アプローズ~夢十夜~ | 続アメマのおとしもの

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2021年9月23日~26日 宝塚バウホール

●The Beginning of TAKARAZUKA LIVE NEXT!!「アプローズ~夢十夜~」 作・演出/三木章雄

 

宝塚を退団した生徒の芸能活動を支援しようと、親会社の阪急や梅芸が「タカラヅカ・ライブ・ネクスト」を設立。まぁ要するにトップでないOGは退団後の仕事に困るであろうし、それでなくともコロナ禍で公演が出来るかどうかも不確実。個人で事務所を立ち上げるより、元々いた宝塚関連の会社なら安心ですよと言うコト。タカラジェンヌのハローワークみたいなもん?

そりゃぁ毎年かなりの数の生徒が退団し、トップでない生徒が芸能界で活動するのはホントに大変だと思います。結婚して家庭に収まる人もいれば、全く違う業界に転身する人も・・・。でもやっぱり、自分がやってきたことを生かそうとしたいですからね。

 

今回の主演は今年4月に退団したばかりの彩凪翔ですが、ライブネクスト所属ではありません。所属での出演者は音花ゆり貴千碧透水さらさ風馬翔星乃あんり。ゲストで笙乃茅桜星吹彩翔。スペシャルゲストとして水夏希

9月26日12時30分公演、16列目で観劇。

ポスターからの印象としては、んで三木章雄担当だから、踊りまくるダンシングショーなのかなと思ってました。しかし実際はOG作品あるあるの芝居仕立てのショーで、宮沢賢治作の「セロ弾きのゴーシュ」をベースに彩凪翔がスターになっていく物語。

うーん、なんかねぇ、重くて暗い場面の連続で、それが1時間強続くのはチトきつい。Yahoo!ニュースの記事や、宝塚お馴染みの提灯持ち記者とかは結構ほめてましたが、私は途中から睡魔との闘いで、途中からショーの各場面の意味が分からなくなってしまいました。三木先生も最近は創作力が段々とねぇ・・・。来年の月組も心配です。

化粧も所謂宝塚化粧でなく、ノーマルなものだし、衣装も豪華な感じでない。宝塚を卒業したのに、また宝塚と同じような内容では意味がないと、意気込んだのでしょうけど、最初はベタにコンサート形式でも良かったような気がします。段々と軌道に乗れば、実験的なこともやればいいと思うのですがね。

 

彩凪翔の役どころ以外、そこに絡んでくる人たちの説明がパンフレットにも全くないので、なんとなく誰がやってるのかは分かりますが、バウやドラマシティ並みのパンフなのに1500円もするのに、あまりにも不親切。

なので印象に残ったのは音花の「アメージンググレイス」と、さらさの「ジュピター」ぐらい。フィナーレ近くでようやく水夏希が登場して、パンツスタイルで彩凪とダンスセッションしたぐらいが面白く、その後の水も白いドレスで「Don't cry for me Argentina」と「Never enough」を歌い、やっと宝塚の主題歌「Joyful!!」が出てきて楽しくなりました。ラストは「フォーエバータカラヅカ」で幕。

 

終演後にアフタートークショーとして星乃あんりのMCで水夏希、彩凪翔のトークを10分チョイかな。

 

注目度が高かった割には、内容は私個人的にはイマイチ楽しめませんでした。チケット代もバウで9000円は高すぎです。

 

それぞれのOGさんは久々の舞台で頑張ってるのは分かりました。しかし、内容を今後検討して行かないと、せっかく立ち上げた会社も尻すぼみになって行っては困りますからね。退団後の轟悠でも起用して、話題性を作らないといけません。