WhatsApp Image 2021-09-08 at 12.01.54
PPKM下の1両定員56名ルールは有名無実
正真正銘のアフターコロナの時代がやってきました

7月3日から突如始まった緊急活動制限(PPKM)ですが、早いもので2か月が経過。多い時期には全土で5万人を超えるコロナ感染者を出していましたが既にその勢いはなく、最近では3000人程度で推移しています。特にジャカルタでの感染者は激減しています。このところは日に200人~300人程度と、長らく姉妹都市東京都と足並みを揃えていた(?)ジャカルタですが、今や東京の方がよほど危険な状況になっています。ワクチン接種率も1回目接種率は100%を達成しており、2回目接種率も70%を超えています。とにかく、場所さえあれば駅でもどこでも接種会場に仕立て、地域住民にその場で打たせて来たのが功を奏したといえるでしょう。





駅でのワクチン接種も引き続き実施中
最近は空港線BNIシティやマンガライの巨大な空きスペースも活用されています
MRT駅ではアストラゼネカ製の接種も開始!!

この状況を受け、既にお知らせしている通り、ジャカルタ特別州傘下のMRT、LRT、TJでは8月13日よりSTRP所持義務(職種規制)を廃止し、1回目のワクチン接種証明のみで利用が可能になっています。この規則変更は交通局令(SK Kepala Dinas Perhubungan No. 321 Tahun 2021)に基づいて実行されているため、中央政府直轄のKCIには適用されず、これまたチグハグな状態が続いていました。PPKMも8月末日で終了がほぼ確実視されていながら、延長に延長を重ね、結局8月6日からも1週間の延長が決まったばかりです。しかし、ここまで長引くと誰も自粛になど従うはずもなく、出勤者数は増加を続け、道路は普段通りの渋滞。なし崩し的に飲食店も平常通り営業を始めています(20分ルールとかどこ行ったの??)。事実上、ワクチン接種証明と引き換えに、活動の自由化が達成されたと言っても差し支えないでしょう。にもかかわらず、時代錯誤的にSTRP義務が外れず(とは言え会社の営業再開と同時にSTRPも発行できるので、もはやSTRPを誰もが持っているに近い状況でしたが;;)、ボゴールやランカスなど長距離通勤者からの不満の声で溢れていましたが、昨日9月8日から、ようやく念願のSTRP廃止、ワクチン接種証明(証明・追跡アプリ“Peduli Lindungi”必須)での乗車が解禁されました。

E-vlxQdUcAE5zKN


乗客減に苦しむKCIもこれでようやく一安心ですね

これは今回、中央政府のコロナ対策本部からの政令(SEdaran dari Satuan Tugas Penanganan Covid-19 RI No. 17 Tahun 2021)の修正を受け実現したものです。つまり、KCI以外のKAI普通列車も最低1回のワクチン接種で、乗車が可能になっています。空気輸送が続いていたジョグジャ、ソロの空港線もこれで一般旅客に開放です。既に私は会社からSTRPを発行していましたので、8月下旬には既に電車に乗れるようになっており、これも以前書いた通り、一度KAIスタンプが押されてしまえば、全く通勤ルートと関係なくても、乗り降り自由というシステム(とにかく利用者を増やしたいので、KCIも完全に確信犯と思われ・・・)でしたので、今回の規則変更で特に大きな変化はありませんが、さっそくアプリでQRコードの読み取りを試してきました。

WhatsApp Image 2021-09-08 at 17.25.42
さっそくQRコードが駅入り口に貼ってありますね

このワクチン証明・追跡アプリ“Peduli Lindungi”はワクチン接種時に必ずダウンロードが求められる(というか、このアプリを通してしかワクチン接種証明のデジタルパスポート表示できない為)為、もはやジャカルタではダウンロードしていない人は居ないはずで、当然私も以前、ワクチン接種時にダウンロードしています。8月上旬頃からは、モールや一部大手レストランの入場の際には、このアプリでのQRコード読み取りが義務付けられていましたので、今回交通機関にも適用された形です。KCI、KAI、MRT、MRT、TJでも準備出来次第、QRコードの運用が開始されます。実は、交通機関におけるQRコード読み取りの義務化は9月1日には始まっているはずだったのですが、大人の事情で延期になっていました。PPKMがいつまで経っても終わらないので、痺れを切らしてスタートと言った感じではないでしょうかね。

WhatsApp Image 2021-09-08 at 12.01.53
が、これが全然読み取らないのですよ

しかし、インドネシアクオリティ。この日、朝の一部時間帯に数万人が一気にアプリを立ち上げたことが原因しているのか、全くアプリが動作せず・・・。QRは読み取らないし、デジタルパスポートの表示も出来なくなりました(笑)こんなこともあろうかと、KCIは10日までを移行期間としており、ワクチン接種無しでも、従来通りSTRPの提示でも利用可としています。朝から同じ状況が続いているのか、入り口のセキリュティももう諦めており、STRPの提示を求められました。当然、私も非常時に備えて持って出てきましたので、問題なく入場出来ましたが、もうアプリで行けると家に置いてきてしまった人は足止めを喰らっていました。この国において、バックアップほど重要なものはありません。

WhatsApp Image 2021-09-08 at 19.50.18

ワクチン証明・追跡アプリ“Pudli Lindungi”のメインページ

E-u2Q7XVcAYp4az
Scan QRコードを立ち上げるも全く読み取らない・・・

タイやマレーシアでは昨年の今頃には運用が開始されていた追跡アプリですが、インドネシアもようやく、というか、頑なにもタイ、マレーシアの真似事はしないという国粋精神がそれを許さなかったのだとは思いますが、背に腹は代えられなかったのでしょう。しかし、他国のアプリが車両に掲出されているQRを読み取らせ、乗車号車までを特定できるのに対し、駅の入場だけスキャンさせても、一体何の意味があるのでしょうね。単にGPSからの捕捉で十分な気もしますが。駅でスキャンというので、てっきりデジタルパスポートを表示して、セキリュティがそのQRを読み取って、偽物か本物かを判定するのかとばかり思っていましたwとりあえず、11日までにバグが直ると良いですね。

E-vNif8VgAQMNor
MRTは本日9日からQR読み取り試験を開始
マルティちゃんは無事駅に入ることができるかな?

◆いつもご覧いただきありがとうございます◆
1日1回のTETSUDO.COMバナークリックにご協力お願いします鉄道コム

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット