昭和53年10月に発行されました、「石下から山前」の準常備片道乗車券です。
下館接続の両毛線着の券となります。
原型はA型券と推察されますので、「山前」の下に着駅が2駅は記載されていたものと考えられますが、「山前(足利と同額)」から先の両毛線の同一運賃の最遠の着駅を調べますと、「桐生」~1180円、「国定」~1280円、「伊勢崎」~1370円、「前橋」~1460円、上越線に入って同一運賃の最遠の着駅ではありませんが「高崎」~1570円となり、運賃順に2駅ならば「桐生」と「国定」となりますが、駅の規模的に考えますと「桐生」は可能性が高いのですが「国定」はちょっと疑問で、「桐生」の下の着駅は「伊勢崎」か「前橋」か「高崎」のいずれかであったのかも知れません。
この券が発行された当時、常総線の国鉄線連絡となる準常備片道乗車券は、水海道駅に設備されておりました「大阪市内」着の券が最遠の着駅の券と思われ、石下駅には「大阪市内」着の準常備片道乗車券が設備されていたのかどうかは不明ですが、恐らくは「大阪市内」着は補片での発売であったものと思われます。