鹿児島・熊本を走るD&S列車が3種連結され、佐賀・長崎を走るという、

なんとも九州ならではの企画が生まれた。

つながる3つのD&S列車乗車ツアー

ツアー参加者はこの「いさぶろう・しんぺい」「やませみ・かわせみ」そして

「はやとの風」がひとつになった列車に、席替え制ですべての種類の座席

を体験できるというもの。

元々がキハ47系だけに、すべてが連結出来るのは当然として、こんなダイ

ナミックな企画は初めてで当然のことながら注目を集めていた。

 

さて、こういった人が集まりそうな企画をどこで撮影しようかなんて考えていた

ところ、「本運転ではなくて回送を撮ればいいんじゃない?」という結論に達した。

いろんな資料をまさぐっていたところ、10月2日、3日に限って、「或る列車」佐賀

・長崎コースの早岐からの送り込み回送と同じルート、時間で走るのではないか

と推論。それに賭けて撮影を実行した。

      

たどり着いた駅は三河内駅。朝も5時起きで車をぶっ飛ばして来ました。

東の陽は強かろうと考えていましたが、真横やや後ろ寄りというところ。

787系「みどり」を使って練習出来ました。相手も6Bですし。

    

なんてことを言っていたら、予想通りやって来ました。噂の列車です。

   

まあ前は潰れますが、まずまずの出来です。個人的には車体に光が当たる

のは好き。

   

バックショットです。「はやとの風」の車体が黒いので、カメラは明るく撮ろうと

します。そこが問題ですね。

   

そう!「はやとの風」と「やませみ・かわせみ」の貴重な連結部分。人類史上誰も

成し得なかった快挙(えらすぎる!)を記録しました。

      

折角なので列車交換をする783系みどりなども撮影記録です。

それにしても、列車を待つ間に頂戴するカップヌードルの美味しいこと・・・。

カップヌードルは「カップラーメン」というカテゴリーではなくて、「カップヌードル」

という概念だと僕は考えています。

  

「或る列車」までお出ましです。相変わらずの輝き。

  

本当は、親子で列車を見送るシーンとして撮影しましたが、プライバシーに

配慮してカットです。

  

少し離れた有田市に在る三間坂駅へ移動しました。ロケハンも兼ねて。

というところで783系8Bの美しい肢体を撮ります。

  

ここに来たのは、この三間坂駅で「ななつ星」はどのように映るのかを確認に

来たのです。

悪くはないけど、エキセンをすると配線に翻弄されて撮りにくいと考えます。

12時40分時点で2番ホーム側から車体に光が当たっています。

 

さて、これからいよいよ松原~千綿の34号線大村湾俯瞰場所へと移動します。

むしろ、これからが本番。相変わらず「スーパーカブ」のサウンドトラックをカー

ステレオで流しながら、嬉野や峠をぶち抜いて、長崎県東彼杵郡へと向かいます。

概ね60分。

 

13時40分の時点でそれなりにファンがいました。気温は32度。これから一番気温が

高い時間帯になります。みんな日陰と井戸水で涼を取りますが、僕などこんな暑さは

慣れているので。海を眺めながらアングル確認です。

   

15時17分、来ました。この名撮影地を堂々6BのD&S列車が通ります。しかし、なんとも

華やかな列車。大村湾のブルーに合いますね。

   

「はやと」が少しだけ草に隠れますが、それを差し引いても予想以上にこの編成は

美しいなと感じます。

   

どうせなので列車が去るまでガツガツと執拗にカメラを向けますよ。

   

実り切った稲と共にワンカット。千綿停車の間隙をついて、追い抜き、農道付近

にスポットを見つけました。

 

というところで、D&S列車の追いかけは終了。最後は再び三河内の田園風景の

俯瞰も考えましたが、なんと日没後となり、太陽が山に隠れてしまった後に列車が

来る為、やめました。

また田園風景と或る列車を絡めてもいいかと考えたものの、こちらも日照時間の

関係で断念。

   

しかし、行きの駄賃という事で彼杵駅でYC1系3Bを捕えて帰ります。

    

これからの大村線を担うニューフェイスを見送り、帰宅の途に就きます。

とても楽しい時間を過ごしました。現地で共に撮影した皆様、ありがとう

ございます。