石橋阪大前駅【大阪府】(阪急宝塚線、阪急箕面線。2020年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府北西部、池田市の南東部に広がる市街地に位置する阪急宝塚本線と箕面線の接続駅で、広い構内を有する主要駅である、
石橋阪大前駅 (いしばしはんだいまええき。Ishibashi handai-mae Station) です。
 
 
駅名
石橋阪大前駅 (HK 48)
 
所在地
大阪府池田市 
 
乗車可能路線
阪急電鉄:宝塚本線箕面線  
 
隣の駅
阪急宝塚線
大阪梅田方……蛍池駅   
宝塚方…………池田駅  
 
阪急箕面線
箕面方…………桜井駅   
 
訪問・撮影時
2020年10月
 
 

石橋阪大前駅は地平駅で、東西に平屋建ての小さな駅舎を有しています。
駅構内に東西自由通路は無く、駅に入らずに東西を移動するには約120m北のガードへ迂回する必要があります。
 
写真は東口です。西を望む。
東口は宝塚線ホームと箕面線ホームの間、「V」字の内側にあたる場所に設置されています。
正面が駅舎で、左が阪急タクシー乗り場です。出入口に段差はありません。
駅前には写真のスペースしかなく、駅前広場として整備されていません。バス停留所は西口の約300m西にしかありません。
 
 

東口駅前です。東を望む。後方に駅舎があります。
駅前は整備されておらず狭い道ばかりで、複雑に入り組んだ路地に沿って雑然とした市街地が広がっています。多くの商店が立ち並んでいます。特にトラックの先を左折するとディープな雰囲気の街並みが広がっています。
駅から離れると住宅街になります。
約1km南東、豊中市の待兼山(まちかねやま)地区には大阪大学豊中キャンパスがあり、現駅名の由来の一つとなっています。
尚、競馬ファンの中には待兼山と聞いてピンと来た人も多いと思いますが、故・細川益男氏の所有馬の冠名「マチカネ」は、この待兼山が由来です。細川氏は阪大豊中キャンパスの場所にあった、阪大の前身の一つである旧制浪速高等学校の卒業生です。
 
 

東改札口です。西を望む。後方に出入口があります。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が4通路設置されていて、一番右が幅広通路です。
右端にはカウンター形式の窓口兼有人通路があります。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードチャージ可能)。
そして東改札口の先は宝塚線上り2号線ホームです。改札内外に段差はありません。
左側には箕面線の線内列車用5号線ホームと箕面線直通列車用3号線ホームがあり、段差なしで移動可能です。3号線は現在、営業列車の発着がありません。
宝塚線下り1号線ホームおよび西改札口、箕面線から直通の大阪梅田行きが発着する4号線ホームとの間は地下道で結ばれています。2号線と1号線・西改札口との間は階段とは別の場所にエレベーターもありますが、4号線との間にエレベーターはありません。
 
 

こちらは西口です。東を望む。
アーケード商店街の東端部に平屋建ての駅舎があります。出入口のすぐ先に改札口があります。
雨天時、商店街からですと濡れずに駅へアクセス可能です。
ちなみに、駅舎手前までアーケードがあるため、西口駅舎を撮影するのは難しいです。
また、西口にも駅前広場はありません。バス停留所は約300m西の幹線道路沿いに設けられています。
 
 

 

西口駅前です。2枚とも西を望む。
上写真は駅舎手前にて、下写真は前方の十字路にて撮影。
駅前は商店街になっています。リトル十三駅西口といった感じです。
アーケードは十字路の先で途切れていますが、その先にも商店街が続いています。
十字路から左右方向にもアーケード商店街が延びています。東口方面に通じる宝塚線のガードは右方向です。
駅前を離れると住宅街が広がっています。
約1km西には池田市立総合スポーツセンターと大阪府立園芸高等学校があり、約1km北西には私立の宣真高等学校(女子校)があります。
 
 

西改札口です。南東を望む。右後方がアーケード商店街です。
こちらは基本的に駅員不在で、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が5通路設置されていて、幅広通路はありませんが、写真右奥の離れた場所にエレベーター改札口があり、自動改札機が1通路(幅広通路)設置されています。
右側には窓口がありますが、閉鎖されています。
エレベーター改札口の手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードチャージ可能)。
そして西改札口の先は宝塚線下り1号線ホームですが高低差があり、階段を登る事になります。2号線~5号線と東改札口へは一旦1号線に出てから地下道を通る事になります。
また、エレベーターは右奥のエレベーター改札口の先にあり、上階が1号線ホーム、下階が地下通路です。地下通路の先でエレベーターを上ると2・3・5号線ホームです。
 
