NO.2554 片道2時間15分の「乗り鉄」でした、佐賀→田川後藤寺間「原田線」経由の乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 福岡県北九州市の若松駅から、福岡県筑紫野市を結びます筑豊線は、現在若松~折尾間を「若松線」、折尾~桂川間を「福北ゆたか線」、そして桂川~原田間を「原田線」と3つに区分されておりまして、これら区間をダイレクトに運行する列車は存在しておりません。

 

 実際に使用車両も、「若松線」は非電化区間ではありますが区間が短い事もありまして819系蓄電池電車で、「福北ゆたか線」は電化されておりますので主に817系電車や813系電車、「若松線」からの直通で819系蓄電池電車で運行されておりますが、「原田線」に関しましては非電化区間でありますので、上の画像のキハ40系気動車(キハ40形・キハ140形)での運行となっております。

 

 そして、本数も「原田線」に関しましては「福北ゆたか線」・「若松線」は多く運行されておりますが、「原田線」に関しましてはわずか8往復しか運行されておらず、かつ行き合いする駅もありませんので、需要も1両で賄うほど少ないのが現状ではあります。それでも、「福岡近郊区間」でもありますので「大回り」ではよく利用する姿も見られるのも特徴でもあります。

 

 (方向幕)~「駅ナンバリング」に合わせて緑で表示

 

 

 さて、今回私は、去る9月7日に飯塚・田川方面へ足を運んでおりましたが、この時には「緊急事態宣言」が発令されていた事もありまして福岡市内を避けまして、その「原田線」を経由しまして田川後藤寺駅までの「乗り鉄」を行っておりました。今回は、その模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 佐賀駅から鳥栖駅までは、特急「みどり8号」で鳥栖駅まで、鳥栖駅から原田駅までは普通列車で原田駅まで利用しておりました。画像が783系電車8両編成で運行されております「みどり」でありますが、8両編成という事で「みどり」編成(CM14編成)に加えまして、「ハウステンボス」編成(CM22編成)による運行でありました。

 

 (「ハウステンボス」編成による「みどり」行先)

 

 

 今回の「みどり8号」では、「ハウステンボス」編成でありますCM22編成に乗車しましたが、「ハウステンボス」編成と言いますと、車体が「ハウステンボス」のカラーであります橙一色、車内が画像のようにカラフルな座席であるのが特徴でもあります。それにしても、この時乗車しました4号車B室は佐賀駅からでも私以外もう1名の方がいらっしゃるだけで、乗車率はかなり低い事が伺わせておりました。それほど「新型コロナウイルス」による需要減が否めない部分でもありましょうか・・・。

 

 (座席)~シート柄が異なります

 

 一方、「みどり」編成を見ましても、5号車A室のグリーン車では乗車されている方はいらっしゃいませんでしたし、B室の指定席も数名乗車されている方がいらっしゃるほどで、それほど利用者もいらっしゃらなかった事がお分かりいただけます。

 

 (5号車B室)~数名しか乗車されている方がいらっしゃいませんでした

 

 これら座席には、最近「新型コロナウイルス」対策の部分も見られておりまして、画像のようにマスク着用や会話は控えめにする事、そしてシートの回転は遠慮くださいなどと言った注意書きが見られておりました。確かに、ワクチン接種は進んでいるとはいえ、蔓延しないためにもこのような対策は大事な事ではないかと思います。

 

 

 こうして、「みどり8号」は約15分で鳥栖駅に到着しまして、この後は区間快速の3224Mに乗車しまして、原田駅へ向かいます。そして原田駅に着きますと、「原田線」桂川行きの列車に乗車する事になります。

 

 (3224M)~原田駅着後

 

 

 この原田駅では、乗り換え列車発車までの間、この駅を通過・停車します列車の姿も収めておりました。まず収めましたのが、キハ185系気動車にて運行されておりました「ゆふ(本来は「ゆふいんの森」)」でありますが、8月の豪雨でこの時は久大線の一部区間が寸断されていた事もありまして、博多~日田間の運行でもありました。

 

 (日田行き行先)

 

 この後は、オール817系3000番台電車6両編成で構成されました福間駅からの2145Mや、

 

 異色の編成でもあります783系電車CM35編成で運行されておりました「みどり7号」、

 

 そして、検査明けでもあった事からきれいな姿を見せておりましたED76 1021号機を先頭にしました、熊本貨物行きの1063レが原田駅2番ホームをそれぞれ停車・通過しておりまして、慌ただしい姿がこの原田駅2番ホームでは見られておりました。

 

 (ちなみに、コンテナ積載は4割ほどでした)

 

 

 その一方、「原田線」ホーム0番ホームでは停車時にはエンジン音は聞こえてはいたものの、乗車される方は10名ほどでありまして、慌ただしい姿を見せております鹿児島線としますと対照的な姿が見られておりました。やはり、4両以上の列車が走る鹿児島線としますと、この「原田線」では1両編成でもありますので、そう言った所からも違った姿が見られていると言う所でもありましょうか。

 

 

