みなさんこんにちは! わたかわです。
今回は最長片道切符の旅14日目の序盤の様子をお届けしていきます。
2021年8月17日(火)14日目①
稚内をスタートしてから休息日を除きこの日で14日目、ちょうど2週間となります。途中休みを挟んだとはいえ、今までの人生で2週間も旅を続けたことはないので既に未知の領域へと突入してきました。
この日のスタートは福島県の安積永盛駅。郡山の一つ隣にある駅で、東北本線から水郡線が分岐します。昨晩は宇都宮方面から東北本線でここまでやってきたということで、今回は水郡線で水戸方面へと進んでいきます。
乗車するのは、安積永盛7:20発の水郡線 水戸行。「水郡線」はその名の通り水戸と郡山を結ぶ路線ですが、全長約140kmとあまりにも長く、全線を乗り換えなしで走破する列車は1日わずか5.5往復しかありません。
列車は定刻通りに安積永盛を発車。車内は地元の高校生でかなり混んでいましたが、運良く数少ないボックスシートを確保することができ、これで長時間の汽車旅ものんびり過ごせそうです。
車両はキハE130系という車両の2両編成で、水郡線のほか久留里線・八戸線といったJR東日本の一部の非電化ローカル線で活躍しています。運行開始は2007年ということで、最新鋭まではいかないものの車内の設備は全体的に新しめです。
列車は阿武隈川に沿って山間部を進んでいきます。車窓はいかにもローカル線ですが、駅舎はかなり新しいものもありギャップを感じることができます。
安積永盛を出てから約40分、最初の主要駅ともいえるのがこちら磐城石川。近くには高校もあり、ちょうど始業時刻にあたることからここで高校生をはじめとする乗客のほとんどが下車していきました。福島県から茨城県にかけて走るこの列車ですが、ホーム上には東北DCの横断幕があり、まだギリギリ東北地方にいることを実感します。
列車は引き続きのどかな風景の中を進んでいきます。この水郡線には「奥久慈清流ライン」の愛称がつけられており、磐城棚倉付近から線路が久慈川と並走するようになるのですが、連日の大雨の影響で水の色はどんよりとしており、運悪く「清流」とは言えないような眺めでした(笑)。
やがて列車は茨城県へと入り、9:01には沿線最大の主要駅である常陸大子へ到着。ここでは何と22分間もの停車時間があります。駅の外に出ることも可能ですが、ちょうど小雨が降り出したので改札内に留まることにしました。
水郡線の一部の駅のホーム上には、このように昔ながらのホーロー看板が残されているところがあります。独特のフォントや色合い、錆び具合はどこか惹かれるものがあり、また旅の序盤に北海道で感じたような「遠くへ来た感覚」を追体験することができました。
9:23に常陸大子を出発。常陸大子では後方に車両を1両増結し、ここから先は3両編成での運行となったようです。それほど市街地も近づいている…のかと思いきや、車窓は引き続きしばらく自然豊かな景色が続きます。水戸まであと1時間以上を要するのでまだまだです。
常陸大宮や上菅谷といった駅からは、かなりの数の乗車がありました。この辺りまでくると駅周辺や沿線の人口はかなり増えてくるようで、いよいよ水戸も近づいてきたのだということを実感します。常陸大子での増結がようやく本領発揮となりますが、それでもなお車内は超満員です。
ちなみに上菅谷からは常陸太田へとつながる水郡線の支線がありますが、こちらは盲腸線なので今回は乗車することなくスルーしていきます。
安積永盛を出発して約3時間半、10:48にようやく終点の水戸駅に到着です!
水戸駅では、何と同じく最長片道切符の旅をされているステイルメイトさん(@katamichi2021)とお会いすることができ、短い時間ながらお互いにここまでの旅を振り返ることができました! ほぼ同時期に稚内から最長片道切符の旅をスタートし、絶妙に抜きつ抜かれつしながらここまで約2週間が経過していましたが、ようやくお会いすることができ感激です。実は安積永盛からずっと同じ水郡線の列車に乗車していたようでしたが、気づいた頃には車内の混雑がかなり酷かったため、このタイミングでお会いする形となりました。立ち話にはなってしまいましたが本当にありがとうございました!
ステイルメイトさんと別れ、ここでお昼ご飯をいただくことにします。水戸でいただく「日本の食」記念すべき50品目は名物のスタミナラーメンです!
スタミナラーメンとは野菜たっぷりの餡がかかった水戸のご当地ラーメンで、市内各所でいただくことができます。フォロワーの皆様から「野菜不足を補えるご当地グルメ」を募集したところ複数の方々から教えていただいたもので、私も今回初めて知りました。餡はピリ辛で、特に夏場は食べていると汗がとまらなくなってくるのですが、やみつきになる味であっという間に完食しました。
というわけで今回はここまで。
この後はいよいよ最長片道切符の難所の一つとも言われる首都圏へ本格的に突入していきますが、その様子はまた次回お届けします。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。