 

1号線ホームに設置されている宝塚本線の駅名標です。電照式です。
阪急の標準デザインで、新書体です。左側には乗換案内があります。
駅ナンバリングも併記されています (HK 48)。
 
 

石橋阪大前駅は構内南側で宝塚本線(左)と箕面線(右)が分岐しているため、左右(東西)に開いた形の配線になっています。
両側に単式ホームがあり、中央にV字状の島式ホームがあります。さらに島式ホームの北東側には箕面線の頭端式ホームがある、計3面5線の変則構造になっています。地平にホームがあり、左の宝塚本線が南北方向、右の箕面線が南西~北東方向にホームが延びています。
写真は2号線より宝塚本線・宝塚方、箕面線・箕面方を望む。
島式ホームの前方は非常に幅が広くなっています。その幅を生かして島式ホーム上には阪急系のコンビニ「アズナス」や空調完備の待合室が設置されています。
5号線降車ホーム沿いにはトイレと多機能トイレがあります。
そして各ホーム間には地下道(階段のみ)があり、1号線と2・3・5号線の間にはエレベーター専用地下通路があります。
1号線中ほどには西改札口が、2号線中ほどには東改札口があります。
 
 

1号線より宝塚本線・宝塚方を望む。
宝塚本線に関しては2面2線の構造で、緩急接続や優等列車待避は不可能です。
左(西)が1号線で下り宝塚方面、右(東)の島式ホーム左側が2号線で上り大阪梅田方面です。2号線の向かい側は3号線で、2号線の奥には5号線があります。
1・2号線のホーム有効長は10両分で、2020年10月現在、ホームドアはありません。ホーム幅ですが、1号線は中ほどこそ広いものの両端が狭く、2号線は手前の大阪梅田方こそ広いものの、奥の宝塚方は箕面線と完全に離れているため、幅が狭くなっています。
1・2号線において上屋はホーム全長にわたり設置されています。各ホームにはベンチが設置されています。
 
 

こちらは2号線北側より大阪梅田方を望む。右が1号線、左が2号線です。
手前の宝塚方は大きくカーブしています。車両とホームの間に大きな隙間が発生する箇所があるので、乗降の際は注意が必要です。
 
 

1号線より宝塚本線・大阪梅田方を望む。左から箕面線の連絡線が合流します。
この先、府道10号線をアンダーパスして住宅街の中を南下します。しばらくすると中国自動車道と府道2号線(中央環状線)をアンダーパスして、豊中市に入ると左から高架の大阪モノレール線が寄り添います。そして左へカーブして進路を南南東に変えると大阪モノレール線が宝塚本線をオーバークロスして右側に回り、蛍池駅へと至ります。モノレール駅も併設されていて、大阪国際空港(伊丹空港)への乗換駅となっています。
 
 

2号線より宝塚本線・宝塚方を望む。
この先、進路を北西に変えて箕面川を渡ると高架区間になり、国道171号線をオーバーパスして住宅街の中をしばらく走り、やがて市街地に入ると池田駅へと至ります。
 
 

こちらは箕面線の3号線に設置されている吊下式駅名標です。
尚、現在は大阪梅田方面から箕面線に直通する列車は運転されていませんが、箕面方の隣駅である桜井駅のほかに、大阪梅田方面の隣駅である蛍池駅も表記されています。
駅ナンバリングは宝塚本線優先で、「HK 48」を共用しています。
 
 

箕面線の5号線乗車ホームより宝塚本線・大阪梅田方、箕面線・終端方を望む。
 
右端が5号線降車ホーム、中央ホームの右側が5号線乗車ホームで、5号線は乗降分離されています。奥に車止めがあり、その先で乗車ホームと降車ホームが繋がっています。
中央ホームの左側が3号線で以前は梅田方から箕面線へ直通する列車が使用していましたが、現在ここを通る列車は回送列車のみです。
左端のホームは4号線で、現在は平日朝ラッシュ時のみに運転されている箕面発大阪梅田行きの普通列車2本のみが発着します。4号線にはエレベーターが設置されておらず、バリアフリー非対応です。箕面線の各駅から乗車して石橋阪大前駅で下車される場合はこの列車を避けて石橋阪大前行き電車にご乗車下さい。また、大阪梅田方面へはこの電車ではなく2号線から発車する宝塚本線上り電車をご利用下さい。
 
