2021年 春の飛騨・北陸旅行③飛騨の小京都、高山散策(前編) | 風かおる 鉄の路

風かおる 鉄の路

主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

高山から名古屋へ向かうひだ号を見送って改札の外へ。

 

高山駅は列車別改札らしく、危うく出られなくなるところでした(笑)

 

現駅舎は2016年にできたまだ新しいもの。

高山の中心地ともあって立派です。

 

駅から一歩出るとお土産屋がたくさん立ち並んでいます。

観光地ということを実感させてくれる風景ですね。

 

高山名物のさるぼぼも出迎えてくれました…!

 

駅のそばにはバスターミナルもあって、濃飛バスがひっきりなしに出入りしています。

 

さて、駅から歩くこと数分…

 

本日のお宿、ひだホテルプラザに到着しました!

こんなに早くチェックインするのは初めてですね(笑)

 

チェックイン時にほうじ茶のサービスが。

まだ肌寒いのでありがたいですね。

 

こちらがお部屋。

落ち着いた雰囲気の和室です。

 

 

窓からは日本一広い市町村である高山市の行政の中心地・高山市役所が一望できます。

 

しばらくお部屋でのんびりしてから高山観光に出発です!

 

聖火リレー…もうそんな時期ですか…

 

 

しばらく歩いて…

 

何やら古めかしい建物の前に出てきました。

 

ここが有名な観光スポット、高山陣屋。

もちろん中に入ってみます。

 

 

 

 

 

きれいに模様が付けられた石庭を見ながら建物内へ。

靴を脱いで上がります。

 

まずはガイドの方が玄関で簡単に高山陣屋について紹介してくださいました。

陣屋とは江戸時代、幕府の直轄地、いわゆる天領支配のために置かれた役所のこと。

(城を持たない大名の役所や出張所も含む場合があり)

私の身近なところで言えば、「日田天領水」でおなじみ日田にも「日田陣屋」が置かれていました(建物は現存しません)。

城に比べて破壊が容易で、また文化財としても軽視される傾向があるため、建物が破却されたケースが多く、主要な建物が残っているのはここ高山陣屋のみとなっています。

 

ここ高山陣屋は1692年から1868年までの176年間、25代に及ぶ代官・郡代が派遣され、飛騨統治の中心地として活躍しました。

さらに、明治になってからも筑摩県→岐阜県の県事務所として、なんと1969年まで使用されてきたとか。

その後県事務所の移転に伴い修復工事が行われ、現在では高山の観光スポットとして多くの方が来場するようになったのです。

 

まさか、こんな古い建物が行政の施設として昭和まで使われていたとは…驚きですね。

 

ガイドの説明を受けた後は建物の中を見て回ります。

 

こちらは御役所。

代官・郡代が執務していた場所で、陣屋の機能の中心となる場所です。

 

 

御用場。地役人の執務室です。

 

個人的に注目なのは各部屋の長押にある釘隠し。

なぜかうさぎをかたどった装飾となっています。

うさぎが各部屋にあるなんて…実質ラビットハウスなのでは(笑)

 

なぜうさぎなのかは判然としないそうです。

 

 

この座敷は接待用に使用されたもの。

 

ひな人形が飾ってありました。

 

座敷からはお庭も眺めることができました。

 

 

 

なにやら大きな鳥が…

 

こちらはいわゆるお白州。

取り調べや判決を言い渡す際に用いられたところです。

 

 

なにやら恐ろしげな拷問道具が置いてありますが…

これは威圧のために置いてあり、実際の拷問は牢屋内で行われていたそうです。

 

建物内を見て回った後は御蔵へ。

 

屋根がただ板材を並べたような形になっているのが特徴です。

 

石置長榑葺(いしおきながくれぶき)といって板を木の棒や石で押さえ、釘を使わない屋根の葺き方となっているそうです。

 

蔵の中には米俵がたくさん…これが年貢、本途物成なのですね…!

圧巻です…

 

御蔵の中は資料館になっていて、高山陣屋に関する古文書などが展示されていました。

 

高山の歴史に触れることのできるひとときでしたね。

 

陣屋を出て、高山散策を続けます。

 

なにやら赤い欄干が目立つ橋にやってきました。

 

 

遠くに見える雪吊りが雪国らしくて風情がありますよね~

 

少々歩いて、伝統的建造物群保存地区にやってきました。

 

高山らしさを感じる古い街並み。

夕方に近づいていたせいか、人通りが少なくなってきていました。

 

 

 

あちこちに酒屋があって、杉玉が吊るされています。

 

ごちうさファンには気になる茶プチーノ…?

 

あるお店の店先にはこんなものが…

水車からくり人形といって下の水路を流れる水の力を受かって動かすからくり人形なのだとか。

 

 

水力を使ったからくり人形は珍しいですよね?

しばらく眺めちゃいました。


↑動画はこちら

 

歩いているとどこでも目につく飛騨牛の看板。

どうやら飛騨牛コロッケと飛騨牛にぎり寿司に二分されるようです(笑)

にぎり寿司が多いのはインバウンド向けなのでしょうかね?

 

飛騨牛コロッケを買って食べてみました。

正直牛の味…よりはじゃがいもの味が強かったのですが、サクサクしていて美味しかったです。

 

歩いていると、ホテルでいいものもらっていたのを思い出しました。

 

それがこちら。食べ歩きマップです。

高山市中心部の一部のお店で使えるクーポン券となっていました(さきほどのコロッケ屋では使えませんでした)

 

宮川のほとりにあるこの小さなみたらし団子のお店もクーポンが使えるお店。

 

 

みたらしといっても一般的なあの甘いたれがかかったものではなく、飛騨地方のものは醤油をつけてあぶったタイプ。

香ばしく、個人的にはこちらのほうが好みでした。

 

みたらし団子を食べ、宮川沿いを散策します。

 

宮川沿いには「宮川朝市」と書かれた横断幕が。

毎朝この通りで朝市が開かれるそうです。

明日行ってみようかな…

 

ハクセキレイが止まっていました。

 

だいぶ日も傾いてきたのでホテルに戻ります。

 

その途中で「肘神神社」という看板を発見。

 

なぜかお笑い芸人の等身大パネルが…

これはお笑いコンビ「流れ星」のネタに登場する「肘神様」の神社をクラウドファンディングで実際に作ってしまったというもの。

なかなかおもしろい事例ですね。

 

 

ホテルに戻ってきました。

部屋に戻る前にお土産屋を見てみようかなと思います。

 

 

先ほど見た伝統的建造物群保存地区を彷彿とさせる雰囲気ですね。

 

水路には鯉が泳いでいて…去年11月に行った上諏訪の宿を思い起こさせます。

 

↑上諏訪のお宿についてはこちら

 

金魚も泳いでいました。

 

やっぱりお土産といえばさるぼぼでしょうかね~

 

ホテル製造の朴葉みそが売っていたので買ってみました。

 

ご飯に行く前にお風呂へ…

 

高山市内が一望できる展望風呂、楽しかったです(写真は公式サイトより)

 

そろそろ夕食の時間なのでホテル内の食事処「華茶屋」へ。

 

さるぼぼが出迎えてくれました…!

 

なんと、ここでも個室でした…

 

献立はこんな感じ。

 

コースターがうさぎでした。心がぴょんぴょんします。

 

左上の飛騨牛山菜鍋に点火されました。出来上がるのが楽しみです。

 

 

しばらく待ってふたを開けてみると…美味しそう…!

舌の上で飛騨牛がとろけます。

 

 

 

 

 

その他のお料理も美味しくいただきました。

 

部屋に戻り、もう一度展望風呂に入ってから就寝。

 

明日はまず朝市に行こうかな…

 

 

それでは、2日目に続きます。

 


次回→(執筆中)

 

前回

 

最初から