皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

さて先日より客車のボディーマウントナックルカプラー化を進めており旧型客車にも手を付け始めていました。

 

 

 

 

しかし旧型客車は台車から車端までの距離が短く、さらに台車の軸距が長いのでなかなか端部にボディマウントナックルカプラーを収めるのが難しい状況です。TNはコンパクトな設計のものが出ており使いやすいのですが、ナックルカプラーはなかなか曲者です。

 

前回はKATO製旧客にトミックスのダミーカプラーパーツを取り付ける前提で作業を進めましたが、KATOのBMナックルカプラーはスペースの関係でやはり床下に収まりません。

 

今回は、KATO車にKATO製のボディーマウントナックルカプラーを付け、更にTomix製のダミーカプラーパーツから端梁やジャンパケーブルを貼り付けてそれっぽくすることを試してみたいと思います。

 

 

↑今回は左のマニ37で試します。右は先日加工したマニ60です。

 

↑マニ60ではTomix製ダミーカプラーパーツを極力無加工で取り付けるため床板をかなり切り欠いてました。そして結局ここにKATO製のBMナックルカプラーは収まらず、止む無くナックルカプラーをビス止めしました。

 

では今回はマニ37の加工を始めます。これは前述の通りKATO製のボディーマウントナックルカプラーを無理くりくっ付ける前提で作業を進めます。

 

↑マニ37です。サンプルとして選んだのですが、どの車でも基本的に作業方法はほぼ同じです。

 

↑相変わらず台車から車端までの距離が短いです。

 

↑当然ですがボディーマウントナックルカプラーを取り付けることは考慮されていません。

 

↑使うのは相変わらずTomix製のオハフ61用ダミーカプラーパーツです。

 

↑2つのパーツを組み合わせる形になっています。

 

↑これをそのまま床板に貼ろうとするとKATO製床板をかなり大きく切り欠かないといけないので、今回はこのダミーカプラーパーツを切り刻んで必要な部分だけ利用することとします。

 

↑こんな感じでバラバラにしました。

 

↑床板の方は、端部を少し切り詰めました。

 

↑端梁も組み立てておきます。バラバラになってしまうので少量のゴム系接着剤でくっ付けておきました。

 

↑台車は、アーノルドカプラーをポケットごと切断します。

 

↑先ほどの端梁パーツを乗せてみました。まあまあです。

 

↑収まり自体は問題なさそうです。

 

↑台車を乗せてみました。しかし、台車と先ほどの端梁の間に、下にあるBMナックルカプラーがとても収まるように見えません…。

 

仕方ないので順序を変え、まずはボディーマウントナックルカプラーを車体に付けて、それから端梁パーツを取り付けてみようと思います。

 

↑台車に干渉しないギリギリくらいを狙ってBMナックルカプラーを合わせてみました。しかしこれではカプラーが車端ギリギリまできてしまいとても端梁パーツを取付できそうにないですね…。

 

↑うーむ、なかなか微妙です。

 

とりあえず今回の手順でトライしてゆきます。

 

↑ナックルカプラーは、台座部分でカットできる箇所を切り詰めておきました。

 

しかし、カプラーマウントの爪などは切除できないのでこのままにします。この部分は床板と干渉してしまいますので床板を切り欠かなければなりませんね…。

 

↑床板を切り欠きました。

 

↑BMナックルカプラーを乗せました。床板との干渉はなさそうです。

 

↑台車を乗せてみました。何とか首を振ります。固定後干渉するようだったら、BMナックルカプラーのカプラーポケットを少し削れば大丈夫なレベルです。

 

↑ビス止めしました。

 

↑台車を乗せました。首振りは何とか大丈夫です。

 

↑カプラーの高さを確認しましたが、若干高いようですね。。。

 

↑床板とBMナックルカプラーの間に0.5mmのプラ板を挟むようにします。

 

↑プラ板を挟みました。高さは良いのですが、端梁を付けるスペースなんて無さそうですね…。

 

↑残念ながらリアルな形態の端梁を付けるスペースは無さそうです…。なかなか厳しいですね。

 

↑写真の小パーツのみは何とか取り付けられそうなので、付けてみます。

 

↑一応連結器解放テコのみ付けることができました。

 

↑うーむ、なかなか難しいですね。。。

 

↑妻面から見てみました。やはりTomix製のダミーカプラーパーツを利用できた左のマニ60の方が実感的です。

 

 

さて、このままではちょっと消化不良気味だったので、続けてもう1両別の方法でトライしてみたいと思います。

 

↑次はマニ36で再トライします。

 

今度は、Tomix製のダミーカプラーパーツを使いつつも、KATO製床板の切り欠きを最小限にしてみたいと思います。

 

↑ダミーカプラーパーツは、車体へ取り付ける爪の部分をカットして上面をフラットにします。

 

↑KATO製マニ36に当てがってみました。良い感じですが連結器胴受上部あたりが車体側に切り欠きが無いので収まりが悪いです。これはマニ60と同様に切り欠いてみます。

 

↑切り欠きました。すると幌を固定する爪がかかる穴を切ってしまいますので幌が固定できなくなります。後で少量のゴム系接着剤で固定するようにします。

 

↑ダミーカプラーの端梁パーツを付けてみます。問題なさそうです。

 

↑まずは端梁パーツを固定することを優先し、解放テコパーツの取付は後で考えようと思います。

 

↑固定はしていませんが、とりあえず解放テコの部分も取り付けは可能なようです。本体を固定してから開放テコの取付を行おうと思います。

 

↑ダミーカプラーパーツを床板にビス止めしました。仮止め用に付けた瞬接が出すぎてしまい白化してしまいました…。まぁ見えない部分なので良いですが、目立つようであれば後で黒く色入れしておきます。

 

↑台車を乗せました。首振りには問題ありません。

 

↑このように取付完了です。

 

↑ナックルカプラーは、かもめナックルを床板に直接ビス止めです。

 

↑解放テコ等は、少量のゴム系接着剤で接着しました。何とかこれで完成です。

 

↑結局最初にトライしたマニ60とほぼ同じ手法という事になりますね…。やはりKATO製のボディーマウントナックルカプラーを取り付けるのはなかなか厳しいです。Tomix製のダミーカプラーパーツを取り付けて、ナックルカプラーは床板に直接ビス止めというのが最も簡単なのかもしれません。

 

↑さて、これで3両が完成しました。左のマニ37はKATO製のボディーマウントナックルカプラーを使ったものの、スペースの関係でTomix製ダミーカプラーパーツについている端梁は取り付けられませんでした。見た目という点ではTomix製ダミーカプラーパーツを使いナックルカプラーを床下に直接ビス止めしたマニ60やマニ36が最も効果的です。

 

しかし、これらの方法ではウチのR315カーブでは何とかなりますが、より半径の小さいカーブでは検証していませんので、もし参考にされる際は試してから施工されることをお勧めします。とは言ってもKATO製のボディーマウントナックルカプラーと言ってもナックルカプラーがピンで固定されているだけなので床下にビス止めするのと大して変わりません。

 

ということで今回はKATO製旧型客車へのBMナックルカプラー取り付けをトライしましたが、やはり難しいというのが印象です。KATOさん、そろそろ旧客用の専用BMナックルカプラーを開発してくれないかな? 他形式ではこの点は進んできているのに、旧客のみ取り残されている感じですからね。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!