マイクロエース製の智頭急行「スーパーはくと」の中間普通車HOT7030形を改造して、半室グリーン車のHOT7050形タイプを作っていますが、今回はグリーン車の座席整備に着手しました。加工作業に着手できない状況のまま時間が経過してしまいましたが、久々の再開です。

 

前回は、グリーン車座席の位置決めをするために、窓柱位置を示すマスキングテープを貼り付けたところ迄でした。

 

グリーン車用の座席は、KATOの183系/189系でアコモリニューアルされた「あずさニューカラー」のサロ183-1000/サロ189用の3列シートを切り出して使用します。

 

グリーン車室部分の床板ごと切り継ぎしたいのですが、手前側のHOT7030形の座席板には、中央部に床下部分との勘合固定用の凹形の切り欠きがあり、右寄りにはボディとの勘合用爪が形成されており、更に準備した座席パーツがアコモリニューアル仕様のため、座席が通路より一段高くなっており、このまま移植すると座席が過剰に持ち上がってしまいますので、単純な切り継ぎ作業では対処出来ません。面倒ですが、一人用/二人用の座席ごとに切り出してから、HOT7030形の座席板に個別に貼り付けるしかなさそうです。

 

転用する素材には12列分の座席が設定されていますが、必要とする座席は6列分です。素材座席板の底面側に突起物があって加工に手間が掛かる箇所が4列分、中央で角穴が開いた箇所は特異形状をした座席が1列分あり、これらを避けて利用仕易いのは残り7列分なので、必要数は充足できます。

 

取り敢えず、糸鋸を使用して座席を一列単位で切り出しました。手前側の左側6列が使用予定品、右側3列が裏面に突起がある座席(スペア扱い)です。次に、奥側は使用不能な座席で、左端は切り出しミス品(二人掛け窓側の座席そのものを斜めに切り込んだ)、中央が特異形状をした座席、右端は裏面に台車のネジ止用ボスがあるものです。

 

切り出したグリーン車の座席を、一列単位のまま仮置きしてみました。

 

通路を挟んだ座席は、素材のままの間隔(3.7mm)で収まることが確認できました。また、右から2列目の座席では、ボディ固定用の爪部分を回避する加工が必要になります。

 

座席配置の目途がつきましたので、1列単位で一人用座席と二人用座席に切り離し、座席のかさ上げ部分まで削り落す作業に入りたいと思います。この作業は単純ですが、非常に手間と時間が掛る見込みですので、この状態で一旦投稿することにします。(続く)

 

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