肌寒い日々から猛暑に戻りつつありますが、気候や気温の変化で9月病にならぬよう、皆様も体調管理にお気をつけ下さい。
9月病対策には太陽光を浴びたり、肉類や魚類・乳製品・大豆製品に含まれるトリプトファンの摂取が有効だそうです。最近は雨の地域が多いんですが・・・
今回は、長野総合車両センターにて国鉄車両で最後の「スカ色」を纏う「115系」の解体作業が完了したので、長きに渡り山岳路線を駆け抜けた115系スカの活躍を振り返りながら別れを偲びたいと思います。(写真は113系スカ色)
体の調子が悪いと思う方は、良かったら9月病のチェックシート(ウェザーニュースから抜粋)をご確認下さい。

では本題に入ります。
一昨日までに解体された「しなの鉄道」の115系S16編成&S26編成(写真は2両編成のS26編成)は、最後の山スカ色として平成・令和を駆け抜けました。最後の勇姿を見たかったですね。
こちらは3両編成のS16編成、両編成も人気あったので鉄ヲタ対策ですぐに潰したのでしょう。
本題の115系山スカ色は、横須賀線などの平坦区間を走っていた113系スカ色(一番上と下の写真)と塗り分けが異なっていました。
「スカ色」とは、1950年頃に国鉄(現在のJR)で制定されたクリームと青のツートンカラーのことで、横須賀線などで走っている車両に施された塗装の通称として呼ばれています。
横須賀色こと「スカ色」は、明るい配色に変化してもJR横須賀線・総武快速線の車両には代々受け継がれています。
横須賀線・総武快速線・房総地区で使用された111系・113系は、側面から伸びてきた塗り分けが、前面貫通扉下に向け斜めに降下している「金太郎塗り」が特徴的でした。外観が似ている113系と115系を見分ける工夫だったそうな。
こちらは小学生時代に銚子で見かけた金太郎塗りの訓練車(1995年に廃車)、金太郎塗りのスカ色は2011年9月24日の“さよなら運転”をもって引退しました。
1963年から1983年にかけて1,921両製造された115系は、しなの鉄道をはじめJR東日本(新潟地区21両)やJR西日本(岡山・山口地区243両)でも活躍中ですが、クリームと青のツートンカラーの「スカ色」を纏う115系は、しなの鉄道で8月下旬まで活躍していた2編成が最後でした。
※上記車両数は2021年4月1日現在のデータ
2~3年前まで高崎地区や広島地区でも活躍していた115系、老朽化による代替で車両数と運行路線が年々減少しています。
余談ですが、最後に115系を見たのは去年7月の四国1周旅で児島から岡山まで乗車した時でした。115系は武骨な外観や激しいモーター音を轟かせながら力強い走りをする所が好きです。
JR中央本線やJR篠ノ井線で活躍した115系は、山スカ色と呼ばれ短い編成を増結する事が多く、金太郎塗りだと増結部分の見映えが悪くなるため、平坦な塗り分けにして編成美を保っていたと言われています。
そんな中央本線の115系は、1966年12月12日のダイヤ改正から、客車列車の一部電車化を図るため、70系電車「山スカ色」と同じ塗装で登場、1977年から長野地区の80系電車を置換えるため松本運転所にも新製配置されました。
1975年3月ダイヤ改正まで新宿発着(末期は1日3往復 / 甲府・松本・長野発着)の客車列車が走っていたそうです(写真はELレトロ福島号で代用 / 実際はEF64-0番台が牽引)
1975年12月から1976年3月にかけて、115系300番台71両が増備され、主に高尾駅~甲府駅間で運転されていた70系「山スカ」と72系「山ゲタ」を置き換え、本格的な115系山スカ色の時代が到来しました。私が生まれた頃だアセアセ
かつては富士急行線にも乗り入れていました。
1989年から初代長野色(169系で代用)への塗装変更が開始、山スカ色の車両が徐々に減少していきます。
1992年から1998年開催の長野冬季五輪に合わせて二次長野色への塗装変更が進行、山スカ色は豊田車両センター(東京都日野市)所属車に施されていました。
一部座席を撤去しミーティングスペースや視聴機材・ロッカーなど設けた改造車「モヤ115形」が組み込まれた訓練車W2編成は、前照灯が白熱灯用大型ケーシングをそのまま流用しシールドビーム化改造した異色の車両で、2014年1月28日をもって廃車となりました。
6年前までは中央本線の顔だった山スカ色の115系、フィルムカメラの時代はケチって撮影してませんでした。1枚ぐらい撮影しておけば良かった・・・
115系が豊田車両センターで昼寝していた頃が懐かしい(手前のモモずきん189系もだが)
豊田車両センターに所属していたM40編成は、他の編成と異なり中央本線運用には投入されず、波動用として主に武蔵野線快速「むさしの号」(2010年12月3日で終了)用に投入、遭遇率が高かったM40編成は私の中で一番思い入れがある山スカ色ですね。※フラッシュは私のミスで出てしまった
シンプルなヘッドマークでも掲げているだけで特別な感じがしましたね。
後継の205系(写真右)快速むさしの号よりヘッドマークが廃止となり残念
2013年3月16日のダイヤ改正から、JR東海道線など他線区で余剰になり、長野地区向けに転用改造された211系(上写真)の運転が開始、玉突きで廃車となった115系は「しなの鉄道」へ嫁いでいきました。
しなの鉄道に譲渡された115系は、塗装工事を行うまでJR塗装のままロゴマークを貼り付けて使用する編成も存在していた。
中央東線での115系の定期運用は2015年10月28日に終了、2015年11月22日に運転された団体臨時列車「中央本線開業110周年記念〜ありがとう115系C1編成」(上写真右の車両を使用)を最後に、長野総合車両センター所属の115系も引退しました。
2016年1月にC1編成が解体となり山スカ色が消滅、このまま“しなの鉄道色”化が進むと思っていた矢先に思わぬ朗報が舞い込む・・・
2017年7月から9月まで開催される信州デスティネーションキャンペーンに合わせ、長野県内を走行した115系に関連するリバイバル塗装を施すことが決定したのです。写真は初代長野色
2017年は「しなの鉄道」が20周年の節目を迎えた記念すべき年でした。
第1弾としてS7編成が初代長野色、第2弾としてS3編成が湘南色(上写真)、第3弾として2017年7月にS16編成が横須賀色となりました。
こちらは山スカ色に変更されたS16編成、高校時代に見かけた初代長野色と慣れ親しんだ山スカ色の復活は本当に嬉しかったですね。
2017年9月には引退間近の485系「彩」撮影を兼ねて、しなの鉄道で復活した山スカ色を撮りまくりました(写真は戸倉駅ホームの立ち入り規制で奥に行けず中途半端な構図に)
JRロゴが無いので国鉄時代を彷彿させる姿に(シングルアームパンタは仕方ない)
湘南色も良いが長野の115系は山スカに限る
2018年10月12日には、2両編成のS26編成が横須賀色に塗装変更され、10月14日から運行を開始しました。
そして2021年8月27日に山スカ色のS16編成とS26編成の営業運転が終了、8月30日にJR東日本 長野総合車両センターへ送り込まれ解体となりました。廃車置場では彼らが製造された18~19年後に登場したE217系Y51編成(解体待ち)と並ぶという不思議な光景が見られた・・・
信濃路に映えるカラーリングで最後の花道を飾れて良かったと思います。写真はS16編成
ありがとう。
さよなら。
山スカ色の115系が完全に消滅しましたね・・・またひとつの時代が終わった感じがします。
しなの鉄道115系は、現在3両編成12本・2両編成3本が活躍中(観光列車ろくもん除く)、後述の新型車両導入などで、山スカ色を含めて3両編成3本・2両編成4本が廃車となりました。
全て置き換えるまで長期化しそうですが、葬式鉄が荒らす前に記録しておきましょうね。
2020年7月4日からは、JR東日本E129系をベースに設計・製造された「しなの鉄道」SR1系の営業運転を開始、2027年までに最大23編成46両を導入する予定で、今後も同社から徐々に115系を置き換えます。※しなの鉄道公式HPから抜粋、未だ撮影した事も生で見た事も無い
最後にスカ色の115系を見たのは、189系ラストランが行われた2年前の3月・・・それ以来「しなの鉄道」は撮影してませんねぐすん
最後の長野入りとなった2019年10月の上田出張ついでに、しなの鉄道を軽く撮影する予定でしたが、撮影地の跨線橋(海野宿橋)が台風19号で崩落、列車も一部区間運休となったので断念しました。
ちなみに崩落した海野宿橋は現在も復旧作業中で、2021年度内(2022年春)に工事が完了する予定です。近くの海野宿には被害は無かったらしい。
ちなみに跨線橋近くの海野宿(うんのじゅく)は落ち着いた佇まいと歴史が漂う良い所ですキラキラ

