桜の季節は来年になりますが、コロナ禍も収まりつつあると思はれるので、この珍しい鉄路に訪れてください。

蹴上インクライン

蹴上インクラインは、南禅寺の近くにあり、全長582mの世界最長傾斜鉄道跡で、高低差約36メートルの琵琶湖疏水の急斜面で、船を運航するために敷設された傾斜鉄道の跡地です。 インクライン方式は、勾配のある水路にレールを敷き、台車に船を載せて、ケーブルカーのようにケーブルで引っ張り上下させる。
 
1891(明治24)から運航し、舟運の衰退とともに1948(昭和23)年に役割を終え、現在はその廃線跡は京都市の文化財に指定されています。

見どころ『ねじりまんぽ』

線路沿いにはソメイヨシノやヤマザクラが植えられており、春には満開の桜並木の中、線路内を歩いて観賞することができます。

【桜の本数】 約90本 蹴上インクラインの下に通じる『ねじりまんぽ』

京都の桜名所でもある、蹴上インクライン

蹴上のインクラインにより琵琶湖から京都への水運が可能になり、九条山より蹴上にかけては、
582mに36mの標高差があり勾配が15分の1の急であるためインクライン(傾斜鉄道)
により三十石船をそのまま台車に載せて上下させました。また蹴上発電所で発電された電力は日本
最初の路面電車開業へとつながり、各家に電灯が灯ることになります。

今ではインクラインは廃止されていますが、琵琶湖から山科を経て、南禅寺から鴨川
への本流、そして南禅寺から哲学の道、北白川に至る分線は上水道、防火用水として、
あるいはインクラインの桜並木、哲学の道を始めとする水辺に親しめる憩いの場、南禅寺
水路閣は文化財として、竣工110年を経過して現在も機能している琵琶湖疎水です。

この疎水トンネルから流れ出る水は琵琶湖の水であり、疎水トンネルの京都側出口です。

この疎水トンネルから流れ出る水は琵琶湖の水であり、このトンネルの反対側は琵琶湖側の入り口です。

琵琶湖より流れくる疎水の水は、水力発電にも利用され、現在も発電しています。

琵琶湖、疎水トンネルを流れる水は、船で荷物を運ぶ水運にも利用していました、これが蹴上インクラインです。

蹴上インクラインはケーブルカーのような仕組みで、レール台車に船を積み込みインクラインを上下していた。

蹴上インクラインは現在使用されていませんが、線路はそのまま残り、蹴上インクラインお花見コースになっています。この線路を少し下ると水力発電所や南禅寺があり、発電した水は下流の疎水へ流れて行きます。インクラインの両側は桜並木で、今の季節は桜が満開で大変美しいコースです。

蹴上インクライン、南禅寺、屋敷通りの桜はインクラインレール沿いの桜並木、『ねじりまんぽ』は南禅寺側通路です。

「雄観奇想」(ゆうかんきそう) ・ トンネルの入口上部には、第3代京都府知事だった北垣国道が書いた扁額があります。

三条通り側には「見事な眺めと優れた考え」という意味の【雄観奇想(ゆうかんきそう)】の言葉が。
南禅寺側には「精神を集中して物事を行えば、どんな困難にも打ち勝てる」という意味の【陽気発処(ようきはっするところ)】という言葉があります。

こちらが『ねじりまんぽ』です。そう、『ねじりまんぽ』とはトンネルのことです。

『ねじりまんぽ』とは明治二十一年に完成した、長さ約12メートルのトンネルで、古い言葉でトンネルのことを『まんぽ』と呼ぶそうです。

内部はレールの下をくぐる十数メートルほどのトンネルになっています。

トンネルを入ったところから、すでに煉瓦がねじれてるのがわかります。

明治時代の優れた土木技術が見てとれます。画像じゃわかりづらいかもですが、トンネルの中に入って煉瓦を見ていると時空がねじれてるような感覚になりますよ。

地下鉄東西線「蹴上」駅から南禅寺へ向かう時、この「ねじりまんぽ」を通ると近道になります。南禅寺へ行かれる方は、ワープ感覚で通ってみてはいかがでしょうか?

琵琶湖疏水利用の旧第2蹴上発電所
日本初の事業用発電所です。1912年 5月第二蹴上発電所運用開始。

日本で最初の水力発電所は、京都・蹴上の琵琶湖疎水を利用した「蹴上発電所」(明治24年竣工)。12月からは京都電灯会社に電力の供給を開始し、3年後に開通する市街電車もこの発電所の電気で走りました。旧蹴上第二発電所は明治45年に完成。現在は関西電力蹴上変電所として現役です。

蹴上インクラインと琵琶湖疎水の合流点はインクラインの終点です。


明治45年には蹴上浄水場も完成し、京都市内に上水道の供給が開始されています。琵琶湖疏水はいろいろな事に利用されていたのですね。

 

by   GIG@NET

 

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