<つながったー                                    メリークリスマス >

ディーゼル王国へ行こう

 投稿日時2015/12/13(日) 午前 6:53  書庫鉄道雑記  カテゴリー鉄道、列車


ディーゼル王国ってご存じですか?
それは鉄道が電化されていなくて、ディーゼルカーばかりが走っている地域の事です。
その昔、千葉県や四国がその様に呼ばれていました。
そしてそれは「電車が走っていない」という意味合いではなく、「SLを廃止して無煙化がなされた先進的な地域」という意味合いがあったのですよ。昔はね。

で、群馬では電車ばかり乗っていたから今度はディーゼルカーに乗りたいな。
という事で。



と、関東以北の鉄道電化率順位をクグッてみました。

よ~し!
やっぱディーゼル乗りまくりは北海道だ。

という訳で出発は未明の水戸線岩瀬駅。



そして、15分\240で到着したのは下館駅。



はい。北海道は遠いですから手近なところで済ませます。
それは茨城県。
関東地方で見てもずば抜けて電化率が低いですね。

なお今回も\が付いているという事は、そうです、また使ってしまいました。お得な切符「ときわ路パス」。
茨城県内の路線に乗り放題です。
前回「鉄道会社に申し訳無い。使用は控えめに。」なんて書いていたのが全く心にもない綺麗ごとだったのだのがバレバレ(汗)。

さて、この茨城県。電化されているのはJRの常磐線、水戸線、鹿島線とTXだけ。つまりそれ以外のいく本かある私鉄、第三セクターは皆非電化なのですね。
そんなディーゼル王国巡りトップバッターは関東鉄道常総線です。



常総線は御存じの通り、「平成27年9月関東・東北豪雨」で9月10日から不通になっていましたが、1ヶ月後には快速無しの臨時ダイヤで運転再開。そして私が訪れた3日後には通常運転に復帰しました。
そう、私が訪れたのは11月13日。茨城県民の日です。
この日は学校は休みになる、いろいろな施設が無料になるなど県民あげてのお祝いの日。
なので、土休日限定の「ときわ路パス」も平日なのに使えます。
このパスを利用して袋田の滝の紅葉を見に行くなんてのもいいですね。
(でも最近になって本当の県の誕生日は翌日の11月14日なのにと間違が発覚してつつかれましたが、このまま突っ走るみたいです。)

さて、下館からは臨時ダイヤ5:59発水海道乗り換え取手行き普通列車で出発。(快速運転が中止されていたのは、地上列車種別識別装置が水を被ってしまい、その復旧に時間がかかったからだそうです。)
始発列車はポツポツの乗り。



空にはべったりと雲が広がっていますが、下妻を過ぎた所で筑波山南の地平線際わずかな切れ間から綺麗な日の出。このまま良い天気になってくれるといいな。
そしてその頃から通勤客が乗り始めて立ち客も増えてきました。
宗道駅から先は水害被災地域。
まだ舗装が直っていない道路、流されたままになっている用水側溝、そして収穫されることなく放置された水田。家々の周りや側溝には石灰が撒かれています。
水海道の駅付近では1階の内装を解体している建物が多く見られます。水害から2か月経っていますが完全復旧まではまだ時間がかかりそうです。
その水海道で取手行きに乗り換え。ここからは2両編成です。



そしてここからは非電化複線区間。
水害のせいか元々なのか車両基地におかれたボロボロの元国鉄気動車を眺めつつ進むうちに車内はどんどん混んできて満員に近い状態。対向列車とも度々すれ違って複線になっているのがうなづけます。これがJRだったら単線のまま6両編成が30分毎とかだったんだろうなー。
しかし、この非電化複線というのは美しいですね。すっきりしていてとてもいいです。



水海道からふたつ目の新守谷。ずいぶん昔に取手から乗った列車が新守谷止まりでここで乗り換えた時に見た駅はとても綺麗だったのですが、今はだいぶくたびれてしまった感じ。もっと発展するかと思っていたけど、駅周辺の風景はその頃とあまり変わりは無いみたい。快速も通過しちゃうしね。
そして対照的に綺麗になったのが守谷駅。
満員に近かった乗客も多くが降りてしまいました。
そう。東京方面の人はここでつくばエクスプレスに乗り換えちゃうんですね。
さもありなん。
たとえば水海道から秋葉原なら約50分で料金も1180円なのに対して、取手から常磐線だと上野まででも70分で1320円ですからね。
私も最初はちとつくば往復の計画を立てていたんです。ところが切符のフリー区間をよく見たらTXが入ってないじゃないですか。なんで?もしかして『おしゃれな私は東京とインターナショナルつくばを結んでいるのであって、茨城とは関係ないのですわ。ホホホ』なんてお高くとまっているのかなー。