 さて、キハ40 8051の桂川行き6624Dが原田駅を発ちました。この「原田線」乗車の話題はこれまでも当ブログでもご紹介しておりましたが、原田駅を出ますと筑前山家駅までは住宅地を通過して行きます。正直この間に駅を設けますと良かったのではないかとは思う所ですが、この間には西日本鉄道(西鉄)天神大牟田線も走っておりまして、確実に奪われているとも思われますので、そう言った所は残念かな?とも思う所でもありましょうか。

 

 (3月撮影)

 

 その隣駅筑前山家駅では、画像のように西鉄の路面電車も保存されております。ただ、傷みも見られる部分もありまして、今後再修復を望む所でもあります・・・。

 

 

 この後、冷水峠にあります長~いトンネルもありまして、知らない間に眠ってしまっておりまして、気が付きますともう終点の桂川駅に到着する所でありました。この6624Dは、日中の運行自体がない時間帯もありますので、桂川駅に着きますと車両は直方車両センターへ回送される事になります。したがって、行先表示も「回送」となっている事がお分かりいただけます(ちなみに桂川行きの番号は7番ですが、「回送」は6番ですので、1回ししかありません)。

 

 所で、この桂川駅は、3月より橋上駅化されておりまして地平の駅は姿を消しております。また、橋上駅化に伴いまして北口・南口と設けられておりまして、南北の行き来もできるようにもなっております。

 

 

 その桂川駅から新飯塚駅までは813系1000番台電車RG1002編成で運行されます2636Hに乗車します。この編成の場合は、オール転換クロスシート車ですので、中間車のロングシート車は連結されていないのも特徴ではあります。

 

 

 行き合いのため、途中天道駅に停車します。画像は813系電車RG015編成の博多行き快速4631Hでありますが、このRG015編成の場合は中間にロングシート(サハ813形500番台)が設けられておりますので、先述の1000番台と違いが見られております。尚、快速と言いましても、この日中には勝野・九郎原・筑前山手の各駅以外は停車しますので、あまり快速と言う印象は感じさせらず、準快速みたいな印象ではあります。

 

 

 新飯塚駅にやってまいりまして、後藤寺線に乗り換えるため、再びキハ40系気動車(キハ140 2067)の1549Dに乗り換えます。本当に、「原田線」と言い、後藤寺線と言い、1両編成で賄うほどである路線もこの筑豊地区にある事がわかるような姿でもありましょうか。それにしても、接続列車の乗り換え時間も短くて済むほどスムーズに行けると言うのもいいのではないかとも思う所ではあります。

 

 

 今回乗車の1549Dの車内は、新飯塚駅発車時には6割弱の乗車率でありました。そんな車内の吊り広告には、洗剤や歯磨き関連品など家庭用品でおなじみのライオンとの広告がありまして、「JR九州のキレイへのとりくみ」の広告が見られておりまして、キャラクターのライオンちゃんが説明をおこなっているのがわかります。やはり、「コロナ禍」でもありますので、安心して利用していただきたいと言う思いもあるようであります。

 

 

 後藤寺線は、わずか13.3キロの路線でありますので、所要時間はわずか20分ほどでありますが、新飯塚駅から乗車しまして13分ほど、特に私が気になる区間でもあります筑前庄内~船尾間へとやってまいります。

 

 これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、この沿線には船尾駅までの間に「関の山鉱山」がありまして、画像にもありますように麻生セメント工場もありまして、光景を見ますと工場の中にあると言う印象さえも感じさせられます。実際にトラックに載せる姿なども車内からも見る事ができておりまして、稼働している姿を見る事ができるのもこの区間の醍醐味でもあります。

 

 (工場内)

 

 (石灰石を積載した後のトラック)

 

 

 そして、田川後藤寺駅へとやってまいりました。やって来る際には日田彦山線・平成筑豊鉄道糸田線の線路と並行しまして田川後藤寺駅へと入る事になりますが、後述の画像からもわかりますように、後藤寺線は0番ホームへと入る事にもなります。

 

 (駅名標(駅板))

 

 

 佐賀駅から2時間15分、田川後藤寺駅到着後の姿です。この後9分後に1550Dとして再び新飯塚駅へと向かう事になりますので、到着後すぐに行先表示を「新飯塚」にしまして、発車を待つ事にもなります。

 

 

 所で、今回佐賀駅から田川後藤寺駅まで、「原田線」経由で1500円(乗車券のみ)で利用させていただきましたが、画像の佐賀駅運賃表では桂川駅より先の区間も博多駅経由でしか記載されておりませんでしたし、田川後藤寺駅の記載も見られませんでした。やはり博多駅経由ならば2120円になりますが、本数は少ないとは言いましても「原田線」経由も存在する事をこの運賃表からも記載してくれれば尚の事良かったように思う所ではあります・・・。

 

 

 今回は、移動時間2時間15分に及びます「原田線」経由での佐賀~田川後藤寺間の「乗り鉄」の模様をご紹介しましたが、よく知られておりますし、本数も多くあります博多駅経由とは対照的に、本数も少ない「原田線」経由ではありますので、時間も限られるのも仕方がないのではないかと思います。けれども、今回利用しました「乗り鉄」でも、比較的乗り換え時間もそう長くはなかったのも良かったかなとも思います。私自身も、これまでも「大回り」等で「原田線」利用歴はありましたが、今回のような形もいいのではないかとも思いますので、ご覧の皆様もそう言った利用をやってみてはいかがかとも思います。