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国鉄末期の1977年に登場したキハ40系気動車、1982年までに888両が製造され、ほぼ全国の非電化ローカル線に配置され、老朽化による置き換えが進み、既に、JR東海では2016年に、JR東日本においても本年のダイヤ改正にて撤退となりました。

本年7月現在、まだ560両余りが現役ですが、新型コロナ蔓延による減便の影響を受けやすく予断を許さない状況です。

 

さて、今回は、新潟県と山形県を結ぶJR東日本の米坂線・只見線(小出方)・磐越西線で、かなり広範囲になりますが、使用されたキハ40は、全て新津運輸区所属のものでした。

 

米坂線は、奥羽本線・米沢駅(山形県米沢市)と羽越本線・坂町駅(新潟県・村上市)を結び、かつては新潟-仙台で運転された急行『あさひ』(後には、新潟―米沢の急行『べにばな』)も運転されていた全長90.7Kmの路線です。

同線でのキハ40の運転は、2009年3月のダイヤ改正までで、新系列のキハ110系とキハE120に置き換えられました。一世代前の気動車であるキハ52とキハ58系も同時に置き換えられ、そちらの方が注目を浴びていました。(小生も然りです)

ダイヤ改正直前に一度訪れたきりで、天候もすぐれませんでしたが、良い思い出です。

なお現在、使用されているのはキハ110系とGV-E400となっています。

 

小雪舞う中郡駅に進入するキハ40+キハ52

 

 

出発します。

 

今泉駅に停車中のキハ40

 

キハ58が出発します。

 

 

現在は、郡山総合車両センターに所属し、只見線を中心に活躍するキハE120

 

雪が激しくなった福島・新潟県境付近を行くキハ52+キハ40

 

 

坂町駅を発車したキハ40

 

米坂線車両に装着されたサボ2種。

 

 

只見線については、キハ40紀行VOL.16でもご案内していますが、今回は不通区間の小出方です。

雪解け水を集め、流れが速くなっている信濃川の支流・破間川を渡るキハ40

 

只見線結びラッピング車

 

磐越西線は、福島県の東北本線・郡山駅から会津若松、喜多方を経て新潟市の信越本線・新津駅までの全長175.6Kmの路線で、現在は、快速『SLばんえつ物語』が運転されることで知られています

郡山-喜多方の81.2Kmが交流電化され、かつては上野から特急『あいづ』や急行『いいで』が、また新潟-仙台を結ぶ急行『あがの』が運転され、同時に複数の優等列車が走っている時代もありました。

本年になって、JR東日本から経営合理化のため、既存電化区間の『非電化化』を検討している旨の発表がありました。同社は具体的路線名を公表していませんが、既に列車の多数が気動車で運転されている会津若松-喜多方16.6Kmが対象の一つではと地元は懸念しており、成り行きに注目です。

 

馬下駅付近にて、キハ40×3

 

五十島駅付近にてキハ40×2

 


 

いずれも車両は置き換えられましたが、絶景ポイントがまだまだあるはずなので、これからも訪ねていきたいと思います。

ご覧いただき、有難うございました。

なお、今シリーズでは、キハ40、キハ47、キハ48の3形式と改造により派生した形式を総称して『キハ40』としました。ご了解ください。