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国鉄末期の1977年に登場したキハ40系気動車、1982年までに888両が製造され、ほぼ全国の非電化ローカル線に配置され、老朽化による置き換えが進み、既に、JR東海では2016年に、JR東日本においても本年のダイヤ改正にて撤退となりました。
本年7月現在、まだ560両余りが現役ですが、新型コロナ蔓延による減便の影響を受けやすく予断を許さない状況です。
今回は、JR東日本・石巻線です。
石巻線は、宮城県の東北本線・小牛田駅から石巻駅を経て太平洋側の女川駅に至る44.7Kmの路線で、同線におけるキハ40の定期運用は、2014年3月のダイヤ改正で消滅しています。
さて、石巻線も2011年3月11日に発生した東日本大震災で大きな被害を受け、同年5月19日に小牛田-石巻が、さらに段階的に復旧していき、終点の女川まで全線復旧したのは2015年3月のことでした。
また、小牛田-石巻、さらに石巻から仙石線・陸前山下を経て石巻港まで貨物列車が1日7往復(うち臨時1往復)運転されています。JR貨物の石巻港駅は大手製紙メーカーの基幹工場に隣接し、主にそこで生産される紙製品を取り扱っていますが、こちらも津波が押し寄せ壊滅的な被害を受けました。同工場の復旧に遅れること約2か月、2012年10月に貨物列車の運転を再開させております。
まずは涌谷-前谷地の定番撮影地
米どころ・宮城も大豆などへの転作が進んでいます。キハ40
DE10牽引の貨物列車
佳景山-鹿又、こちらも定番撮影地です。
収穫直前、稲穂の中を行くDE10牽引の貨物列車
収穫後です。
このあたりも転作が進んでいます。現在、活躍中のキハ110。
俯瞰撮影地から降りてきました。
DE10牽引の貨物列車、まもなく稲刈りです。
大豆畑を進みます。
収穫後の田んぼの中を。
キハ40・マンガッタンライナー。
最新鋭DD200牽引の貨物。
2019年ダイヤ改正から投入され、現在、貨物列車3運用のうち2運用を担当しており、DE10の撤退も時間の問題となっています。
石巻駅、人口14万強の宮城県第2の都市の玄関です。
漫画家・石ノ森章太郎先生の出身地で、駅はサイボーグ009の仲間に囲まれています。
朝の石巻線ホーム。
キハ40の4連同士が交換しており、それなりの通勤・通学需要を伺い知ることができます。
昼下がりには、貨物列車の交換・機回し等を見ることができます。
石巻港線を行く貨物列車。市内・ホテルの客室より。
2011年11月の石巻港駅。震災から8か月経ち、やっと後片付けが終わった段階でしょうか?
まだ、線路は敷設されていません。
おまけ
石巻から仙台へは仙石線も走っています。
石ノ森章太郎先生のキャラクターでラッピングされた205系マンガッタンライナー
JR東日本における103系最後の編成の出会い。最後の2枚は仙台市内にて撮影。
ご覧いただき、有難うございました。
なお、今シリーズでは、キハ40、キハ47、キハ48の3形式と改造により派生した形式を総称して『キハ40』としました。ご了解ください。