番外 平成29年撮影、783系「ハウステンボス」リニューアル車による「かもめ104号」運行シーン | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 JR九州の特急型電車として30年以上にわたりまして運行されております、「ハイパーサルーン」こと783系電車と言いますと、「にちりん」と言った日豊線系統の特急列車や、「きらめき」などで見られますシルバーの塗装の車両あれば、フロントや側面部分などを緑で塗られました「みどり」などで使用されている車両もあるなど、九州各線で活躍している事もありまして、様々な姿が見られております。
 
 そして、上の画像にあります「ハウステンボス」に関しましては、平成29年から翌平成30年かけましてリニューアル工事が行われまして、専用車全5編成(CM21~CM25各編成)で「ハウステンボス」のシンボルカラーであります橙一色に塗り替えられておりまして、画像からもわかりますように大変目立った姿が見られております。
 
 また、この列車は「みどり」と併結して運行される事もありまして、佐世保市の早岐駅では画像にもありますように分割・併結する姿が見られておりまして、「」が分かれる・一緒になる姿が見られております。このような切妻な姿が見られるのも、こう言った時だからこそでもありますので、分割・併結シーンを拝見する姿を見られる方も多いのも特徴でもあります。
 
 
 そんな783系電車の「ハウステンボス」編成でありますが、平成29年から翌平成30年にかけまして、「かもめ」として運行されていた事がありました。しかも、この「かもめ」は佐賀→博多・吉塚間で運行されておりまして、本来の運行区間であります博多~長崎間ではないのも特徴でありました。そして、この「かもめ」ではその画像にもあります鳥栖駅で現在廃止されました「有明」に併結すると言う変わった姿も見られておりまして、上の画像にもあるような姿も見られておりました。今回は、かつて存在しておりましたそれらの運行シーンを皆様にご紹介してまいります。
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 その列車は、現在も運行されております「かもめ104号」でありまして、時刻表をご覧いただくとわかりますように、平日のみ佐賀駅から博多駅・吉塚駅へと運行されている列車でありますが、この列車は所属先の南福岡車両区があります南福岡駅を発ちまして佐賀駅まで回送されております。そのため、回送列車の姿を見る事ができるようになっておりまして、平成29年から平成30年の1年間には以下画像の「ハウステンボス」編成(CM21~CM25編成)でありましたので、普段は早岐~ハウステンボス間などでしか見る事ができない単独編成の姿も見る事ができるようになっておりました。
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 尚、現在は「みどり」編成(CM11~CM15・CM35各編成)4両編成で運行されておりまして、「かもめ」の愛称での「みどり」と言う変わった姿が見られておりまして、時間帯からも通勤特急としての姿を見せております。
 
 (「みどり」運行時)
 
 
 そして、その「かもめ104号」では、当時長洲→博多間で運行されておりました「有明4号」との併結も平成29年3月改正より行われておりまして、ここでは「有明4号」が「みどり」編成でもありましたので、本来の「みどり」+「ハウステンボス」ではなく、「有明」+「かもめ」と言う変わった姿が見られていたのも特徴でもありまして、そのため、画像のように発車標では「有明4号」・「かもめ104号」と書かれてあった事がお分かりいただけるのではないかと思います。
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 平成29年3月改正直後に撮影しておりました併結シーンです。この場合は「ハウステンボス」編成が以下画像のように非リニューアル編成でもありましたので、クハ783形のフロントが黄色となっている事が見ていてわかるのではないでしょうか。
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 さてここからは、リニューアル車となりました後の撮影画像であります。上の画像で回送列車を新鳥栖~肥前麓間で収めました後に鳥栖駅にやってきておりましたが、私が鳥栖駅へ来た際には、既に783系電車「みどり」編成によります「有明4号」が鳥栖駅に到着しておりまして、このあとの「ハウステンボス」編成によります「かもめ104号」の到着を待つ事になります。

 

