<引き籠りの日々 21 苦節楽節8ヶ月   短い間でしたが、御愛顧ありがとうございました >

さよなら両毛線(廃線じゃないよ)その2

 投稿日時2016/9/11(日) 午前 6:26  書庫鉄道雑記  カテゴリー鉄道、列車


そんな両毛線が胡散臭い雰囲気になったのは夏のはじめ頃じゃなかったかな?
そして公式発表。
8/22から高崎地区の115系(と107系)を211系に置き換え。
いやー、ちょいとあせりましたね。正直。
胡散臭いながらももう少しは安泰と思っていましたもの。
だから、9月末の気候が良い頃にじっくりお別れに行こうと思っていたのに、急転直下。

しかし、時期が悪い。
なんせ夏休み真っ最中。とてもまったりなんて状況ではないよね。たぶんいっぱい集まってるよね。(JRもそれを狙った?)

なのでとりあえず外からだけでもと、盆忙が終わった8月18日に犬伏の別れをしてきたのでした。

アパートの後ろに件の薬師堂

211は小山へ

115と連れだって107も信州へ

しかし、やはり外から見るだけでは満足できません。

なので学校始まり最初の日、9月1日にお別れ乗車をして来ました。

登校時刻直後の小山発高崎行き。



狙い通り車内はガラガラ。
しかし、相変わらず窓が汚い。



車体はツルピカなのに



なんで窓の掃除はしないんだろうと思いつつ、タオルを湿らせて拭いてみたのですが綺麗にならない。
もしかして汚れではなく傷?
長年に渡って風雪や時には雹霰、そして上州名物空っ風による土埃嵐に見舞われてきたからなー。
車体は塗れば綺麗になるけど窓ガラスは交換しなくちゃ綺麗にならないもんなー。

でもこれじゃ外がよく見えない。いくらガラガラとは言えポツポツは乗ってるし、クーラーは最後の御奉仕とばかり全開でうなりを上げているしで、窓を開ける訳にも行かず。

「ああ、皆が窓を開けて青き稲田の風を浴びていた頃が懐かしい」。

スンマセン。一段だけ開けさせていただきました。

さて、小山を発車して沿線風景を改めてじっくり眺めてみると、やはりその昔間もなく始まる田舎での日々に胸躍らせて乗った頃とはずいぶん景色が変わっていますね。
山並こそ変わらないものの、沿線に家が増えて、昔ながらの農家も建て替えられて綺麗になってる。
もちろんハエタタキも無いし、駅舎も建て替えられて、栃木は高架になっちゃった。
あの頃と変わらずにいるのはもう115系だけと言っていいくらい。
でも間もなく……。
ちょっとホロッと来ちゃいました。

足利以西はあまりなじみが無いので、老車に浸ってあっと言う間に高崎。

すぐに接続の横川行きが115系だったので思わず飛び乗っちゃったんですが、道々感じたのは、「本当に115系が無くなるの?」でした。
だって置き換えがはじまって10日も経つのにすれ違う列車はほとんど115系。新前橋にも点検清掃中がゴロゴロしていたし、高崎駅に集うのも。
そもそも、ここまで乗った来たのだって、「来るまで小山駅で待つ」という意気込みだったのにホームへ降りたらあっさり115系だったんだもの。



てな事を思いつつ信越線に乗っていたら、JR社員が乗客に何かを配っています。しかも1人1人にだいぶ時間をかけて。



姿が見えてからしばらくたってようやく私の番。
そして、ティッシュを差し出しながら、
 この様な銀色の電車に代わります。乗り降りの際にはボタンを押して戸を開けて下さい。手では開けられません。
という内容を丁寧に説明してくれました。



そうか、この辺りでは、電車の戸は手で開ける、が当然だったんだよね。それがボタン式に変わってお年寄りがまごついて乗り降りし損ねない様に案内してるのだ。
うん、よいサービス。

じゃない!
やっぱりやるんだ。完全211系化。

信越線の沿線風景は昔とあまり変わらないみたい。
てか、あまり昔の事は覚えてない。
妙義山が途中車窓右手に見える区間が多いのも新たな発見。
あまり気合の入らない走りで横川着。



すっかり寂れちゃったよね。
この先へ延びていた鉄路を通ったのは数少ないけど、そんな山越えを感じさせるこの駅に似合うのはやはり無骨なこの電車だよね。

高崎に戻って、すぐの両毛線は伊勢崎行き107系。



この電車はあまりなじみが無いし好きではないんだけど、一応乗り収め。
好きでない理由は単純そのもの。
ロングシート&下降式窓。
211系に抵抗があるのもこれなんだろうね。
ただ107は座り心地がよいのが○。

伊勢崎からはまた115系。
そして富田下車。



この駅で降りるのは何年振りだろう。
やはり懐かしさがじわ~。
でも駅舎は建て替えられているし、貨物列車が停まっていた3番線はフェンスが張られて、ホーム上にあった待合室もその上に引っ越しちゃってる。


以前の富田駅待合室

ただ屋根なし跨線橋は変わらないなー。

富田で下車したのは懐かしさと、やはり両毛線と言えば大小山でしょ、ということ故。

駅から少し西へ歩いた、県道67となってしまったかつての国道50号が立体交差ではなく踏切で両毛線と交わっていた所でパチリ。



そして富田を後にするのはやはり115系の宇都宮行き。



さすがに宇都宮行きだけあって今までとは違って結構な入り。
佐野で座れたので後は一杯やりながらしみじみと。

と、いきたかったんだけど、富田駅からコンビニまでちょっと距離があったので仕入れられなかったー。(タクシーでわざわざもねー。それに駅前にあった富田タクシーも無くなっていた!)

てな訳で、でれっと小山着。
ホームは宇都宮線。



小山で下車。
使っていた切符は例によって「群馬ワンデーパス」だからもう一往復も可能なんだけどもういいや。
なんだか私が思い描く両毛線とはちょっと違う。
もしかして宇都宮線のホームに着いちゃったからと思って両毛線のホームまで足を延ばしてみたけどやっぱり。
あの両毛線はもうとっくに無くなっていたんだね。

さよなら。私の中の両毛線と115系。



さあ、水戸線で帰るとしよう。




ところで宇都宮行きに乗っていた人たちもほとんど小山で下車してしまいました。
宇都宮行きだから混んでいたんじゃなくて小山で降りて改札まで近いから混んでいたのかな?
それともそういう時間?
そこでふと思いました。
両毛線の小山駅ホームは高架にして宇都宮線の上に作り、連絡橋にぶつかる形で頭端式ホームにすればいいんだ。そうすれば乗り換えは非常に便利。往年の改札前1等地の復活だー。
その時はレプリカでもいいから洗面所も作ってね。

 

 



コメント(0)