てな感じで下館から1時間20分。\1520で取手到着。



立派なターミナル駅なのですがホーム広告看板がローカルムードを醸し出しています。無論常磐線ホームには有りません。



でも、電照式看板のいくつかは上下が逆さまになっています。あの事故の衝撃で、じゃないよね。広告料金払ってないから見せしめにされちゃってるのかなー。
いつからこの状態なのでしょう。柱の立て看板の「関東銀行」自体はそう古い物ではないけど、「むかえ」がねー。
いや、銀行に迎えに来てくれるのでは有りませんよ。益子の人も特に違和感は感じません。この辺り言い回しが同じなのかなー。「ドラえもん」が「ドライもん」になる世界です。

取手からは常磐線電車にちょい乗り。それでもどうせならクロスシートに座りたいですから、より確実性を狙っていちばん前まで行きました。ところが、入ってきた電車は15両つながっているのに混んでる。
仕方がないので、後ろ寄りの壁にもたれかかってボ~と風景を眺めていましたが、見覚えのあるガスタンクで「あっ!」。
デッドセクション通過ー。いちばん前でかぶりついていればよかったのにー。

そんな後悔の念を抱きつつ7分\200で佐貫到着。
ディーゼル2番手は関東鉄道竜ヶ崎線です。
でもその前にちょいと表に出て、まいりゅう君(鉄らしい)が見守る駅舎見物。



ラブホテル併設?

さて、竜ヶ崎線乗り場は?



う~む。看板に『お手洗い↑』と書かれていても違和感ないよなー。

停まっていたのは新旧合わせた2両編成。



もちろん旧に乗ります。8時少し前だけど下り列車だから空いてると思いきや、やはり結構乗ってる。
下り列車だけど性格的には上り列車なのかな。佐貫駅も龍ケ崎市だけど市の中心部からは離れているし、駅の向こう側も結構広い面積が龍ケ崎市だけどそのほとんどは牛久沼で河童しか住んでいないしなー。

竜ヶ崎線は途中に入地駅が1つあるだけの全長4.5Kmの路線。
古いディーゼルカーは懐かしいエンジン音を響かせながら軽やかに走ります。だいぶ新車に助けてもらっているのかな。もしかするとキクハにしちゃっても大丈夫?

カタンコカタンコ走って(レールが短い?)7分\220で竜ヶ崎到着。駅の周りをぐるりと周ってみます。

まずは駅舎。



どっちが正面なのかよく解りません。
で、おそらくは正面に続いている、まいりゅう君の好物「龍ケ崎コロッケ」の幟がひっそり建つ路地を抜けると



列車に自転車が立てかけてある~。



と、思えるほど駐輪場が近い~。

その先の竜ヶ崎構内踏切を渡れば目の前には竜ヶ崎機関区。



なのですが、踏切には0.081と書かれています。
これは起点から81mという事で、つまりは竜ヶ崎線は竜ヶ崎が起点?

さて、竜ヶ崎機関区。
建物もいいですが、やはり目を引くのは手が届きそうな所にあるジャッキですね。
普通こういうのは建屋の中に有るものなのではないのかな。竜ヶ崎線は一昔前から完全独立線なので、点検なども全てここで行わなければならない。という事はジャッキも現役なんでしょうね。動くとこを見てみたい。



構内なのかどうかよくわからない建屋脇の道を進んで裏手に回ったら
冷蔵庫と一緒に立てかけてあるのは昔の車両の座席だよねー。



更に奥には



これ貨車だよねー。

てな感じで駅ぐるりを終えたらコロッケでもと思ったのですが、まだ店が開いてなくて残念。下りだか上りだかわからない列車に乗り、



なんか古い車両に似合わない発車メロディーに送られて7分\220で佐貫に戻ってきました。



次は常磐線。
待つほどもなくやって来た列車は5分の特急退避待ち~。



土浦では前5両切り離しの為8分も停車。でも駅脇でガコーン、ガコーンとコンテナを積みこんでいる作業をボ~と見ていらあっという間。



高浜でも特急退避で9分停車。なにも考えずにボーとしていたらやはりあっという間



あれっ?これってウン十年前に上野から仙台まで古びた客車で乗り通した時と同じ雰囲気だよ。
ディーゼルだけでなく、こんな懐かしい鉄旅も残っていたんだなー。

ってちょいと調べたら、ちょうど33年前の11月13日だわ。

そんな感傷に浸る事90分\1320で勝田到着です。



次はもちろん

その2へ続くです。

コメント(2)

 

 

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茨城県の電化を阻害する最大の迷惑施設はまだ健在なのでしょうか?(笑) 

2015/12/13(日) 午後 8:05  LUN  
 
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> LUNさん
今度強力な磁石を持って見に行ってみますね。  

2015/12/20(日) 午前 6:01  NEKOTETU