(関東鉄道) 宗道から 寺原 準常備片道乗車券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

常総筑波鉄道から関東鉄道となった昭和43年8月に発行されました、「宗道から 寺原」の準常備片道乗車券です。

 

 

JPR/てつどう青地紋券となります。

 

社線内発着の準常備片道乗車券で、着駅は取手方の5駅となり、「水海道」は着駅に含まれておりませんので、「宗道⇔水海道」の相互式の常備券が設備されていたものと推察されますが、「守谷」も常備券が設備されていなかったのでしょうか?

 

また、この乗車券が発売される4ヶ月余り前の昭和43年4月1日に、稲戸井~寺原間に「新取手」が開業しておりますが、当時の宗道からの運賃は「稲戸井140円」、「新取手150円」、「寺原160円」となり、この券には「150円」の同一運賃となる着駅がありませんから、「新取手」で発売する事は不可能で、「新取手」は別に常備券が設備された可能性もありますが、「守谷」よりも発売需要が少なかったと思われる「新取手」に常備券を設備しても、果たしてどれ程売れたのか?疑問ですので、あるいは「新取手」は当時は硬券であった補充券で発売していたのかも知れません。

 

当時の常総線は「新取手」は開業したものの、まだ「北水海道」、「新守谷」、「戸頭」、「ゆめみ野」、「西取手」は開業前で、「寺原」の次は終点の「取手」となりましたので、この準常備片道乗車券の最下段の着駅は「寺原」で、「取手」は「宗道⇔取手」の相互式の常備券が設備されていたものと考えられます。