篠山口駅【兵庫県】(福知山線【JR宝塚線】。2017年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県丹波篠山市西部、旧・丹南町の中心部に位置する福知山線の主要駅でJR宝塚線区間の終点駅、そして丹波篠山市の代表駅ですが、駅名の「口(ぐち)」が表すように篠山の中心部からは結構離れていて、そのため過去には中心部への路線が分岐していた、
篠山口駅 (ささやまぐちえき。Sasayamaguchi Station) です。
  
 
駅名
篠山口駅 (JR宝塚線の駅番号・JR-G 69)
 
所在地
兵庫県丹波篠山市 (旧・多紀郡丹南町→篠山市) 
 
乗車可能路線
JR西日本:福知山線 (尼崎方面【愛称・JR宝塚線】福知山方面
 
隣の駅
尼崎方………南矢代駅  
福知山方……丹波大山駅  
 
訪問・撮影時
2017年12月
 
 

篠山口駅は地平駅で、JR東西線との直通列車が設定される直前の1997年2月に橋上駅舎化されました。
東西に出入口があります。いずれも階段とエレベーターの設備があり、橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。
 
写真は以前の正面口だった東口です。北西を望む。
凝ったデザインの橋上駅舎で、東端には展望スペースがあります。
東口の南寄りにはロータリーを有する駅前広場が整備されています。バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
 
 

東口駅前です。東を望む。左後方に東口と駅前広場があります。
元々の東口が手狭だったため、新たに駅前広場と駅前道路が整備されました。
駅前は住宅地ですが、商店が少なく閑散とした印象です。左側には旧東口駅前の市街地が広がっています。
また、すぐ前方には山があります。山の中では舞鶴若狭自動車道のトンネルが左右方向に通っています。
 
 

橋上駅舎の展望スペースより東を望む。
以前はこの真下に木造駅舎があり、奥へ延びる道路が駅前通りでした。現在も県道180号線に指定されています。
こちらは駅前の市街地が形成されていましたが、西口の開設や東口駅前広場の整備により寂れてしまった印象です。
商店はほとんど見られません。
 
 

 

こちらは西口です。上写真は南を、下写真は東を望む。
出入口に関してはほぼ同様で、橋上駅舎西端には展望スペースがあります。
また、西口前にもロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
バスターミナルからは丹波篠山市の中心部などへ向かうバス路線が出ています。
篠山城跡がある中心市街地は約5km北東で、徒歩ではしんどい距離です。篠山鉄道線または国鉄篠山線が残っていれば…と思ってしまいますが、仕方ありません。
 
 

西口駅前です。西を望む。左手に西口があります。
正面の交差点で左(南)~右(北)に延びる国道176号線と交差しています。
西口周辺は新しい街並みが広がっていますが、建物の密集度は高くありません。
商店は国道176号沿いを中心に点在しています。
こちらも駅近くまで山々が迫っています。
篠山盆地は当駅の北側から東の方へ延びています。
 
 

 

橋上階にある改札口です。上写真は西を、下写真は南を望む。
上写真の後方(下写真の左)に東口が、上写真の前方(下写真の右)に西口があり、西口駅前に下りる階段の手前に丹波篠山市の観光案内所があります。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が3通路あり、そのうち一番左が幅広通路です。左端には有人通路兼窓口があります。
改札口の左手前には『みどりの窓口』があり、その左側には自動券売機と『みどりの券売機(指定席券売機)』、ICカードチャージ機があります。
改札内にはトイレと多機能トイレが設置されています。改札外は東口と西口にもトイレと車いす用トイレがあるもののオストメイトの設備はありません。
1階の各ホームとの間には階段、エレベーターが設置されています。篠山口駅はバリアフリーに対応しています。
改札口の右手前(改札外)には売店「セブンイレブン キヨスク」(手前)と待合室(奥)があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

3番のりばに設置されている建植式駅名標です。電照式ではありませんが、反射板が使用されています。
JR西日本の標準デザインで、黒枠に囲まれています。
下部はJR宝塚線および福知山線のラインカラー(黄色)に塗られています。
尚、JR宝塚線には駅ナンバリング「JR-G 69」が導入されていますが、この駅名標には表示されていません。柱に設置されている縦型の駅名標に表示されています。
 
