札幌→帯広(特急とかち)
札幌駅から、特急「とかち7号」で札幌から帯広へ。
(札幌18時40分発→帯広21時20分着)
札幌駅構内で購入した駅弁、札幌駅立売商会の「三大蟹弁当」
札幌(さっぽろ)駅を発車した特急「とかち7号」は、新札幌(しんさっぽろ)、南千歳(みなみちとせ)、追分(おいわけ)、新夕張(しんゆうばり)、占冠(しむかっぷ)、トマム(とまむ)、新得(しんとく)、十勝清水(とかちしみず)、芽室(めむろ)、帯広(おびひろ)の順に停車していく。札幌から帯広までの所要2時間40分。
千歳線の南千歳駅から石勝線へ。
追分駅を過ぎると列車は長い山間部に入る。
石狩地方と十勝地方を隔てる深い山々が続く新夕張〜占冠〜トマム〜新得間は特急列車しか走らない区間で、「とかち7号」は各駅に停車するが、新夕張〜新得間だけで距離が89.4kmあり約1時間を要する。列車は街灯もない真っ暗な山中を延々と走り抜ける。
山間部は、野生のエゾシカなどの野生動物が多数出没する区間で、列車は幾度も急ブレーキをかける。
やがて、日高山脈を超える新狩勝トンネル(5810m)内の上落合信号場で、富良野方面からの根室本線(※東鹿越〜新得間は災害のためバス代行中であるが富良野〜新得間廃止協議中のため復旧見込みなし)と合流。
ここから新得までは石勝線と根室本線の重複区間(ただし単線)。
新得からは、十勝平野をフルスピードで終点・帯広へ。
帯広駅到着
21時20分、終点・帯広(おびひろ)駅1番線に到着
隣の2番線には、21時32分発の根室本線下り普通列車 浦幌行きが発車待ち。キハ40形気動車の単行。
JR北海道のキハ40形気動車は、今もサボを使用
帯広駅は島式ホームが2つの2面4線。1・2番線ホームと3・4番線ホームは行き来できず、一旦ホーム下の改札を出なければならない。
夜の帯広駅にキハ40形が勢揃い。2番線のJR北海道色、3番線の国鉄首都圏色(タラコ色)、4番線の国鉄一般気動車標準色(ツートン色)。
4番線から21時27分帯広始発の根室本線上り普通列車 新得行き発車。国鉄一般気動車標準色。
2021年度(令和3年度)は、「釧路〜白糠 開通120周年」「花咲線全通100周年」「釧網本線全通90周年」「石勝線開通40周年」の4つの線区で「周年」を迎える記念の年。
これを記念し、JR北海道釧路支社は、キハ40形気動車2両(キハ40-1766、キハ40-1759)を「国鉄一般気動車標準色」に塗り替え、運行開始。
かつて北海道内各線区で活躍した「キハ22形」等の国鉄一般気動車標準色が復活した。
翌朝(帯広→新得)
帯広駅
3番線ホームへ。
午前7時21分、池田始発・新得行き、上り普通列車が帯広駅に到着
根室本線 普通列車 新得行きは、
多くの高校生で座席がほぼ埋まった状態で、
午前7時30分帯広(おびひろ)駅を発車
柏林台(はくりんだい)駅で、さらに高校生が乗車。JR北海道の都市部を除く普通列車の利用者は、ほぼ学生と観光客で占められている。現役世代の殆どは自動車移動で、普通列車を利用する者は殆どいない。
JR北海道帯広運転所を過ぎ、
西帯広(にしおびひろ)駅で、約半数の高校生が下車
大成(たいせい)駅で、残りの高校生がほぼ全員下車し、車内は閑散状態に。
芽室(めむろ)駅
新得発帯広行き下り普通列車と行き違い。向こうは国鉄首都圏色+JR北海道色のキハ40形2両編成。
上芽室(かみめむろ)信号場
御影(みかげ)駅
廃駅・羽帯(はおび)駅付近を通り過ぎる。
平野川(ひらのがわ)信号場を過ぎ、
午前8時16分、十勝清水(とかちしみず)駅に到着。
8時32分まで16分間の停車。
午前8時41分、終点・新得(しんとく)駅到着
(続く)