定刻の11時12分に発車した列車は、最果ての地根室へ向け東へと進んでいきます。

 

乗車率は半分ほどですが、札幌からの特急おおぞら1号から乗り継いだ客が多く、そのほとんどは大きな荷物を抱えており、若干の圧迫感を覚えます。私を含め、ほぼすべてが観光客かと思われますが、今は青春18きっぷのシーズン外。年配の乗客ばかりで、若者の姿は皆無でした。

 

 

 

 

 

時折集落があり駅に停車する以外は、ひたすら日本離れした寂寥とした人跡未踏の地を、根室駅へ。

 

牡蠣で有名な厚岸町の中心厚岸駅で、7名ほど下車していきましたが、それ以外の駅では乗り降りはほぼ皆無。どうやらみんな根室駅まで向かうようです。

 

こちらは12時39分到着の厚床駅

 

 

 

廃止された標津線の分岐駅でしたが、そのホームがあったと思われる場所は草ボーボーで、構内もがらんとした雰囲気。寂しさが余計際立ちます。

 

釧路駅を発車しておよそ2時間10分、終点根室駅には13時22分の到着です。

 

 

 

一昨日の稚内駅に続く最果ての駅。

 

 

 

 

ですが駅前を含め、雰囲気はだいぶ違っていました。

 

これからバスで本土最東端納沙布岬まで往復します。

 

 

料金は往復で\1,970と少々割高ですが、列車からの接続も良好。納沙布岬での滞在時間もしっかり取れる、使い勝手のよいダイヤ設定となっていました。

 

ですが乗り込んだのは私を含めわずか4名。観光はせず、根室駅到着後すぐに折り返していく人も多くいました。いつもの私であればそのパターンなので、特に何かとやかく言うつもりもありませんが。まぁもったいないな、とは思います。

 

 

途中から地元のおばさんたちの乗り降りは少しあったものの、結局根室駅からの4人のまま終点の納沙布岬に到着。

 

 

 

 

 

滞在可能時間はおよそ40分ほど。1人でこのあたりを見てまわるにはじゅうぶんな時間です。・・・がこの時私は重大なミスを犯していました。本当の納沙布岬、本土最東端は私が滞在していたところよりも少し先にあったようです。3月の出雲大社に続き、何たる大失態。やはり下調べは大切だと痛感しました。

 

そんな納沙布岬をあとにし、根室駅へ戻ってきました。

 

16時12分発の列車に乗り、今夜の宿泊地釧路へ向かいます。

 

 

来た道をただ引き返すということで、さすがに疲れからか睡魔に負け寝落ち。ですが線路上にシカやツルがたびたび現れるようで、かなりの頻度で警笛を鳴らし、そのたび目を覚ましてしまいました。

 

根室駅を出発しおよそ2時間半、釧路駅に戻ってきたころにはだいぶ暗くなっていましたが、とにかく無事に到着です。時刻は18時51分。これまでで一番の遅い到着となりました。

 

 

 

 

今夜のホテルは東横イン釧路十字街。駅からは少し歩きますが、今日は土曜日。格安で泊まれただけでもラッキーと思うべきでしょう。

 

 

チェックインを済ませ、旅装を解きます。

 

さて、時刻は既に19時を回っており、午前中に駅弁を食べたのみの私は非常に空腹です。実はここ釧路では楽しみにしていた洋食店があり、そこへ行ってみることにしました。

 

『スパカツ』という名物料理がある泉谷本店。ホテルからは10分ほどで着きました。

 

 

週末ということで少し待ちましたが、味は申し分なし。大満足で部屋へ戻り、ゆっくり休みます。

 

明日は札幌を経由し、一気に日本海側の留萌市まで大移動の予定。ですがまさか明日あんなトラブルが起こるなんて・・・ そんなことは夢にも思わず、深い眠りに落ちていきました。