長年、高額と言われ続け、(北総鉄道に直接言えば良いのに何故か)国会で取り上げられるくらい、値段も運賃もホットな北総鉄道ですが、2022年の秋ごろに値下げする模様です。
今まで曖昧な言い回しで運賃値下げを回避するように見えていましたが、9月28日にも千葉県議会で取り上げられる予定のため、いよいよ重い腰を上げて動き出したと言える段階になりました。
北総鉄道、来年秋に値下げへ
NHKニュースでも報道がありましたが、その少し前に千葉県知事の熊谷俊人氏がTwitterで発表しました。
昨日、北総鉄道の室谷社長から運賃値下げの検討状況について報告頂いた旨を自民党代表質問で答弁しました。
経営の持続性や安定性を確保できる範囲で、令和4年秋頃に、通学定期運賃の大幅な値下げや、北総線内の移動の促進に資するような普通運賃の値下げを実施する方向で検討しているとのことです。— 熊谷俊人(千葉県知事) (@kumagai_chiba) September 22, 2021
熊谷知事のTwitterとNHKのニュースでは、
- 2022年の秋に通学定期を大幅値下げする
- 普通運賃も値下げする
の2点が取り上げられています。
千葉県議会6月定例県議会で言及のあった北総鉄道の運賃値下げについて、
という絶妙な言い回しを披露した運賃値下げの話が、遂に動き出したということになります。
通学定期には言及しているが…
ちょっと気になるのが、熊谷知事のTwitterとNHKの報道で「通学定期」に言及していますが、通勤定期については言及していません。
確かに、通勤定期は会社から経費として精算されるので、実質的に家計には影響がしませんが、完全に自己負担となる(家計に負担となる)通学定期を先に値下げしようという方針だと考えられます。
今後の進め方は?
2021年9月28日の定例県議会で、千葉県議会議員・岩波初美氏が一般質問にて「北総鉄道運賃値下げに関わる今後の進め方について」という質問を行う予定です。
今までは、北総鉄道の運賃について、多くの議員の方が「高い」という主張を展開し、北総鉄道側が「将来的に値下げを検討する方針」という極めて曖昧な表現で回答して来ましたが、今回は具体的に一歩踏み込んで行くという姿勢が感じ取れます。
編集後記
おおよそですが、運賃値下げをいつするのか、というゴール(時期)を決めたので、これから関係各所への調整が入るでしょう。
関連リンク
“高額運賃”北総鉄道 来年秋に値下げへ 累積損失解消見通しで|NHKニュース
千葉県・熊谷俊人知事のツイート(2021年9月22日17:22)
鉄道旅客運賃の上限変更認可及び 旅客運賃・特急料金改定について(2019年9月5日)|京成電鉄株式会社
鉄道運賃の改定について(2019年9月5日)|北総鉄道株式会社