キハ283系・キハ40系 最後の夏 ☆ 根室本線の旅(新得→帯広→池田)【北海道✴鉄道巡り④】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)


(キハ283系特急おおぞら1号   @根室本線  帯広駅)



★過去記事↓↓↓







根室本線  新得駅
JR北海道・根室本線(新得~帯広~釧路間)の普通列車は、2022年(令和4年)春のダイヤ改正で、54本の列車全てが一気に新型H100形電気式気動車に置き換えられ、同区間の国鉄型キハ40形気動車は全て引退することが発表された。


新得駅に到着した、池田発の普通列車

到着後、係員がすぐに「帯広」行きサボに入れ換え

金属製のサボを、今も使用する定期列車は全国でも稀な存在に。



新得駅発車時刻表

根室本線の富良野・滝川方面は一日僅か4本のみ。東鹿越〜新得間は、2016年(平成28年)夏の台風災害で不通になりバス代行輸送を行っているが、根室本線・富良野〜新得間は廃止協議中となり、鉄道路線は廃線になる見込み

来年春に、根室本線 新得〜帯広〜釧路間から姿を消すキハ40形気動車。全てH100形電気式気動車に置き換えられる。



3番線に到着のキハ40形は回送になり留置線へ。




留置線のキハ40形気動車の列

新得駅構内の跨線橋から、トマム方面を望む。

帯広方面を望む。

先ほど新得駅まで乗車してきたキハ40形は留置線へ転線

JR関係者用の細い踏切

車両整備中の非冷房車キハ40がずらりと並ぶ。







新得→帯広
札幌からやってきた特急「おおぞら1号」釧路行きに乗車

やってきたのは、2022年(令和4年)春のダイヤ改正で、特急おおぞら号からの引退が発表された283系気動車

特急「おおぞら」は、2022年(令和4年)春のダイヤ改正で、261系22両を追加投入し、現在、12本中6本運行している283系が全て261系に置き換わる。
また、正式発表はされていないが、特急「北斗」用の281系も、2022年度(令和4年度)までに261系への統一が見込まれている。



新得(しんとく)駅、午前8時50分発車




往路は、帯広から新得間を普通列車で所要1時間11分かかった鉄路を、復路は、特急おおぞら号で、新得から帯広までノンストップ、所要29分。


JR北海道帯広運転所、JR貨物帯広駅を通過

帯広(おびひろ)駅、午前9時19分到着。ここで下車。

特急おおぞら1号は札幌・釧路間を所要4時間10分で結ぶ。



特急おおぞら号、釧路へ向け発車



帯広駅でキハ40形一般形気動車が並ぶ最後の夏



ホームに立て掛けられているサボ。列車が到着するたびに係員が列車のサボを入れ替える。





帯広駅発車時刻表。
かつては帯広から北見まで所要約3時間10分で結ぶ、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の快速「銀河」も根室本線・帯広駅まで乗り入れていた。
帯広からは、かつて国鉄士幌線(帯広〜糠平〜十勝三股)が走っていたが、糠平〜十勝三股間は1978年(昭和年)12月24日に廃止、残る帯広〜糠平間も1987年(昭和年)3月23日に廃止された。
また、帯広〜広尾間を走っていた国鉄広尾線も1987年(昭和年)2月2日に廃止された。




かつて帯広から広尾まで延びていた国鉄広尾線にあった有名な駅「愛国」と「幸福」。その幸福駅を模した、とかち観光情報センター。


十勝帯広の名物駅弁・豚丼
「ぶた八の炭焼あったか豚どん」


帯広駅前のバスターミナル「おびくる」

かつて国鉄士幌線が走っていた跡は、今は路線バスが結ぶ。

士幌、糠平方面の路線バス時刻表



帯広駅前広場には、レールが埋め込まれている。 
このレールは、十勝の発展と共に歩んだ鉄道の歴史を記念し、1905年(明治38年)に最初に鉄道(当時の釧路線=現在の根室本線)が敷設された位置に復元したものだそう。





帯広から釧路へ
午前10時28分、帯広始発・釧路行き普通列車入線

やってきたのは国鉄色キハ40系一般形気動車の2両編成

進行方向前寄りは、国鉄首都圏色(タラコ色)キハ40-1758

釧路運輸車両所所属の「キハ40-777」「キハ40-1749」「キハ40-1758」の3両は、以前、国鉄首都圏色(朱色5号)に復元されたが、このうち「キハ40-777」は既に引退。現在は「キハ40-1749」「キハ40-1758」の2両が国鉄首都圏色のまま最後の活躍をしている。


昭和54年新潟鉄工所製





JR北海道のキハ40形は、殆どが非冷房車のため、夏は窓を開け涼しむ。




酷寒形の二重窓のキハ40形は、JR北海道でしか見られない。

懐かしの国鉄色の鈍行列車


後ろ寄りは、国鉄一般気動車標準色(ツートンカラー)のキハ40-1766 




昭和54年新潟鉄工所製





2021年度(令和3年度)は、「釧路〜白糠 開通120周年」「花咲線全通100周年」「釧網本線全通90周年」「石勝線開通40周年」の4つの線区で「周年」を迎える記念の年。
これを記念し、JR北海道釧路支社は、釧路運輸車両所所属のキハ40形気動車2両(キハ40-1766、キハ40-1759)を「国鉄一般気動車標準色」に塗り替え運行開始。


かつて北海道内各線区で活躍した「キハ22形」等で使われた国鉄一般気動車標準色が復活









午前10時23分、新得からの普通列車が到着。こちらの釧路行きに乗り換えてくる観光客も結構いる。



JR根室本線・釧路行き普通列車に乗車

車両連結部分の貫通路

貫通扉

乗務員室助手席側。かつては乗客も立ち入ることができたが、今はロープが張られている。


渡り板



ツートン色車両の向こう側は、首都圏色車両


運転席

ボックスシートがずらりと並ぶ車内



午前10時28分、帯広(おびひろ)駅発車

しばらく高架線を行く。




第一札内川橋梁(424m)




札内(さつない)駅
かつては、貨物ホームや専用線もあった。



廃駅となった旧・稲士別(いなしべつ)駅を過ぎ、



猿別川を渡る。

広大な畑



幕別(まくべつ)駅 


池田発 帯広行き普通列車と行き違い。向こうは、JR北海道色キハ40+国鉄一般気動車標準色キハ40-1759の2両編成。

かつては幕別駅に特急「おおぞら」、急行「狩勝」「ぬさまい」も停車していた。

後方車窓



十勝平野を行く。



十勝川橋梁(745m)を渡る。

十勝平野を悠々と流れる十勝川










利別(としべつ)駅

かつては貨物ホームも有していた。駅前に国鉄時代の鉄道コンテナが置かれていた。




利別川橋梁(416m)を渡る。



池田(いけだ)駅停車
2面3線の有人駅で、特急列車も停車。ここでの下車客も多い。
かつて、池田からは、北見までを結ぶ長大第三セクター鉄道・北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線(元・国鉄池北線)が分岐していたが、2006年(平成年)4月21日に廃止された。
池田駅の駅弁は、「十勝牛ワイン漬ステーキ弁当」と「親子弁当」があるが、駅では販売していない。駅前にある製造元の「レストランよねくら」に事前要予約。予約時に乗車する列車を伝え、車両ドア付近で受け取る仕組み。特急おおぞら号の場合は停車時間が短いため3号車のドア付近で受け取る。



池田町は、ブドウと十勝ワインのまち。
池田駅を発車すると、すぐに進行方向左側に、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所、通称「池田ワイン城」が見える。