キンモクセイが香る私が好きなシーズンが到来し、通勤が少し楽しくなった今日この頃。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
いよいよJR上越新幹線を走る世界最大の定員数を誇る高速車両「E4系Max」のラストランまで残り1ヶ月となりました。(定期運用は10/1まで)
キョンキョンが出演するCMで華々しくデビューした先代のE1系「Max」(上写真 / リニューアル塗装)から継承された、オール2階建て新幹線「Max」が、27年3ヶ月ほどでその歴史に幕を下ろそうとしています。
新幹線で唯一、高い目線で眺めが楽しめるE4系の引退は悲しいですね。
よりによって北陸新幹線のE7系なんかに置き換えられるとは・・・
少し気が早いですが、今回はE4系「Max」の概要や歴史を振り返りながら、E4系との思い出を語りたいと思います。
2021年10月1日に定期運用が終了する予定のE4系新幹線「Max」は、10月9日(土)・10日(日)に新潟駅〜盛岡駅間の「サンキューMaxとき&やまびこ」、10月16日(土)・17日(日)に新潟駅〜東京駅間の「サンキューMaxとき」で、旅行商品専用列車として運行されます。※JR東日本公式ページから抜粋
2021年10月17日(日)の「サンキューMaxとき」最終運行は、東京駅を11時44分に出発、終点新潟駅に13時54分着の予定です。
では、どうぞご覧下さい。
1997年12月20日に営業運転を開始したE4系新幹線「Max」は、1997年から2003年にかけて26編成208両が製造されました。
東北・上越新幹線の開業時に導入された200系(上写真)の老朽代替と、E1系導入後も増え続ける通勤旅客需要に対応するため、「BIG WAVE」(雄大)、「ELASTIC」(しなやか)、「WAVEMOTION」(躍動、いきいき)を設計時のデザインコンセプトに、車体の軽量化やモーター出力アップを図るべく開発されました。
先頭車両の前頭部を長くした事で、トンネルドンと呼ばれるトンネル微気圧波現象や高速走行時の騒音を軽減させました。(ノーズ長E1系:9.4m / E4系:11.5m)
8両編成時の定員は817名、2本連結した16両編成時の定員は1,634名で、高速車両として世界最大の定員数を誇ります。
ちなみにE2系10両編成で1,135名となっています。
外装・内装共に高級感を追求し、きめ細かい空調設備を装備、デッキの階段脇にワゴンリフトを設けて、E1系では不可能だったワゴンによる車内販売も可能にしました。
車内は「ADVACE」(先進性・魅力的・未来的)、「COMFORT」(くつろぎ)をキーワードに、グリーン車は高品質で落ち着きのある車内、普通車2階部はワクワクする楽しみある車内、普通車1階部は明るく暖かみある快適空間を目指しました。
グリーン席がある7・8号車の階上席は、2列+2列の4アブレストのリクライニングシートで、フットレストはありませんが、各席レッグレストを装備しています。
Maxのグリーン席は一度しか乗る機会ありませんでしたが、E4系かは思えぬ快適性を体験できて良かったと思います。
1階席を利用した事もありましたが、やはり2階席からの眺めが好きで、ほとんど2階席を利用してましたね。
2階席からの眺めを楽しめなくなるのが残念でなりません。
2001年5月7日から上越新幹線での営業運転を開始しました。
2001年7月22日から長野新幹線(現在の北陸新幹線)の臨時列車「Maxあさま」として、軽井沢駅~東京駅での営業運転を開始、2003年9月15日に長野新幹線での営業運転から撤退。
東北新幹線内では、山形新幹線「つばさ」との連結運転も行われましたが(分かりづらい写真でスミマセン)、E5系投入による速達化が進み、E4系は全編成が上越新幹線へ転用されました。これに伴い、2012年9月29日ダイヤ改正で東北新幹線(大宮以北)での運用が終了しました。
2014年4月1日から同年6月30日まで開催される新潟デスティネーションキャンペーンに合わせて現在の塗装へ変更、車体色は2012年に引退したE1系のリニューアル塗装に準じたもので、帯色が「朱鷺色」と言われるピンク色となり、ロゴマークには朱鷺3羽のイラストが加えられています。
黄色い帯から朱鷺色になった時は特に違和感が無かったですね。
2014年7月17日から「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録決定を記念して、上越新幹線E4系2編成に「祝 世界遺産!」ラッピングを施し運転しました。
