番外 「田川快速」廃止から4年での動き、西鉄バス筑豊田川~中谷間廃止&「田川快速」過去画像の紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 平成29年9月30日を最後に、西鉄バス筑豊の運行路線でありました、小倉(砂津)~田川(後藤寺)間を運行します小倉~田川快速線(通称・「田川快速」)が廃止されまして、この結果北九州小倉都心から田川への直通バス路線が姿を消しまして間もなく4年になろうとしております。
 
 この路線は、以下の路線図にもありますように、小倉(砂津・小倉駅前)から中谷・香春などを経由しまして、田川(田川伊田駅・西鉄後藤寺)まで運行されていました路線バスでありまして、西鉄バス筑豊田川支社の車が小倉方面へ入線する唯一の路線でもありまして、平日は16往復が設定されておりました。
 
 
 この「田川快速」の運行区間は・・・

 砂津~小倉駅前~北方・北九州市立大学前~守恒~中谷~石原町~呼野~香春~田川伊田駅~後藤寺~西鉄後藤寺
 
の区間で運行されておりまして、小倉駅から徳力嵐山口駅まで北九州モノレール、石原町より一本松(田川郡香春町)まではJR日田彦山線とほぼ並行している路線でもありました。
 
 
 また、かつては画像の旧後藤寺バスセンターにも乗り入れておりましたが、平成28年の閉鎖によりまして、このバスセンターには乗り入れられなくなっております。この後藤寺バスセンターと「田川快速」と言いますと、何となくつながりがあるようにも思っていただけに、過去数度の訪問で「田川快速」の姿を収める事ができなかったのが今も悔やまれる所でもあります。
 
 (乗車ホーム)~5番ホームより発着しておりました。
 

 この路線は廃止末期時には利用者が減ってきておりまして、北九州市内に関しましては特に遅延も見られるようにもなっていた事もありまして、ご紹介しておりますように平成29年10月1日の改正で「田川快速」は廃止されております。
 
 
 ただし、「田川快速」の廃止区間は小倉~中谷間でありまして、中谷~田川間は快速と言う名目をなくしまして、半分以下の7往復で運行を継続しておりまして、小倉~中谷間は以下画像の西鉄バス北九州の路線バスで乗り継ぎする形となっております。
 
 (西鉄バス北九州 中谷行き、2835・いすゞQPG-LV234N3)
 
 ちなみに、平成30年10月から今年3月までは、中谷~サンリブ守恒店間試験的に延長された事もありまして、中谷以北に1年ぶりに延長されていた事もありましたが、残念ながらこの試験運行は終了しておりまして、現在は「田川快速」廃止以降と同様、中谷~西鉄後藤寺間の運行となっております。
 
 
 令和2年に西鉄後藤寺で撮影しておりました、中谷行きの姿であります。本数は先述のように平日・土曜日・日曜・祝日とも7往復で運行されておりまして、系統は無番です。そしてその下の画像にもありますように、赤囲いの時刻がそれを伺わせております。ただ、「田川快速」時代はまだ多かった訳でもありますので、それを思いますと寂しくなったなとも思う所でしょうか。
 
 そして、中谷行きであります。この時は画像のように日産ディーゼルスペースランナーRM(5706・KK-RM252GSN)による運行でもありましたが、「新型コロナウイルス」によりまして、北九州方面への移動ができにくくなっている事もありまして、利用者はわずか数名ではありましたが、北九州への足はこのように確保されている事が伺えておりました。
 
 尚、この撮影画像の5706はその数日後に定期運用を離脱・廃車となっております。私もこの情報を聞いて驚きましたが、数日前までは普通に走っていた車も離脱と言う事にもなりますので、正直残念かとも思う所ではありました。
 
 
 そして、来たる9月30日をもちまして、ついにこの路線は廃止となりまして、一部区間が西鉄バス北九州の路線として、あとの区間は他社運行でコミュニテイバスとして残る事にはなりますが、「田川快速」廃止から4年、ついに田川~北九州間をダイレクトで行く事ができなくなると言うのも正直残念ではないかと思います。
 
