一般的に415系というと、いまや九州だけに存在する交直両用近郊型電車
を指し、大分地区・鹿児島地区、長崎本線から北九州、そして関門トンネルの
スイッチャーとして、息の長い活躍を続けている電車。
近郊型と言っても、最近はもっぱら通勤電車、ロングシートというイメージです。
ところで、JR西日本も先日まで415系を持っていました。
これは純然たる415系ではなく、485系の交流機器を剥ぎ取って、113系に
乗せるという、いわゆる臓器移植によって生まれた415系(800番台)です。
直流区間だけを走る485系には交流機器が必要なくなり、直流区間で開業
した七尾線へ、交流区間の金沢から直通する近郊型電車が必要となった
のです。
高価な電車を新造するより、不要となった部品を再利用。エコですね。
ちなみにシートもナカナカの座り心地で、ボックスシートながらバケットシート
となっていて、洒落たものでした。
この変わり種の415系も、いまは後継の521系に代わっています。