1日目
大宮(東北新幹線) 6:30
おはようございます。
鈍行のみで四国制覇(等)を成し遂げた旅が終わってから3日後。
今日から鈍行のみで北海道を制覇する旅に出ます。
こちらが駅メモに登録されている北海道の路線網。
廃線、廃駅もゴロゴロと転がっている北海道ですが、今回はこれらすべてに実際に訪れてアクセスすることとします。
駅メモにはアイテムというものが存在し、実際に訪問しなくともアクセスできてしまうシステムがあります。
しかしそれでは面白くありません。
・廃線も廃止代替バスに乗車して訪れる
・現役路線は普通列車のみでアクセスする
このルールで北海道を回ります。
さて、北海道に行くと言っても、もちろん空を飛ぶわけはありません。
ということでやって来ました、大宮駅の東北新幹線ホーム。
お、今回は北海道まで新幹線で行くのか、富豪だな。
...といきたいところですが、そんなわけはありません。
こちらは東北地方(太平洋側)の駅メモに登録されている路線網。
陸路で北海道に向かうということは、途中に嫌でも東北を通るよな?
ならば東北の路線も乗ってしまおう!!
相変わらずクソみたいな考えが思い付きました。
ということで、北海道を制覇することを前提に、その前後に東北の路線もアクセスしていくというとんでもないことを実行します。
もちろん、東北の路線も廃線はしっかり訪れることとします。
一ノ関(JR東北本線) 9:21/10:16
新規獲得駅:古川
一ノ関で新幹線を降ります。
これにて新幹線の旅は終了です。
悲しいなぁ。
ここからは在来線となるのですが、一ノ関駅に到着したのは9時21分。
在来線と接続が全く考慮されていないダイヤです。
それもそのはずで、この日乗車した東北新幹線は臨時ダイヤでの運転でした。
せっかく新幹線に乗った鈍行遠征魔がこんな接続悪い時間に乗るわけないんですよ。
覚えているでしょうか。
今年2月に東北で大きな地震があったことを。
2月13日の夜に福島県沖で最大震度6強を観測する地震がありました。
この地震で東北新幹線は電柱が折れたり高架橋が損傷したりするなどの被害を受け、同月24日に全線で再開するまで運転を見合わせていました。
幸いにもこの遠征までには運転が再開されましたが、しばらくは速度を落とした徐行運転を行うとのことで、臨時ダイヤでの運転となっていました。
この臨時ダイヤゆえに、当初予定していたより40分以上遅れて一ノ関駅に到着することになってしまい、本来乗るはずだった在来線に接続できなくなってしまったわけです。
一ノ関駅前には...
特に時間をつぶせそうなところはありませんね。
やっとやって来た東北本線に乗り、盛岡方面に向かいます。
なお、この東北本線区間は既にアクセスが済んでいます。
花巻(JR釜石線) 11:06/12:17
花巻駅で釜石線に乗り換えます。
ここでも接続は悪く、1時間以上空き時間ができたため、近くにあったはま寿司で昼食タイムとしました。
ああ旅情。
実は朝に乗っていた東北新幹線で、ここ花巻駅の2駅隣の新花巻駅まで乗車すれば、本来考えていた行程で旅を進めることができました。
普通に新幹線の切符を買っていれば乗車変更が可能でしたが、インターネット予約システムえきねっとにて割引切符で購入をしていたため、それが不可能でした。
今回の地震の影響による切符の扱いは特殊で、本来認められることのない、予約時とは違った新幹線に乗車変更することができるなんてこともありました。
しかしそれは予約時と同じ区間に限るもので、鈍行遠征魔がやって欲しかった区間の延長には答えてくれませんでした。
一ノ関~新花巻間の乗車券、特急券を別途購入すれば乗車できましたが、それでは50%OFFという超格安で一ノ関まで買っていた切符の恩恵がなくなってしまうのでやめました。
釜石方面に向かいます。
釜石(三陸鉄道リアス線) 13:57/14:25
新規獲得駅:似内、新花巻、小山田、土沢、晴山、岩根橋、宮守、柏木平、鱒沢、荒谷前、岩手二日町、綾織、遠野、青笹、岩手上郷、平倉、足ヶ瀬、上有住、陸中大橋、洞泉、松倉、小佐野、釜石
快速はまゆりに揺られて終点の釜石に到着しました。
今回乗車したJR釜石線は銀河ドリームライン釜石線という愛称がついています。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のモチーフと言われており、土日祝日にはSL銀河という観光列車も運行されているそうです。
三陸鉄道に乗り換えて北上します。
釜石~宮古駅間、1,540円。
高え。
かなり綺麗な状態の線路に、何もない更地。
三陸鉄道の沿線には震災の爪痕が多く残っていました。
再び鉄路として復旧されたことを嬉しく感じながら車窓を眺めて過ごしました。
宮古(JR山田線) 15:48/16:09
新規獲得駅:両石、鵜住居、大槌、吉里吉里、浪板海岸、岩手船越、織笠、陸中山田、豊間根、払川、津軽石、八木沢・宮古短大、磯鶏、宮古
宮古駅に到着です。
再びJRに戻り、山田線に乗り換えます。
途中の茂市駅からはかつて岩泉線が走っており、駅メモに登録されています。
