「父ちゃん、それでは正解発表の時間だよう🎵」

「母ちゃん、発表の時間なんて決めてたか?」

「正解はJR東日本北陸新幹線軽井沢駅でした❗正解者ばかりだよう🎵つまん…正解おめでとうございます🎵」

「ふむふむ…」

「父ちゃん、ボサッとしてないでちゃんと解説しなきゃ❗」

 まず、問題としてアップした画像。ホームに2本の列車が停車しているシーンです。
 出題の通り4番線に「かがやき501号」金沢行、そして3番線には「はくたか551号」金沢行が停車しています。
「かがやき501号」は北陸新幹線の下り列車のうち東京駅を下りの一番列車として出発する列車です。
そして「はくたか551号」は後続の列車です。
 ちなみに「かがやき」は北陸新幹線の通過タイプの列車で、東京~金沢間で途中停車駅は上野(一部通過)・大宮・長野・富山のみ。一方「はくたか」は上野・大宮・高崎・軽井沢・佐久平・上田・長野・飯山・上越妙高・糸魚川・黒部宇奈月温泉・富山・新高岡に停車する停車タイプの列車です。ただし、定期「かがやき」はデータイムには運転されていないのでデータイムの「はくたか」は多くの列車が軽井沢・佐久平・上田を通過、一部列車は高崎も通過しますし、飯山や糸魚川を通過する列車もあります。

 つまり、東京駅を先発している通過タイプの「かがやき501号」に後発で停車タイプの「はくたか551号」が追いついて途中駅で並ぶというのは通常ではあり得ません。

 このとき私が乗車していたのは先行していた「かがやき501号」でした。
 定時運行していた「かがやき501号」でしたが、高崎駅を通過して上越新幹線と分岐して北陸新幹線に入ったこの列車…安中榛名駅を通過するまではいつもと何ら変わったことはありませんでしたが、軽井沢駅の手前の最後のトンネルを通過中に大幅に速度を落とした(これもいつもの光景であり、30‰の急勾配が介在する区間のためか軽井沢を通過する上下列車とも軽井沢手前で大きく減速します)ときに車内放送で
「お客様にお知らせいたします。この先の佐久平~上田駅間において線路異常が発生したため、この列車は軽井沢駅に臨時停車します。なお、軽井沢駅は通過駅のため扉は開きません。運転再開は8時30分頃を見込んでおります」
とのアナウンスが…。
 そして「かがやき501号」はさらに速度を落として普段通過する本線側の3番線ではなく待避線である4番線に入って停車しました。

 下の動画は軽井沢駅に臨時停車している時の模様です。
 当初は扉は開かないとのアナウンスだったのが大幅な遅延となるため旅行を取り止める乗客のために降車希望の乗客は車掌室がある編成中間の6号車の前寄りの扉を開けて対応する旨のアナウンスに変わりました。
 また、コロナ禍で車内販売も中止されているため旅行を継続する乗客も飲み物などを購入するために車外に出られるとのことで、私も売店に何か購入しようとホームに出ました。その時の画像が問題でヒントとして貼り付けた以下の画像です。
「かがやき501号」…扉は閉まっていますが、1箇所だけ開放された6号車の扉のところだけ人だかりになっています。
 扉が閉まっている他の車両のところは当然のことながら閑散としています。
 そうこうしているうちに本線側の3番線に後続の「はくたか551号」が到着し、こちらも軽井沢駅にて運転見合わせとなりました。それが出題した画像となります。

 そのうち並行在来線であるしなの鉄道への振替輸送が始まりましたが、こちらは短い2~3両編成であり、長野駅までの所要時間は1時間30分ほどかかることや朝の通勤時間帯ということもあって上田駅以北では多くの乗客が乗車してくるのは目に見えていて、振替輸送の乗客も合わせると「超過密状態」となることが予測されたので、そのまま運転再開を待つことにしました。

 振替輸送や旅行の取り止めのために手続きをする乗客の長蛇の列…「かがやき501号」「はくたか551号」両列車の乗客が殺到したので無理もありませんね。そのうちさらに後続の「あさま601号」長野行が上り線側の1番線に到着、その乗客が殺到したわけですから駅員さんはたまったものではなかったことでしょう。

 ヒント画像に使用した上り線側の2番線から撮影した「はくたか551号」
 ちなみに「かがやき501号」は東京駅や上野駅、大宮駅の発車時刻が早いためか普段から乗客が少なめなので、私はこの列車を利用することが多いのですが、「はくたか551号」「あさま601号」は軽井沢駅から先はすべて停車するため、軽井沢・佐久平・上田駅までの利用客が多く、これらの駅から長野駅まで利用する新幹線通勤客も多いので乗車率も高めです。
「あさま601号」は軽井沢駅で運転打ち切りとなりました。なお上り列車も運転見合わせとなっているため、この列車は旅行を取りやめて東京方面に戻る乗客や本来軽井沢駅から乗車して東京方面へ向かう乗客のための救済列車として臨時「あさま696号」として折り返していきました。
 これが「正解への鍵」として貼り付けた画像です。発車案内の、LED表示と右側に写っている時計を見比べてみてください。
 拡大してみますと…。
 謎なのが、私が乗車している「かがやき501号」の前を先発している軽井沢始発「あさま699号」長野行はどうしたのでしょう?この列車が佐久平~上田間を走行中に線路異常に乗務員が気付いて以後の列車を運転見合わせとしたものか…。
 それとも、「あさま699号」はそもそも運休となり、その編成が急きょ救済列車「あさま696号」に差し替えられ、「あさま601号」は安中榛名あたりで運転を見合わせていたものか…。
 こちらの画像も正解への鍵となるよう貼り付けた4番線の発車案内です。
 なんと4番線から発車する列車は夕方までありません。

 東京行の臨時列車として急きょ仕立てられた「あさま696号」のデッキ部分からしなの鉄道の列車を見てみますとかなりの乗車率…。
 手前が一般の普通列車。この日は土曜日だったか休日だったか忘れましたが、妙高高原へ直通する全席有料座席指定の快速「軽井沢リゾート1号」の運転日で、デュアルシートのS-01系も奥に停車しています。

 結局…当初8時30分頃を見込んでいた運転再開は大幅に遅れて11時30分頃となりました。
 そしてさらに後続の「かがやき503号」が2番線に到着して軽井沢で運転打ち切りとなり、6号車のみ扉が開いていた「かがやき501号」の扉はすべて開放されて「かがやき503号」の乗客がなだれ込んできてほぼ満席となりました。
 それ以降の列車は午前中の列車を中心に全区間運休となったため、大幅に遅れたものの、私が乗車していた「かがやき501号」、そして後続の「はくたか551号」は運転打ち切りとはならなかったからまだよかったのですが…。

 本来なら長野駅に7時37分に到着するはずの「かがやき501号」が長野駅に到着したのは12時前…もちろん指定席特急券は払い戻しとなり、長野駅で予約しておいた駅レンタカーも遅れた分が時間割で返却後に払い戻しとなって5000円以上の払い戻しとなりました。
「そんなこと言って父ちゃん、5000円以上も払い戻しがあったって喜んでたよう」

「シーッ❗声が大きい…」

「次回の母ちゃんクイズをお楽しみにぃ~☆」