前回に続き、Zゲージの話です。
3年ほど前に、「壁掛け収納式レイアウト」を計画していました。
ストラクチャーの製作も順調に進み、ペーパークラフトながら良い感じの街並みが出来そうだと思っていたのですが、残念ながら、頓挫してしまいました。
頓挫した原因は、ターンテーブルが不格好だったからです。
このレイアウトには、「持ち運びできる運転盤」としての役割を与えるつもりだったので、ターンテーブルも本格的なものにはせず、お手軽に、PECOのNゲージ用を流用したものでした。その構造は、主桁のレールをそのまま残し、そのレールと電気的に接続させる形で、Zのレールを載せたものです。駆動方式は手動です。
改造も簡単で、当初は満足していたのですが、後になって、やっぱり主桁の長さが不満で我慢できなくなり、結局、レイアウトの製作も中止してしまったのでした。
私のZゲージコレクションで最長の
サザンパシフィック”Mikado”型蒸気機関車
これは、そうおかしくないですが...。
ドイツ国鉄03形蒸気機関車です。
微妙な違いですが、主桁が長過ぎます。
これが、どうしても気に入らなかった。
久しぶりに、Zゲージを走らせたところ、走りの良さに驚くと同時に、非常に楽しい時間を過ごせたことから、「壁掛け収納式レイアウト」が再び頭をもたげてきました。
すぐにレイアウトに取り掛かろうとは思っていませんが、とりあえず、ターンテーブルを何とかしてみることにしました。
まず、レザーソーで主桁をカットし、Mikadoがギリギリで載る長さにします。
次に、主桁に合わせて、ピットをカットします。カットの方法に悩みましたが、ピットの穴に、サークルカッターの中心ピン部分が上手く嵌まったので、サークルカッターを使いました。気長に回転させたら、案外、簡単に切れましたよ。ちなみに、ピットの穴の周りに見える丸い真鍮板にに、主桁からバネの効いた集電ピンが伸びてきて集電します。
続いて、ピットの周りの擁壁です。新製しようかとも思いましたが、元々の擁壁を使うことにしました。
擁壁部分を切り離して曲げ癖を付けます。
強引な手法に思われるでしょうが、強引に曲げ癖を付けたプラ(スチロール樹脂)は、意外と持ちますよ。
作例は、10年ほど前に作ったZゲージのトンネルです。アメリカのモーファットトンネルを参考にしました。
余計な話ですが、この時は、少し本格的なレイアウトを作ろうとしていたんですけどね。連れ合いから、部屋を一つ潰していいよ、と言われ、16番のレイアウト作りを始めたので、この時も、Zのレイアウトは頓挫しました。
補強材も外装材も、強引に曲げたプラを複数使用してます。
接着剤が流れた部分の黄変はありますが、
形態の経年変化は殆どありません。
そして、意外と簡単に、ターンテーブルの改造終了です。
後は、STウッドを切り出して、主桁の上面全体に、歩み板を貼ることにしましょう。
Mikadoも03も、ターンテーブルに載った姿が、”らしく”なりました!
今日の気分も上々です。
本日も、ご訪問ありがとうございました。