響け、夏旅。〜反攻の晩夏、目指すは北〜⑤ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

浅草から走ること2時間1分。
スペーシアに比べると15分近く差を開けられるが、それでも健闘の走りで東武日光駅に到着。

後方には結構乗客がいたようで、それなりの利用客で5・6番ホームは一時的に賑わった。


ここまでの旅

方向幕はすぐに「回送」にチェンジ。

平日留置中にずっと出しているからだろうか、色褪せた赤地が方向幕周りの塗装と共に痛々しい。


通常ではここから一度下今市まで引き上げられ、また折り返して「きりふり284号」になる。


それにしても、350系は屋根上の疲弊もいたく激しいようだ。

前身の1800系時代から50年余り、よくここまで持っているなと感心してしまう。

今は土休日のみ運転という半ば動態保存に近い仕業とはいえ、先日の故障による運転の打ち切りも

あったから、そろそろリバティに置き換えられて…なんてこともあるのかどうか。

とにかく、東武鉄道ならではの矜恃がここまで四半世紀以上も350系を走らせ続けているようだ。


いろいろ複雑な思いを抱きながら、ひとまず自分はここで東武日光駅を離れることにする。

実はこの時尿意を催していて(苦笑)改札内にトイレが無い東武日光駅に難儀していたのだ。


とか言いつつ、モジモジしながら20400型も撮っているし。

前は会津鉄道のAT形以外は6050系ばかりだったから、20400型がここまで来ている姿は感慨深い。


そして、次代を担うマルチプレイヤー、リバティと350系が並ぶ姿も。

利用率からいっても、週末特急「きりふり」の未来や如何に!?


…さて、駅内でトイレと買い物を終えて出てくると、旧日光軌道線電車100形と再会。


廃線後は栃木県内のレジャー施設に引き取られていたそうだが、昨年3月に東武日光駅前へ移動。

実は去年の5月に人知れず訪問していたので見るのは二度目なのだが、屋根のない保存ではあるが

今のところはまずまずの状態を維持しているようでなにより。


そして、緩い坂を下ってJR日光駅へ。

前回はJRで日光に行ったから、ここからJRに乗るのはなんと30年ぶり!

それも、小学校の移動教室の帰路以来のことになる。


待っていたのは、205系でも観光用に改造された「いろは」。

前回訪問時も「いろは」に乗車して日光入りしているので、1年3ヶ月ぶりの再会。

8月中に検査で10日ほど運用離脱していたらしいが、無事に復帰し元気な姿。


しかしこれも、E131系600番台投入開始でいよいよ先が見えてきた。

色や細かい部分こそ変わったが、京葉線時代からの懐かしいメルヘン顔を見れるのもあと少し。

元埼京線出自のオリジナルスタイルも含めて、早いうちに記録を重ねておきたい。


と、発車直前に東武350系が先に回送で坂を下っていく。


追うように、13:10に宇都宮行きは発車。

かつての賑わいの跡を横目に見つつ、ここからJR日光線の旅が始まった。