黄色い帯からピンクの帯へ徐々に塗り替えられていく
側面のMaxロゴも変更
2016年秋に全ての編成が新塗装に統一されました。
日暮里駅前の下御隠殿橋から見るE4系Maxも迫力ありますね。ここで見られるのも残りわずか・・・
E2系・E3系より早く引退してしまうとは・・・
一列車での輸送力よりも高速化やバリアフリー化が優先され、E4系に続くオール2階建て車両の開発は行われませんでした。
2017年4月にE4系を2020年度内に引退させると発表されましたが、2019年の台風19号で北陸新幹線E7系・W7系が水没し、廃車分の補充が完了するまでE4系の置き換えは延期となりました。
2016年年4月に廃車されたP1編成の先頭車(E444-1)が、2017年6月19日に新津鉄道資料館(新潟県新潟市秋葉区)へ有償譲渡され、2017年7月15日から展示しています。
現在は屋根を設置しています(2019年7月撮影)
引退が発表され、JR東日本の各駅でラストラン告知ポスターを掲示しています。
上越新幹線では20年半近く活躍していますが、その勇姿を見られるのも残りわずか・・・
千葉県内の津田沼駅ホームでは駅員さん特製のポスターを掲示
2021年3月12日からE4系運行終了まで、残された全7編成にラストランロゴを施しています。
両先頭車に2種類の「Thank you!Max!」ステッカーを貼り付け
朱鷺のイラストも間もなく見納め
私は9月13日にE4系とお別れしてきました。
本庄早稲田駅改札内のE4系ラストランコーナー
本庄早稲田駅で入場券を購入し(券売機)、みどりの窓口の係員に提示すると、オリジナルカードがいただけます(2種類のうちどちらか)
E4系新幹線に初めて乗車したのは、皮肉な事に前妻との新婚旅行帰りでした。(2004年)
前妻との仙台旅行や友人との旅行、出張と様々なシチュエーションで乗りましたが、E4系Maxは、私の思い出も運んで東北・上越新幹線を駆け抜けました。
数多くの楽しい思い出をありがとう!
ラストランまで残り1ヶ月ですが、撮影される方や乗車される方は周りの乗客や沿線住民の迷惑とならぬようご配慮下さい。
撮影者同士のケンカや乗務員・駅員・警備員の指示に従わないなどのトラブルを起こすことなく、静かにE4系Maxの勇姿を見届けて欲しいと思います。
去年引退した700系新幹線を東京駅で撮影する人の中に、三脚を使用しようとして警備員に注意された人がいました。貴方の趣味よりも列車の安全運行が最優先です。譲り合いの精神で他の人も撮影できるようにご配慮も。
駅ホームでの脚立・踏み台・三脚の使用は危険ですのでおやめ下さい。もちろん線路に入っちゃダメでちゅよ~(バカが多いので)
トラブル無くE4系が最後まで力走できるよう、心よりお祈り申し上げます。

悲しい事に時代と共に消えゆく物は絶えません・・・
2015年3月28日から試験運用を開始したJR八高線 拝島駅上りホームの「昇降バー式ホームドア」(高見沢サイバネティックス製)が、故障や部品調達の対応が困難という理由から、10月26日終電後に撤去するみたいですね。今月末の通院ついでに見てこようかなぐすん
JR東日本ではシンプルな構造のスマートホームドアの設置が進み、拝島駅の昇降バー式はレアな存在です。見慣れた光景を見られなくなるのは寂しいですな。
そして都営地下鉄浅草線5300形が気づけば残り1編成(5320編成)となりました。こちらのお別れも静かにお願いします。※写真は5319編成(9/15に久里浜へ廃車回送された)
東京2020大会を見据えて2018年から後継の5500形による置き換えが開始、1991年3月31日のデビューから30年を迎えた5300形にも終焉の時が近づいています。トラブル回避のためにも告知無しでひっそり勇退させてほしいですね。
東急8500系も残り4編成・・・傍若無人な葬式鉄が引退車両を巡ってトラブル起こさないよう願うばかり。奴らみたいなクズにファンサービスする必要なし。
森小路駅ホーム外で京阪5000系を撮影していた害悪鉄みたく、目立ちたがり屋のイカれた坊やは大人しくしてろ。
キンモクセイが香らなくなった頃にはMaxの定期運用が終了か・・・そして職場でお世話になった2人が異動&退職、様々な別れが待ち受けている複雑な心境の踏切の番人なのでしたぐすん
感傷的になりやすい秋ですが、マイペースでコツコツ頑張りましょうウインク
今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

鉄道コム