 (行先、「博多・吉塚」と表示)
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 間もなく佐賀駅からの「かもめ104号」来ると言う事で、貫通扉も開けられました。これからは普段早岐駅で見る事ができます併結シーンを鳥栖駅で行う事になります。
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 しばらくしますと、「ハウステンボス」リニューアル編成でありますCM22編成によります「かもめ104号」がやってまいりました。やってくる際には、普段併結します早岐駅と同じように非常にゆっくりとした速度でホームへと入っていく事にもなります。
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 (ホームへ入線)
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 普段福岡~佐賀地区では見せない、クハ783形のフロント部分であります。画像のように橙一色となっているのがわかりますが、上の画像の非リニューアル編成のように同じ淡色系であります黄色と比べて見ましても、周りが橙一色である分、一際違う事がわかるのではないでしょうか。
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 こうして、「ハウステンボス」編成の「かもめ104号」、「みどり」編成の「有明4号」併結がその下の画像のように行われました。こうして見ましても、上の画像にもあります「ハウステンボス」非リニューアル編成とは、「ハウステンボス」リニューアル編成が目立っている分、違った感じが出ていていいのではないかとも思う所ではあります。
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 (併結完了)
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 併結が完了しましてそれぞれの姿を収めて見ましたが、画像は行先表示およびドア際にあります席番表示を出しております。現在でも見る事ができます「かもめ」の「博多・吉塚」の行先はこの改正から登場したものでありましたが、表示の仕方もこれまでの783系電車によります「かもめ」の行先に合わせたものがいいと思いますし、席番に関しましても、「ハウステンボス」の場合インバウンド客が利用されますので、中国語・韓国語まで書かれてあるのがわかりやすいのではないかとも思います。
 
 (「かもめ 博多・吉塚」行先 )
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 (席番表示)~英語・中国語・韓国語の表示あり
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 そして、フロント部分であります。1号車でもありますクロハ782形のフロント部分には、その下の画像のように飾り帯が設けられておりますが、実際にその下の画像でアップした姿を見ましても、リニューアルの証となっているのがいいのではないかと思います。この時、正直なぜリニューアルを行ったのか?とも思ったほどでしたが、テーマパークでもあります「ハウステンボス」へのアクセス列車である事を思いますとこの橙一色の姿からもわからなくはなかったのではないかと思います。
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 (フロント飾り帯部分)
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 所で、クロハ782形側側面最前部には「ハウステンボス」のロゴとともに「783 SINCE 1988」とあります。この783系電車自体も最初に導入されましたのが昭和63年とこの時でももう30年目に入っておりまして、既に今年で33年にもなります。そんな中でのこのリニューアル編成も、まだまだ現役である事を伺わせていいのではないかとも思う所でありましたでしょうか。
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 そして、最後の画像にありますように、「みどり」+「ハウステンボス」編成でもあります「有明4号」+「かもめ104号」は鳥栖駅を発ちまして、博多駅、そして吉塚駅へ向かって行きました。

 
 
 尚、このうち「有明4号」に関しましては翌平成30年のダイヤ改正におきまして廃止されまして、それからは787系電車運行によりまして大牟田→博多間平日1本のみの運行に変わっておりました。しかし、今年3月のダイヤ改正でその「有明」自体廃止となりましたので、九州でも伝統があります愛称の特急列車が姿を消した事は残念でならない所ではあります。尚、「かもめ104号」は「みどり」編成+「ハウステンボス」編成の8両編成で佐賀→博多間で運行されておりましたが、先述のように現在は「みどり」編成のみ4両編成で運行されております。
 
 
 今回は、平成29年に撮影しました783系電車「ハウステンボス」編成リニューアル車単独によります「かもめ104号」、そして鳥栖駅での「有明4号」との併結シーンをご紹介しましたが、普段早岐駅で見られている姿が鳥栖駅でも見られていた訳ですので、見られなくなりまして2年となっておりますので、正直早いなとも実感する所ではあります。それにしても、「かもめ」と「有明」と言う併結運行がわずか1年の間ではありましたが見られていたと言うのも珍しい姿ではなかったかと思いますが、こう言った分割・併結可能の編成だからこそではないでしょうか。ご覧の皆様も、かつてそう言った姿が見られていた事を存じていただければと思います。
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