「父ちゃん、そろそろ今回のクイズの正解発表をしようかね?」

「あまりにも馬鹿馬鹿しくてみなさん答える気もなかったんじゃないか?」

「うんにゃ…」
と、首を横に振った母ちゃん

「意外と難しかったんじゃないのかえ?」

「見る人が見たら一発でわかったと思うが…」

「正解はJR東日本北陸新幹線小海線佐久平駅だよう❗
と、咆哮する母ちゃん
 出題した画像は佐久平駅に停車中の北陸新幹線「あさま607号」の列車内から撮影したものをホームの柱の部分の窓のところを拡大したものです。
 ホームの窓の外に見える高架は在来線の小海線です。
 通常、フル規格新幹線の場合は在来線のホームは新幹線より低い位置にあります。新潟駅のように近年在来線ホームを高架化して新幹線と同じ高さに揃えて相互の乗り換えを便利にした例はありますが、佐久平駅は新幹線建設工事において在来線の小海線を高架化して新幹線の上を交差させるという形態になりました。

 余談となりますが、北陸新幹線の駅としては佐久平駅の隣の上田駅。
 こちらは下り列車に乗車していると上田駅にさしかかる手前で高架から切通へと列車が下がってゆく車窓になるのですが、上田駅の新幹線ホームは高架です。
 上田駅には旧信越本線のしなの鉄道の駅もあるわけですが、こちらは地平ホームです。
 上田駅のあたりは下り列車で見ると進行方向左側は千曲川が流れており、右側は段丘になっていて崖の上に住宅街が広がっているように見えます。
 昔…千曲川は上田城の際、つまり現代の北陸新幹線・しなの鉄道が通っているあたりを流れていたそうで、そのため戦国時代には二度にわたって攻め寄せてきた徳川の大軍は屈辱的な大敗を被ったほどの城…真田昌幸と息子の信幸(信之)・信繁(幸村)兄弟が後世に武略に優れた一族として名を残しているのは千曲川のおかげかもしれません。

「父ちゃん❗本で読んだ知識をさも自分が研究したかのようにひけらかしちゃいけないよう🎵」

「だ、黙っていなさい❗」