仕事でレンタカーを借りていたので無理してでも行けば良かったかなアセアセこれは冗談ですにやり
また撮りに行けると思い、宿泊先の温泉ホテルを優先させたのが失敗でしたぐすんトリプルルームに1人で泊まる機会も少ないですからねアセアセ(台風被害で客が少なくサービス良かった)
スカ色は消滅しましたが、コロナが落ち着いたら「しなの鉄道」115系を撮りに長野へ行きたいですね。コロナ時代に導入された、しなの鉄道SR1系や長野電鉄3000系をまだ撮影していないし・・・
成田線開業120周年記念ラッピングとして、スカ色の帯を纏う常磐線・成田線E231系マト139編成が近いうちにラッピング解除される噂もあるので(9/21にTK入場とのスジが流れている)こちらのスカ色も早めの記録を。
タチの悪い鉄ヲタによる、急な運用変更のクレームや線路内立ち入り、路上駐車・通行支障など彼らに対する沿線住民からのクレームやら、しなの鉄道さんのご心痛お察しします。
撮影・乗車される際は、鉄道会社をはじめ近隣住民・乗客に迷惑かけないようご配慮下さい。
気持ち良く趣味を楽しみましょうよ。
態度のでかい非常識が多いから鉄ヲタ嫌い。

悪質な鉄ヲタには容赦なく法的措置を講じていただきたいですね。鉄道趣味のイメージをさらに悪くしていただき感謝申し上げます。

線路内立ち入りのほか、暴力や暴言で駅係員の職務を妨害した場合、鉄道営業法 第三十八条に該当、侮辱罪や威力業務妨害に罰せられる可能性もあります。(写真は某教育ビデオから)
鉄道会社は社員や列車運行の安全を守るためにも泣き寝入りするのはやめましょうよ。
撮り鉄だけでなく酔っ払いなど厄介な連中に対してお客様扱いする必要ありませんよ。
話は変わりますが、秋と夏が交互にやって来る変な気候で体に堪えますねアセアセ皆様も風邪など引かぬようご自愛下さいクローバー
私は月曜日から昨日の夕方まで、体じゅうの痛みや倦怠感などワクチン接種2回目の副反応に参っていましたショックやっと落ち着いたタラー
2回目の摂種は、1回目より発症のタイミングが遅い上に徐々に症状が重くなりました。
でも副反応に負けていられませんアセアセ
今週末は安静に過ごし、来週から気合いを入れて1週間の遅れを取り戻そうと思う踏切の番人なのでしたウインク転職活動も再開させないとアセアセ
今回も長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

鉄道コム