撮り散らかし鉄の記憶

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三岐鉄道 伊勢治田(2011.9.18) 旧西武 607F、モハ238+クハ1238 留置車

2021年09月16日 21時39分39秒 | 中小私鉄
10年前に三岐鉄道三岐線 伊勢治田駅で留置されている旧西武の三岐鉄道601系の廃車体と部品取りのため西武から購入されていた101系を撮りました。
1枚目は、伊勢治田駅構内でクモハ607(旧西武クモハ557)を先頭に留置されている旧西武の車両群です。



2枚目は、クモハ607のアップです。
2009年に廃車となっており、パンタグラフ、社章などが撤去されていました。



3枚目は、607Fの相方のクハ1608(旧西武クハ1578)です。



4枚目は、部品取りのため西武から購入されて留置されていたモハ238です。



5枚目は、同じく部品取りのため留置されていたクハ1238(現三岐鉄道クハ1881)です。
この当時は復活される予定は無かったと思われ、前面のステンレス製の飾り帯や社章が撤去されて廃車体のような状態でした。



伊勢治田駅構内の東側には有効長が長いヤードが広がっており、この当時は廃車となった車両の留置にも使用されていました。
607Fは、旧西武571系の中で唯一の譲渡車になります。
旧西武571系は1962年に501系を2M4T編成として6両編成化する際に増備された付随車サハ1551形として10両が登場しています。
しかし、走行性能的な問題から1967年までに全車501系編成から外されました。
半数が電装して中間電動車化されてモハ571形、残りは付随車のままサハ1571形に改称されて、2両ずつ551系の4両編成に増結されて6両編成化されています。
後に旧性能車の2両編成が不足することから、残存する吊掛車のうち比較的経年の低かったモハ571形、サハ1571形がその代替車両に選ばれ、1978~79年に運転台が設置されて先頭車化改造され、571系として独立しました。
支線などで運用された後、最終的に多摩川線で運用されて1987~88年に引退しました。
三岐鉄道には1981~82年に西武451系が2両編成×3編成が譲渡されて601系として運用されていましたが、1988年に増備車として577編成が譲渡されて同じ601系607Fとして運用を始めました。
旧451系の3編成は1992~97年に引退しましたが、607Fは三岐線では最後の吊掛車として活躍した後、2009年に引退しました。
この時点では未解体のまま留置されていました。

旧西武101系のモハ238+クハ1238ですが、2009年に283編成、235編成からクモハ283+モハ236+クハ1236が3両固定編成に組み替えられて改造の上、751系751Fとして譲渡された際に部品取り用に譲渡されています。
西武101系は1969~76年に製造された旧101系と、1979~84年に製造された新101系に大別されます。
新101系の前面は、窓周りを一段へこませた額縁タイプとし、同時に鼻筋の通ったデザインに変更されています。
前面窓上の向かって右側に行先表示器、左側に種別表示器が設置されています。
三岐鉄道に譲渡されたのは、何れも新101系になります。
モハ238+クハ1238は長らく留置状態が続きましたが、旧西武701系の851Fの先頭車クハ1851(旧西武クハ1790)が2013年に脱線事故で廃車となった際に、代替車両としてクハ1238が整備されてクハ1881に改称されて851Fに連結されて現役に復帰しました。
一方、モハ238は同時期に解体されています。


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