前回の試作で作り方を一応固めたので、本工事に入ります。いつものパワポで設計図とテンプレートをつくりました。実物の支柱の間隔は2メートルなので、模型では13.3㎜です。テンプレートはタミヤの0.2㎜プラペーパーを切り出すためのもので、下から0.8㎜幅、2.4㎜幅、0.9㎜幅です。

 

 

設置予定地に設計図を置いて、様子を見ています。

 

こちらにも3か所にガードレールがあります。

 

タミヤの2㎜プラペーパーにテンプレートを木工ボンドで仮止めして切り出します。ただし、この方法はダメでした。テンプレートがまっすぐ貼れないので、かえって精度が落ちるのと、あと、仮止めに使った木工ボンドを後で取り除くのがけっこう手間なのです。

 

両端だけにテンプレートを貼り付けて、これを定規のガイドにしました。このほうがうまくいきます。

 

切り出しました。といっても、ぴったり0.8㎜とか0.9㎜に切り出せる訳ではありませんから、ノギスで測って出来の良いものを選びます。

 

表側に0.8㎜の帯材を2本貼ります。帯材の貼り方にはちょっとコツがあって、まず普通のプラ用接着剤で、片側の端と数か所を仮止めします。

 

それから「流し込み」タイプの接着剤を流し込みました。あ、けど、それだったら、仮止めには細いマスキングテープを使ったほうがよいかも。

 

裏側には0.9㎜の帯材を1本貼ります。

 

ビームができました。写真には写っていませんが、両面とも400番のサンドペーパーをかけて、帯材の角を落としておきます。実物のビームも筋は鋭角はないので。

 

こちらは袖ビームがついていないタイプです。

 

端をペーパーで両面とも削ります。角も軽くやすって落としました。

 

ラジオペンチで曲げます。

 

こちらは小川にかかっている袖ビーム付きのガードレールです。ずいぶんくたびれています。

 

ピンボケでスミマセン。袖ビームを作っています。2.4㎜幅の帯材を0.8㎜の真鍮線に巻き付けて、写真のようにラジオペンチで保持し、ドライヤーで加熱しました。

 

できました。

 

1㎜の厚紙作ったガイドです。線のところでカットします。

 

うまく出来たつもりだったのですが、このあと時間がたつと、丸めた部分がかなり戻ってしまいました。ドライヤーをこわごわとあてたので加熱が十分ではなかったみたいです。次回はもっとしっかり加熱しなければ(作り直さないのが2流モデラーの証ですね…)。

 

部材が揃いました。これからグレーのサーフェーサーを吹きます。小さな穴があいているビームは、見なかったことにしてください。小生の技量と視力では、無謀な挑戦でした。

 

サーフェーサーを吹きました。

 

タミヤエナメルのフラットホワイトを塗っていますが、こんなのでうまくいくのかしらん…。

 

ますますひどくなってきました。

 

裏側も塗っています。実はレイアウトセクションの正面からみえるのは、こちら側です。

 

タミヤアクリルのレッドブラウンで錆を表現します。ビームの上端近くがとりわけ錆びています。

 

支柱は0.8㎜の真鍮線です。アサヒペンのメタルプライマースプレーを吹いてから、白サーフェーサーを吹きました。

 

ピンバイスで0.8㎜の穴をあけてから、先に木工ボンド多用途を塗った15㎜の真鍮線を差し込みます。この部分の地面は5㎜のスチレンボードなので、場所によってはしっかりホールドしてくれないところがあります。すべての真鍮線を地盤のスタイロフォームに届く長さにすれば、もっとしっかり固定できるのですが、真鍮線もお安くはないので。そういえば杭をしっかり地盤まで打ち込まなかったためにマンションが傾いて建て替えた事件がありましたね。うちからけっこう近いところです。

 

支柱の高さは地表から4.7㎜で揃えます。ノギスのお尻の部分を使って押し込めば簡単です。

 

支柱の切り口にタミヤエナメルの白をさしました。

 

実物の支柱はけっこう塗装が剥がれてボロボロです。あと、とりわけ支柱のてっぺんの部分が錆びています。

 

グレーのサーフェーサーをボロ筆でざっとドライブラシしました。どう考えても支柱を立てる前にやっておくべき作業ですよねえ…。このあと、支柱のてっぺんにタミヤアクリルのレッドブラウンをちょこっと塗りました。

 

木工ボンド多用途で、ビームを貼り付けています。地上からの高さは5.2㎜で、これもノギスのお尻で確認できます。あと、カーブ部分はあらかじめビームを支柱に合う角度に曲げておかないと、さすがに接着剤の力だけでは固着できません。洗濯ばさみを使おうとしましたが、大きすぎるし、力も強すぎるので、ダメでした。

 

瞬間接着剤をつまようじで流し込んで、接合部分を強化しました。ここまで苦労しましたが、何とか見られる出来になったのではないでしょうか。

 

こちらの写真は山側から撮影したものです。

 

プロジェクトSHIMONADAに人物が初登場です。天賞堂の閉店セールで買っておいたフィギュアを置いてみました。学生のセットで、Made in Germany, Painted in Mauritiusです。最近カトーのフィギュアには中国製のものもあるようですが、これはさすがのプライザー、Nなのに人物の表情まで何となくわかります。

 

なかなかいい感じだと思うのですが、手前に自転車置き場を設置したら、この角度からはガードレールが見えなくなっちゃいますね。