 

篠山口駅は単式ホーム、島式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
 
右(東)の単式ホームが1番のりばで主に上り尼崎・大阪方面、中線の2番線を挟んで左(西)の島式ホームが右から3番のりば(主に下り福知山方面)、4番のりば(主に大阪方面からの折り返し列車と特急『こうのとり』を待避する下り列車)の順です。例外は多々あり、3線とも両方向への発車に対応していますが、1番のりばは福知山方面からしか入線できません。
また、1番のりばと3・4番のりばの位置は少々ずれています。4番のりばの左側には留置線が複数設置されています。
 
ホーム有効長は8両分で、ホームドアはありません。ホーム幅ですが、全体的に広いものの1番のりばは両端が狭いです。
上屋は1番のりばが尼崎寄り(手前側)の約4両分、3・4番のりばが中ほどやや尼崎寄りの約4両分に設置されています。両端部は雨ざらしになりますので、雨天時に下車される際は注意が必要です。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機・空調完備の待合室が設置されています。
写真は3番のりばより福知山方を望む。
 
 

こちらは4番のりばより尼崎方を望む。左から1番のりば、中線、3番のりば、4番のりばの順です。
西口の出入口は留置線の先(右)にあるため、跨線橋が長くなっています。
 
 

3・4番のりばより尼崎方・大阪方を望む。
これより先はアーバンネットワークのJR宝塚線区間で、複線区間が続きますが、宝塚駅までは山間部を走ります。
この先、左へ右へカーブして田松川の谷に開けた盆地の田園風景の中を南下します。左側には舞鶴若狭自動車道が見えます。そして右前方に集落が見えてくると南矢代駅へと至ります。
 
 

3番のりばより福知山方を望む。
これより先は愛称がなく、案内上も「福知山線」として扱われます。終点の福知山駅まで単線です。
また、以前は1915年~1944年に篠山鉄道線が、1944年~1972年には国鉄篠山線が、いずれも篠山の中心市街地方面へ路線を延ばしていましたが(右方向へ分岐)、いずれも廃止されました。

篠山鉄道線の廃線跡探訪の記事はこちら

 
この先、右へカーブして篠山盆地の田園風景の中を北上しますが、篠山市街地は遠過ぎて見えません。右側には舞鶴若狭自動車道が見えます。そして左前方の丘陵上に住宅団地(住吉台)が見えてくると、住吉台の縁に沿うように左へカーブしていきます。その際、一瞬舞鶴若狭道が接近してすぐ遠ざかります。その後は右手に加古川の支流である篠山川を見ながら西へ走るとやがて右へカーブして住吉台と離れ、進路を北北西に変えると丹波大山駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が篠山口駅で駅の外に出たのは2012年、2017年の計2度です。2012年は戦前に分岐していた篠山鉄道線の廃線跡を探訪するため下車しました。そして2017年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。市の代表駅にふさわしい立派な橋上駅舎を有する駅で、電留線もあり構内は広かったです。一方、駅前はすぐ近くまで山が迫っているためあまり栄えておらず、ローカル風景と通勤形の207系、321系の組み合わせに違和感もありましたw
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、福知山線特急『こうのとり』に乗り換えて当駅下車です。しかし特急は本数が少ないので、JR京都線の新快速以下で大阪駅まで行ってからJR宝塚線の丹波路快速or区間快速に乗り換えてもOKです(但し、半数の区間快速は途中の新三田駅で『こうのとり』の通過待ちをします)。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:10時間弱)。
一方、大阪からですと大阪駅からJR宝塚線の特急『こうのとり』・丹波路快速・快速・区間快速・普通のいずれかに乗り、当駅下車です。行先や先着順にご注意下さい。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内に売店がありますが、最寄りのコンビニ西口の約300m北になります。また、駅前に気軽に入れる商店・飲食店はありません。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、
福知山線・JR宝塚線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は篠山口駅でも途中下車されてみて下さい!
また、丹波篠山へお出かけの際はぜひ福知山線・JR宝塚線をご利用になり、篠山口駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)