 こちらが現在の時刻です。先述のように運行本数は7往復で運行されておりますが、「田川快速」の最盛期の頃としますとここまで減ってしまった事が正直残念ではないかとも思う所ではあります。
 
 (平日)
 
 (土曜日)
 
 (日曜・祝日)
 
 去る9月7日訪問時撮影の中谷行きです。この時は画像の5801(日産デKK-RM252GSN)でありましたが、この時乗車されました方は数名程度でありました。この後、香春方面などを通りましてどのくらいの利用者があったかはわかりませんが、廃止となる所からもそう多くの利用者はなかったのではないかと思われるようでした。
 
 
 さて、ここまで田川~中谷間の路線バスが廃止される事をご紹介しましたが、今回は冒頭ご紹介しましたように廃止から4年になりますこれまで撮影しておりました「田川快速」の現在・過去の専用車両の姿をご紹介してまいります。尚、専用車両の撮影は平成21年以降でありまして、それ以前の画像は収めておりませんでしたのでご了承いただきたいと思います。
 

 「田川快速」では上の画像1の車(5831・日産デKL-UA452TAN)にありますように「スマートループ塗装」の車も見られておりましたが、平成26年頃までは以下画像のように幕式の路線車(3402・三菱KC-MP317M)も見られておりまして、この頃でも西鉄バス北九州の路線車両がほぼLED行先化されていた中で、小倉都心で見られる幕式行先自体は珍しい存在となっておりました。
 
 もちろん、この中には前のタイプであります西日本車体(西工)58MCB型(3162・三菱KC-MP217M)も「田川快速」で見られておりまして、画像のようにこの姿を見る事ができておりました。尚、この車は末期はオートレース専用車として使用されておりましたが、その後廃車となっております。
 
 (4876・三菱U-MP218M)

 (3162・三菱KC-MP217M)
 

 所で、オートレース専用車に転用された車と言いますと、画像のタイプ(いずれも三菱KC-MP317M)も「田川快速」に使用されておりまして、3210~3212が田川営業所→西鉄バス筑豊田川支社所属の上運行されておりました。これら車は、運転席後方の座席が2列シートであります「田舎仕様」となっておりまして、座席自体もハイバックシートとなっているのが特徴でもありました。
 
 (3210)~オートレース専用車転用後
 
 (3212)~「田川快速」運行時
 
 (田舎仕様座席部分)
 
 
 また、3211に関しましては、平成29年に不慮の事故によりまして全うした車でもありました。本当に、そういった事がなければまだ活躍していたかもしれなかっただけに、この廃車に関しましては非常に残念でならなかった事を覚えております。
 

 その後は、LED改造や「スマートループ塗装」を施しました福岡地区からの転属車が導入されてきておりまして、実際に上の画像1の5831や、以下画像の3213(三菱KC-MP317M)も福岡地区に所属していた頃にLED改造を施されておりました。この「田川快速」に使用されておりました車には画像のように「Group」表示がない車もありましたので、この場合には後部の「西鉄バス筑豊」で見分けを付ける部分でもありました。
 

 私自身も、これまでこの「田川快速」に関しましては、小倉駅~砂津間や小倉駅~中谷間など、いわゆる区間利用しか乗車歴はありませんでした。そんなこの「田川快速」では、北九州地区の路線バスでは唯一、福岡地区で流れる車内放送が流れていたのが特徴でありまして、西鉄バス北九州の路線バスの車内放送とは違っていた所が見られていたのもこの「田川快速」ならではな所ではなかったのではないでしょうか。
 
 
 今回は、これまで収めておりました、廃止になりまして4年になろうとしております「田川快速」の過去の姿、そして廃止後に運行されておりまして、その4年後に廃止される事になっております田川~中谷間の路線バスに関しましてご紹介しましたが、冒頭ご紹介しましたように北九州~田川間のダイレクトで運行する姿が失われる事に関しましては正直残念ではないかと思います。やはり、並行しますJR日田彦山線の存在を思いますと、過疎化も進む地域でもありますので利用者が減少してしまうのも仕方がない所ではあります。ただ、一部区間が他社移管・コミュニテイバスとして残る事にはなるようですが、地域の足として更なる利用を望みたい所ではあります。