使用できます。

あずさ号のグリーン車よりも幅広なシートピッチに加えて特急列車と同等の設備を兼ね揃え、あずさ号よりも快適です。


 乗り鉄のお供アルクマくん



先頭1号車の1番後ろの座席では、でっかいアルクマくんがふんぞり返って座っています(笑)

実はこの場所。

アルクマくんとの記念撮影スペースになっていて、一緒に写真を撮る事ができます


なお乗車当日(2021年9月19日)は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から車内イベントは取り止めとなっていました。

イベントが無いのは少々残念ですが、ゆっくり車窓を眺めながら乗車しても十分楽しめるので、次の項目からポイントになる『見どころ』を4つ取り上げさせていただきます。

イベントの詳細については知りたい方は次のJR東日本公式サイトをご覧下さい。


 見どころ①  姨捨の絶景




姨捨に近づくと、進行方向左側では日本三大車窓の1つに数えられる姨捨の絶景を堪能する事ができます。


写真の付近を通過するのは10:05頃


実は走りながらこの絶景をしっかりと見られる地点は意外と少なく、大体は線路沿いに立つ木々などで視界が塞がれてしまいます。


視界良好な区間はトータルで十数秒しかないので、シャッターチャンスを逃したくない方はA席もしくはB席を抑えておくか、あらかじめ『展望スペース(後述)』に移動しておくと良いです。



姨捨到着は10:10。


発車は10:26なので16分間ほど停車します。


ここではアテンダントの方にお願いすると、列車や姨捨の絶景をバックにして記念撮影をする事ができます。


その他、駅構内を少し散策しても良し。ホームから絶景を眺めても良し。


人それぞれ自分に合った楽しみ方ができます。




なお発車3分前の10:23頃、本線を走行する特急しなの8号名古屋ゆきを駅のホームから眺める事ができます。


撮影する場合はホームの端に移動すれば他の乗客の邪魔になりにくいのでオススメです。




姨捨の絶景は、初めて訪れる方、そして訪れた経験のある方、どちらの方も楽しめる魅力があります。



 見どころ②  スイッチバック



ご存知の方も多いとおもいますが、姨捨駅へはスイッチバックにより進入します。

写真の向かって右側の線路が本線、左側が待避線。

この先で折り返す構造となっています。


折り返した後は、本線を眼下にしてバックで姨捨駅までの坂を登って行きます。

写真はちょうどバックで姨捨駅に進んでいるところ。

スイッチバックは箱根登山鉄道などが有名ですが、国内で現存するのはごく僅かとなっています。


ちなみに配線はこんな感じになっていて、383系特急しなのが走行しているのが本線、左側が待避線、手前右側の2線が姨捨駅に通じる様になっています。

ここは鉄道ファン必見です。


 見どころ③  安曇野・大町の大自然


 梓川と奈良井川の合流


11:21頃、進行方向右側には北アルプスを背景に梓川と奈良井川の合流地点が見えてきます。

写真の正面の河川が梓川、向かって左側の河川が奈良井川。

ここでは列車が速度を30km/hほどまで落として進んでくれるので、雄大な2つの河川の合流地点をゆっくり眺めることができます。

日本一長い信濃川(367km)の水源の1つで、澄んだ美しいエメラルドグリーンの水質は見る者を魅了します。

 金色の絨毯


松本〜南小谷の区間は大糸線を走行します。

大糸線は人口密集地域以外では写真の様な田園風景が広がり、特に夏から秋にかけては金色に実った稲穂の絨毯の中を進みます。

松本の出発はお昼時の11:44なので、車内で駅弁を食べながらこの車窓を眺めるのも一興。

 北アルプス


大糸線内は進行方向左側に北アルプスの山々を眺めながら進みます。

写真中央付近に写っている三角形の山は常念岳(標高2,857m)



12:45頃見えてくる独特の台形をした有明山(標高2,268m)は別名信濃富士とよばれ、本家の富士山と形が似ている面白い山です。

 仁科三湖


白馬に近づくと進行方向左側に仁科三湖が見えてきます。

おおむね13:20〜13:30の10分間に湖畔沿いを走行しますが、ここでは列車が速度を落として走ってくれたり途中で1分ほど停車をしてくれるので、ゆっくりと車窓を眺めたり写真を撮ったりすることができます。

仁科三湖の車窓を楽しむ場合はD席もしくはC席を抑えておくと良いです。


 みどころ④  穂高神社参り



穂高には12:07に到着。

ここでは32分間の長時間停車をします。

駅から徒歩5分のところに穂高神社があり、停車時間を利用して参拝することができ、通常は巫女さんによる案内イベントがあります。

強制イベントでは無いので列車内で待機しててもOK。

12:39に発車するので、参拝する場合は乗り遅れに注意です。


 この列車を120%楽しむ



以上4つの見どころについて紹介しましたが

さらに!

