別府駅【大分県】(日豊本線。2017年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
「おんせん県おおいた」としてPRしている大分県の中部、日本を代表する温泉地・別府温泉を有する別府市の中心市街地に位置する日豊本線の主要駅で、別府市の代表駅である、
別府駅 (べっぷえき。Beppu Station) です。
 
 
駅名
別府駅 (駅番号なし)  
 
所在地
大分県別府市  
 
乗車可能路線
JR九州:日豊本線  
 
隣の駅 
小倉方………別府大学駅 
鹿児島方……東別府駅 
  
訪問・撮影時
2017年1月
 
 

 

別府駅は高架駅で、国鉄時代の1966年に高架化されました。
高架下1階に駅舎があり、駅舎部分は東西自由通路を兼ねています。出入口に段差はありません。
駅舎南北の高架下はJR九州系の商業施設「えきマチ1丁目 別府」が入居しており、北側が「B-Passage」、南側が「BIS南館」です。
 
写真は正面口に相当する東口(海岸口)です。2枚とも西を望む。
出入口手前には別府観光の父である油屋熊八像があります。「子どもたちをあいしたピカピカのおじさん」と書かれています。
また、油屋熊八像を境に、北側に一般車用の、南側にバス・タクシー用の駅前広場が設置されています(交番あり)。
 
 

東口(海岸口)駅前の様子です。東を望む。後方に東口(海岸口)があります。
周辺は別府市の中心市街地になっています。奥に延びる駅前通り(県道32号線)沿いには商店が立ち並んでいます。
市街地にも温泉が点在しています。また駅の南東側は歓楽街になっています。
駅前通りを700mほど東へ進むと別府港に到達します。
 
 

そして、駅から約800m北東、デパート「トキハ別府店」北側の国道10号沿いには東京タワーそっくりの別府タワーがあります。
 
 

こちらは西口(山の手口)です。北東を望む。やや裏口感が漂っています。
ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
 
 

西口(山の手口)駅前の様子です。西を望む。後方に西口(山の手口)があります。
こちらは商店が少なく、駅前まで住宅街が迫っています。別府は山がちで可住地が少ないため、人口規模に比してマンションが多い印象です。こちらも住宅街の中に温泉が点在しています。
約750m西に別府公園が、約1.2km北西に別府市役所があります。
また、1.8kmほど南西には遊園地「ラクテンチ」があり、山の中腹にある遊園地へのアクセス手段として別府ラクテンチケーブル線が営業しています。利用はラクテンチの入場料込みになりますが、れっきとした鉄道路線です。
そして、遠方には別府と由布院を隔てる山並みが見えます。これらの山の斜面が海岸まで続いているため、別府の街は西へ向かうほど標高が上がります。
 
 

 


高架下1階にある中央改札口です。南を望む。左が東口(海岸口)、右が西口(山の手口)です。
交通系ICカード『SUGOCA』などに対応の自動改札機が4通路ありますが、幅広通路はありません。右端には車いす対応幅の有人通路があります。
改札口の右手前には『みどりの窓口』があり、その右手には自動券売機があります。
また、改札口の左手前には観光案内所があります。
そして、2階にある各ホームとの間は階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれていますが、いずれの場合も中2階踊り場を経由します。
踊り場には通常のトイレがあります(多機能トイレはありません)。改札外の後方にある商業施設「B-Passage」内にはトイレと多機能トイレがあります。
また踊り場から南側へは下り階段があり、その先に南改札口があります。南改札口は商業施設「BIS南館」直結の出入口で、「BIS南館」の営業時間のみ利用可能です(利用時間はご確認下さい)。有人通路と自動券売機・ICカード簡易改札機が設けられています。
コンビニは改札外、左後方(東口側)に「ファミリーマート」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
JR九州の標準デザインで、シンボルイラストは温泉マークですw
尚、別府駅に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

こちらも2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
「べっぷ」「BEPPU」と大きく書かれていて、右下に温泉マークが描かれています。
単純明快でわかりやすいです。
 
 

別府駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
 
左ホーム(東)が左から1番のりば・2番のりばの順で、ともに下り大分・宮崎・鹿児島方面です。
右ホーム(西)が左から3番のりば・4番のりばの順で、ともに上り小倉・博多方面です。
外側の1番・4番のりばが主本線、内側の2番・3番のりばが副本線(待避線)です。
久大本線や豊肥本線から直通の特急列車が当駅で折り返す際は3番のりばを使用します。
また、2番のりばと3番のりばの間に中線が2本ありましたが、現在はバラストのみが残っています。
 
ホーム有効長は1・2番のりばが14両分、3・4番のりばが13両分ですが、1・2番のりばの鹿児島方(写真左奥)約4両分は立入禁止になっています。
主要駅だけありホーム幅は広いです。
上屋は各ホームとも中央の約8両分に設置されています。現在の定期列車は全て上屋内に収まります。
少なくとも1・2番のりばにはベンチと飲料自動販売機が、3・4番のりばには待合室(空調の有無は不明)が、設置されています。
写真は2番のりばより鹿児島方を望む。
 
 

こちらは2番のりばより小倉方を望む。右から1番のりば~4番のりばの順です。
2番のりばと3番のりばの間隔が広いです。
また、3番のりばに停車しているのはキハ185系気動車を使用の特急『ゆふ』です。
 
 

2番のりばより小倉方を望む。
この先、左へカーブして高架区間で住宅街の中を北へ走ります。左側には鶴見岳を望めます。そして境川を渡ると地平区間になり、引き続き住宅街の中を北上します。その後は春木川を渡り、農地が混在した郊外風景の中を走るようになると別府大学駅へと至ります。
 
 

2番のりばより鹿児島方を望む。ホーム端(前方)は立入禁止になっています。
この先、すぐに左へカーブして、左手に油屋熊八が設立した亀の井ホテルを、右手に山並みを見ながら高架区間で走ります。その後は住宅街の中を南下して、朝見川を渡ると左へカーブして地平区間になり、右手に山並みが迫る中、住宅街の中を東へ走ります。そして右へカーブして進路を東南東に変えると県道51号線をアンダーパスして、東別府駅へと至ります。東別府駅より先は別府湾沿いの風光明媚な区間を走るようになります。
 
 
あとがき
私が別府駅で下車(乗車)したのは2004年、2011年、2017年の計3度です。2004年はラクテンチケーブルなどの乗りつぶしのため、2011年は高崎山のスロープカー「さるっこレール」を乗りに行った際にバスで別府駅へ移動した際、そして2017年は鶴見岳のロープウェイに乗りに行くため、いずれも乗換目的で下車(乗車)しました。駅は国鉄時代からの高架駅で、すっきりしていましたがローカルムードは感じられませんでした。駅前は市街地で、駅から離れた場所では湯煙が上がっていました。
  
東京からですと東海道・山陽新幹線で小倉駅まで行き、日豊本線特急『ソニック』などに乗り換えて当駅下車です。タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:5時間半程度)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線で小倉駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:10時間)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅構内改札外にコンビニがあります。飲食店は一定数ありますが、気軽に入れるチェーン店は駅構内改札外の「ロッテリア」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、
日豊本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は別府駅でも途中下車されてみて下さい!
そして別府温泉へお出かけの際はぜひ日豊本線をご利用になり、別府駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:JR九州のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)