ボックスシートで8時間25分 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。


 神保町と言えば書店街。そのランドマーク的存在である、三省堂書店本店が建て替えのために取り壊されるそうだ。
 現店舗の前も知っているし、建て替え中の仮店舗も利用していた世代としては、また建て替えるほど老朽化しているのだろうか…という印象。現在の本店が竣工したのは1981年と書かれていたので経年40年。ちょっと早めの気もする。
 大型書店としての利用はもちろん、音楽好きとしては、年二回ほど催事として開催される「中古レコード市」に通ったし、店内にあったチケットぴあもよく利用した。
 こんな思い出に浸る世代向けに、えちごトキめき鉄道が「朝から夕まで455~昭和の長距離急行列車を味わう旅」という新しい企画ツアー商品を発表した。JR西日本から購入したクハ455-701を使用して、トキ鉄を三往復、8時間25分連続乗車するという内容だ。ボックス席は一人で占有でき、三往復(6列車)分の指定券は硬券という乗り鉄仕様。特製の弁当も付くそうだ。
 う~ん、8時間25分か…と考えてしまった。青春18きっぷで長距離乗車はたびたびやっているが、長くても3時間程度で乗り継ぎになる。飯田線を乗り通しても8時間はかからず、連続乗車は久しくやっていないなあ…。
 昔の大垣夜行を乗り通すとおよそ8時間。満席のボックスシートに長時間缶詰になると、知らない者同士がずっと顔を突き合わせていなければならないことと、向かい合う相手と足の置き場に気を使わなければならないのが苦痛だった。ボックスの占有は、相当に贅沢な旅だったと言える。

 今日の画像は、運転開始間もない頃の快速みえで、紀伊勝浦駅から名古屋駅まで乗り通した時のもの。キハ65の車内だ。ボックスシートの画像を探したところ、これしか見つからなかった。
 一往復だけ紀伊勝浦駅までロングラン運転されていた快速みえは、当時、キハ82系だった特急南紀より多少遅い程度の所要時間で、たしか4時間半ぐらいだったと記憶している。