この列車を120%堪能するための知識について4つ補足します。


 360°展望スペース


列車の車端部には360°見渡せる展望スペースがあります。


全方向の見通しが非常に良く、展望用の長椅子も設けてあるため車窓を存分に楽しめる様になっています。


前面展望、側面展望なんでもありです。


ただし、長時間にわたって占有しすぎるのはマナー違反になると思うので注意して下さい。



ちなみに展望スペースでは、大糸線・篠ノ井線の沿線風景を集めたアルバムが置いてあり、自由に閲覧することができます。


中には、今は亡き189系などの写真もあるのでこちらも鉄道ファン必見です。



スタンプラリーが好きな方は、展望スペースに備え付けの乗車記念スタンプがオススメ。


旅の記念にピッタリです。


 駅弁調達は松本で


駅弁を調達する場合は松本で行うのがオススメです。


この列車の松本到着は11:28。


発車は11:44なので約16分間停車します。


この時間を利用して、駅構内にある売店『あずさ』に立ち寄れば、時間に余裕を持って駅弁や飲み物を調達できます。



昔から松本駅名物といわれる駅弁は


釜めし ¥980


以前は本物の土鍋を使っていたのでゴミ処理の手間がありましたが、現在はプラスチックになっているので食べた後のゴミ処理も手間が掛からず、便利です。


 限定グッズをゲット


この列車には車内販売があります。


お弁当の購入はできませんが、アルコール飲料やお菓子、車内販売限定グッズなどが購入できます。


飲み物はサイダーなどのソフトドリンクやコーヒー、ビール、日本酒(地酒)などが一通り揃っています。




限定グッズは列車やアルクマくんがプリントされたキーホルダーなど。


こちらも旅の記念にうってつけです。


 電子ロック付お手洗い


4時間を超える長時間乗車になると気になるのがお手洗い。

この列車には、広さはそこまで無いもののバリアフリー対応型の清潔感あるお手洗いがあります。

ベビーチェアも設置されているので、乳児を連れた家族にとってはありがたい設備。


さらにボタンひとつで電子ロックを掛けることができ、外からは開閉することができません。

防犯上の観点から見ると、女性の方一人でも安心して利用する事ができます。

混雑した駅のお手洗いを利用するよりも、こちらのお手洗いを利用する方が安全・快適です。


 おすすめの座席



これまで紹介させていただいた様に、イベントが無くても見どころたっぷりのリゾートビューふるさと。


最後に私がおすすめする座席を紹介します。


おすすめの座席は、主にどの様な車窓を楽しみたいか?によって変わりますが、以下に、私が考える5つのパターンでおすすめの座席を紹介します。


見取図も参考にどうぞ。


【見取図】



 姨捨の絶景を楽しむ場合

1号車・2号車のA席



 北アルプスと仁科三湖を楽しむ場合

1号車・2号車のD席



 松本までの前面展望を楽しむ場合

1号車1番C席



 南小谷までの前面展望を楽しむ場合

2号車9番B席



 アルクマくんと乗り鉄を楽しむ場合

1号車11番B席または10番B席





 おわりに


南小谷ゆき臨時快速リゾートビューふるさとについて紹介させていただきました。


今回の乗車では車内イベントが全て中止となっていましたが、イベント無しでも十分に楽しめる列車となっています。


次回は新型コロナウィルスが終息して車内イベントが再開したタイミングで改めて乗車して、この列車の更なる魅力について触れたいと思います。



以上、臨時快速『リゾートビューふるさと』南小谷ゆきについて、グリーン車に魅せられ通算100回以上特急・新幹線のグリーン車を乗り通したゼルファーがお伝えしました。


私のブログをここまで閲覧いただき、感謝します。



 リンク