トミーテック 2022/2〜3 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(ついにトミーテック製品が登場)

 

9/9,トミーテックは主に2022/2〜3に発売する予定の製品を発表しましたが,決算期故に豪華ラインナップを揃えてきました.単なる製品紹介にとどまらない紹介を行っていた「トミーテックLIVE」が今回開催されなかったことが大変惜しまれます.

 

早速見ていきます.ただし,すべての製品は紹介しません

1枚目(2月発売予定)

2021年のダイヤ改正で惜しまれつつも引退した215系がついにTOMIX製品として発売されます.2次車がプロトタイプで先頭車にモーター装備で中間車は全車シースルーを実現しました.205・201系同様にHG仕様ではないため,販売価格は10両で税込3万円程度に抑えられます.この製品がきっかけとなり,211系などのフルリニューアル,さらなるバリエーション展開がありえると思います.

2枚目(3月発売予定)

快速「海峡」用の50-5000系です.こちらも待望のNスケールTOMIXブランド製品化と言えます.オハフ50・オハ50が3両ずつの6両セットであり,青函トンネル開業直後の大人気ぶりを示す10両以上の長編成の再現が視野に入っています.牽引機として,下枠交差型パンタグラフ・HゴムグレーのED79が用意されます.

3枚目(3月発売予定)

のみならず,なんと「ED76 551」までも完全新規で用意されます.KATOやマイクロエースでも発売されていましたが,500番台の塗り替えにすぎないKATO製品や,手すりがなくメンテナンス性にやや問題があるマイクロエース製品を超える決定版になるような気がします.引退直前の赤2号一色も用意されます.

「海峡」は14系も製品化が決定しており,シリーズ化が予告されています.51-5000系や「カラオケ車」「カーペット車」までが登場しそうな気がします.ここまで来ればどのような「海峡」も再現できそうです.

4枚目(3月発売予定)

九州方面は485系のラインナップが増えます.今回はHG仕様では初となるボンネット型を含む6両セットと,「きりしま」の緑の3両です.6両セットには元「ビデオ特急」車を含むなどかなり作り込みがあります.

5枚目

  • 緑1色の117系が2月発売予定です.ATS-P機器・300番台の席配置など,タイプ品として用意されたKATO製品ではなかった再現がなされます.

  • 転落防止幌のない223-2000系が3月にリニューアル再生産されます.当時の製品は歓迎されましたが,その後微妙な幌つき製品が発売,さらにはKATOが帯色と正しくして発売となると,225系100番台の製品がKATOの製品が的確になっていることも含めて,この模型も微妙なものになってしまいました.新快速列車は各種バリエーションを用意して組み合わせることがキモのような気がします.

6枚目(2月発売予定)

DD51がついに国産リニューアル再生産されます.第1弾は「500番台・暖地型」と「1000番台・米子運転所」です.「暖地型」の企画意図は佐倉機関区の車両で,被牽引車として「オハ61 青色」が用意されます.珍しい印象がありますが九州でも使用されたと書かれています.「米子運転所」の企画意図は「だいせん」の牽引機です.現役車はありませんが末期まで「出雲」を牽引していた1121号機が含まれます.リニューアルの代償として価格は非常に高くなりました.

7枚目

  • TOMIXの300系は長らく「シングルアームパンタグラフ」のものしか製品がありませんでしたが,久しぶりに「0番台・後期型・登場時」として,下枠交差型パンタグラフ3台搭載の姿で2月に製品化されます.当時の「のぞみ」は全車指定席でその料金は高く,一駅(例:広島〜岡山)で利用することが躊躇われた特別な列車でした.いわゆる「名古屋飛ばし」の「のぞみ301号」を再現する場合は基本的にこの形態となり,現時点では着色しないものの筆者は気にしています.
  • 700-7000系が3月にリニューアル再生産されます.

8枚目(3月発売予定)

小湊鉄道のキハ40です.アンテナが撤去されておりJR東日本時代とは差異があります.今後いすみ鉄道のキハ52・28・30を意識するならチェックしておきたいです.
 
9枚目はN700Sのベーシックセット(11月発売予定)です.当然用意される必要があります.
10枚目はファーストカーミュージアムの200系と400系です.せっかくなので併結できるようにしても良いのではと思いましたが,400系が動力車であるために実現しませんでした.200系はまさかの長野対応F80編成,400系はL2編成の番号が印刷済みです.また,「高架橋つきPCレールHC541-15-PC」が追加されます.いずれも11月発売予定です.
11枚目は1/80の中央東線115系・クモニ83が2種ずつ,2月発売予定です.
また,「117-0・300系 和歌山色」がトレインボックスで9/9 18:30現在まだ発売中です.発送は9/13ですので,到着してからの評価をする方も多いのではと思います.
ジオコレ製品では広電5100型が,「サンフレッチェ電車2021」を含めた2製品が用意されます.
一方,残念ですが「マルチ建物照明キット」「照明基盤A」の発売が中止されました.半導体を使用する製品の生産が難しくなっていることを感じます.
 
いずれの製品も非常に高額になってしまいましたが,近年社会構造が大きく変わったためやむを得ません.少し前であれば喜んで買っていったモチーフの製品でも思うように買えなくなっています.基本的には「そのモチーフはKATOで作れるか,KATOを超える機能を持つ製品になるか」を特に意識して検討してきたいです.この点ではKATO製品がタイプである「ED76 551」は優先度が上がりますし,実は全車0番台の4両編成がある「117系和歌山色」や広電1000から応用して作れる可能性がある「広電5100」は優先度を下げる,ということになりそうです.今回のラインナップは全体的にKATOやマイクロエースの過去のラインナップを意識したものである印象が強く,場合によっては過去他社製品を中古市場で狙う,ということもあり得ます.