ホーム有効長は5号線が4両分、3・4号線が8両分です。箕面線側も2020年10月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は各号線とも手前の箕面方が狭く、奥の終端方・大阪梅田方が広くなっていますが、4号線の大阪梅田方の端(左奥)は狭くなっています。
上屋は5号線乗車ホームは全4両分に設置されていますが、5号線降車ホームは終端部の2両分しか設置されていません。また3号線は箕面方(手前側)の4両分、4号線は中ほどの2.5両分にしか設置されていませんので、雨天時に乗降される際は注意が必要です。
そして5号線の終端方の先、3号線の大阪梅田方の右側には宝塚本線上り2号線ホームがあり、1号線・西改札口や4号線とを結ぶ地下道(階段のみ)も2号線に設置されています。1号線・西改札口とを結ぶエレベーターは2号線の大阪梅田方にあります。東改札口は5号線降車ホームの終端方の右側、2号線に面して設置されています。
ちなみに5号線と3号線、2号線はつながっていて、上下移動の必要がありません。
 
 

こちらは箕面線5号線ホームを撮影。終端部(車止めの先)より箕面方を望む。
線路を境に左側が降車専用ホーム、右側が乗車専用ホームです。
箕面線の線内折り返し列車はこの5号線に発着します。
終端部には観光客向けの箕面散策マップがあります。
撮影地点の後方には2号線ホームがあり、左側には東改札口と地下通路の階段があります。
乗車専用ホームの右側には3号線ホーム、4号線ホームがあります。
 
 

こちらは3号線より箕面方を望む。
左(西)が3号線で、右(東)が4号線です。結構カーブがきついです。
3号線の左前方に5号線乗車ホームがあります。
左側には宝塚本線上り2号線ホームがあり、左の広い部分にコンビニ「アズナス」があります。
尚、左に写っている建屋は待合室です(空調の有無は不明)。
 
 

 

箕面線・箕面方を望む。
ホーム端のすぐ先に踏切があり、さらに国道176号の陸橋があるため、これ以上のホーム延伸や配線変更は非常に難しいです。
左から5号線、3号線、4号線の順です。
5号線と4号線は箕面線内の折り返しが可能な配線ですが、3号線は下り線としか繋がっていません。
また、4号線の先(写真右前方)には保線基地があります。
尚、箕面線は支線ですが全線複線です。
この先、住宅街の中を北東へ走りますが、保線基地の箇所で豊中市に入ります。そして国道171号をアンダーパスすると箕面市に入り、緩やかに右へカーブして引き続き住宅街の中を東北東へ走ると桜井駅へと至ります。

 

 

5号線より終端方を望む。

左側が乗車専用ホーム、右側が降車専用ホームです。乗車ホームの左に3号線があります。

車止めの先は宝塚本線の2号線です。

右側に東改札口があり、車止めの右前方には宝塚本線の1号線や西改札口とを結ぶ地下道の階段があります。


 
 

3号線より大阪梅田方を望む。右から1号線~4号線の順です。
箕面線からの3・4号線はすぐ先で宝塚本線に合流します。
現在は箕面線と宝塚本線を直通する列車がめっきり減ってしまいました。
 
 
あとがき
私が石橋阪大前駅で駅の外に出たのは2018年と2020年、計2度です。2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的に関連して、兵庫県に近い駅なので下車しましたが、時間の関係で西口がノータッチでした。その後、隣駅の石橋駅が石橋阪大前駅に改称したのに伴い、2020年には駅名標を撮影するためにリベンジ訪問して、その際に西口も訪問しました。宝塚線と箕面線がV字状に分かれた駅で、股の部分にある中央のホームは広々としていました。また、駅前は阪急の駅とは思えぬほど下町然としていて、特に西口駅前はミニ十三駅のような雰囲気が感じられました。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線(新快速、快速、普通)に乗り換えて大阪駅で下車。隣接する大阪梅田駅から阪急宝塚本線の急行・宝塚行きまたは普通・雲雀丘花屋敷行きに乗車して当駅下車です(日中時間帯は先発列車が当駅に先着します)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪急の大阪梅田駅から上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問できます。
  
食料・飲料について、駅構内および駅前にコンビニがあります。飲食店もチェーン店を含めて駅前に一定数あります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京からの到達難易度もそう高くありません。阪急宝塚線および阪急箕面線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は石橋阪大前駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:阪急電鉄のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)