この岩泉線は災害をきっかけに廃線となりましたが、そもそもこの路線は全鉄道路線の中で最下位の輸送密度(1kmあたり何人が乗車しているかを表すもの)となっており、JR東日本は前々から廃止したいと考えていたほどの路線だったようです。
そんな廃線も、今回は廃止代替バスに乗って実際に乗る...というルールなはずで、しっかり訪れる計画を立てていました。
しかし、朝方の東北新幹線の件があり、どうやっても実際に訪れることが不可能となってしまいました。
ということで、開始早々このルールは破られ、アイテムを使用して岩泉線を取得しました。
盛岡 18:22
新規獲得駅:千徳、花原市、蟇目、茂市、岩手刈屋、中里、岩手和井内、押角、岩手大川、浅内、二升石、岩泉、腹帯、陸中川井、箱石、川内、平津戸、松草、区界、浅岸、大志田、上米内、山岸、上盛岡
宮古から2時間あまりで終点の盛岡駅に到着です。
宮古発車直後は高速バスと並走しながら走っていたものの、途中からは高速バスがさっさと行ってしまい、各駅に停まる山田線はのんびりと走りました。
宮古~盛岡間はただでさえバスの方が本数が多いうえに、この旅の後には国が震災の復興支援道路として整備を進めてきた「宮古盛岡横断道路」という高規格道路が全線開通し、ますますバスでのアクセスが向上しました。
今後山田線がどうなるのか、心配なところです。
盛岡駅西口バス停(岩手県北バス) 18:55
さて、盛岡駅では少し寄り道をしようと思います。
前回の四国制覇のブログで触れたBEYOOOOONDSのCDリリース記念イベント...
わざわざ福岡のタワレコに行き、島倉りかさんのポスターを貰ったあれです。
どうやらここ盛岡のイオンモール盛岡内にあるタワレコでは、一岡怜奈さんのポスターが貰えるそうです。
盛岡駅からバスに乗って行くことができるようなので、ちょっと行ってきます。
イオンモール盛岡南(バス停) 19:05
さあさあ着きました、イオンモール盛岡!
さっさとタワレコを探しましょう。
あれ?
あれれ?
あれれれれ?
タワレコなんてないぞ???
このイオンモール内にタワレコあるんだよな...?と恐る恐るGoogleマップを開きました。
は????
どういうこと????
どうやら盛岡には、イオンモール「盛岡」とイオンモール「盛岡南」という2つのイオンモールが存在するようです。
今回行きたかったタワレコがあるイオンモールはイオンモール「盛岡」の方。
いやいや、確かに私はイオンモール盛岡を経由地としてYahoo乗換案内で検索しました。
その結果出てきたバス停が「イオンモール盛岡南」でした。
何の疑いもなく、「イオンモール盛岡」の「南」にあるバス停だから「イオンモール盛岡南」って言うんだろうな~くらいにしか思いませんでしたよ。
まさかイオンモールがこんな近くに2店舗もあるなんて夢にも思いませんでした。
このままでは何のために往復380円のバス運賃を払ってきたのかわからなくなるので、幸楽苑で夜ご飯を食べました。
杜の道南(バス停) 19:53
盛岡駅に帰ります。
何しに来たかわからない。
盛岡駅西口(バス停) 20:00
盛岡駅に戻り、乗車した出口とは反対の東口に行くと、イオンモール「盛岡」行きのバスがいました。
もうほんとにややこしい。
これからこのバスに乗り直し、イオンモール盛岡に行くことはまだ時間的に可能ではありましたが、明日以降9日間続く鈍行旅に備えて今日は早く宿泊地にたどり着きたかったので諦めました。
鈍行遠征魔の声が届いたのか、ブログ執筆時にYahoo乗換案内で「イオンモール盛岡」と入力するときちんとイオンモール盛岡へ案内されるようになっていました。
盛岡(IGRいわて銀河鉄道) 20:20
ブログのネタを自ら作りに行くスタイル。
これぞ鈍行遠征魔。
鉄道に戻ってさらに北を目指します。
ここからの区間は既に駅メモではアクセス済ですが、指が勝手に駅メモを開くもので、しっかりアクセスしながら進みました。
この先の区間はJRではなく、第三セクターのIGRいわて銀河鉄道になります。
ということで、今さらながらここで今回使う切符を紹介します。
『北海道&東日本パス』
この切符は、JR北海道とJR東日本の普通列車全線に連続7日間乗車可能となる切符です。
価格は11,330円なので、7日間フルで乗れば1日あたり1,600円ほどということになります。
なかでも特長は、これから乗るIGRいわて銀河鉄道と、その先青い森鉄道にも乗車できる点です。
そのため、今回の旅の10日間のうち、最初の7日間ではこの『北海道&東日本パス』を使い、残り3日間を『青春18きっぷ』で移動することとしました。
あー、早く寝たい。
盛岡でそこそこ乗っていた他の乗客は温かいおうちに帰っていきました。
ぼくはこれから9日間、北の大地をひたすら鈍行で進むのです。
イオンモールのせいで初日からどっと疲れがきました。
八戸 22:09
本日の終着駅、八戸に到着しました。
1日目の成果はこちら。
明日の青森の最高気温は1℃。
こんなの10日も生きていけるのだろうかと不安になりながら1日目が終わりました。
<2日目>につづく