(9/4加筆)在来線で「小田原」への日帰り!? | ハンター湘南の旅ブログ

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(再加筆・全面校正、画像追加済)

 
突然ですいませんが、ちょっとで鉄道・バスへの経済活動。
(今、レポートを控えることも考えましたが、時間が経ったら筆が取れなくなりそうなので、「暫定的」タイトルで掲載します)
 
昨夜、10月以降の仕事が急遽増えることが判り、まとまった平日休みが取れなくなりそうだ。
そこで、10月平日予定の計画を日帰りに凝縮前倒し。
 
相変わらずの感染状況を鑑みて、ほとんど観光は無し、食事も駅弁かコンビニで済ませ、景色を眺めることに特化した旅とする。
旅行貯金用の通帳も自宅に置いてきた。
 
かねてから、新装なった常磐線を乗り通してみたかったが、1年を過ぎて、そろそろ苦痛になってきた。
 
上野発の在来線で東北へ行くのは何年ぶりだろう。
仙台までの在来線特急料金は、2900円、新幹線に馴れた身からすると、すこぶる安い!
以前は、仙台でも乗り継ぎ割引が適用され、半額で利用できたのだが・・・
(例えば東京→(新幹線)→仙台→(ひたち半額)→上野、のような買い方で)
 
8時ちょうどの「ひたち」で出発
 
空いている車両を選んだので、がら空きだ。
平日なので、騒がしいグループ客とは乗り合わせず、助かった。
 
朝ラッシュの時間帯で下りも列車密度が高く、スピードは遅い。
並走する緩行線車内の専大松戸高校の生徒数を、誰にも頼まれないのにカウントしたりする。
人口地理マニアの性。
 
水戸までノンストップかと思いきや、早くも柏に停車で拍子抜け。
柏と言えば、明日は「イチカシ」こと市立柏高校吹奏楽部が横須賀襲来だ、生演奏が聴けないのは残念。
 
通過する我孫子駅の駅そばの混雑具合も確認できた。
取手からようやく特急らしい走りに。
 
水戸と勝田でかなり下車
エリートの仙台行き、常陸多賀にも停まるのか、「日立」と間違えて降りる客も多かろう。
こちらにも駅近くに日立製作所の工場があるし。
予報通り、茨城県北部でうまい具合に雨は止んだ。
 
いわきで切り離しはなく、10両まるまる仙台行きだ、乗車率は5%程度になった。
 
いわきから先は、特急で通過するのは、約20年ぶりか。
 
東京2020の聖火の起点となった「Jビレッジ」の新駅を初めて見た。
 
災害復興区間をしんみりと通過
代行バスで通った時に比べれば、建物は増えたが、生活感は、まだまだな印象。
 
富岡駅に停車
 
まだまだ、雑草まみれの住宅が目立ち、道路はダンプカーが目立つ。
 
カシャカシャ何枚も写真を撮るようなことはしない。
(以前、普通列車で、運転士が、まるでボークを告げる主審の如く席にやってきて、口頭注意されたことがあった)
 
約4時間半で、仙台駅に到着
 
 
さて、新・常磐線乗車(+位置ゲー攻略)のミッションはクリアしたが、せっかく仙台へ来たのだから、国分町などの繁華街は避けて、北側の閑静な小田原や東照宮辺り、または広瀬川付近をを巡りたい。
 
が、まだ時間に余裕があるので、秋保温泉へ行ってみるか。(入浴はまたの機会にして、場所確認で)
著名な温泉街だが、まだ足を踏み入れたことがなかった。
 
全国版時刻表を見ると、仙台駅から秋保へのバスは極めて少ないのだが、かつて、秋保電気鉄道が出ていた長町へ1駅戻ったら、果たしてバスの本数が増えた。
バスによっては、駅前ロータリーではなく離れた場所(名ばかりの「長町駅西口」)発なので注意が必要。
(帰宅後知ったが、長町駅が移転して、離れてしまったらしい)
 
15分の乗り継ぎ時間だったが、東奔西走、かなり迷って30秒前まで迫ったところで乗り場が奇跡的に見つかり、間一髪だった。
 
バス(宮城交通)は、秋保電気鉄道(昭和36年廃止)の廃線に沿って進む、が、開発等でほとんど痕跡がない。
 
昼下がりなので「観光客は皆無、貸し切り状態」、と下原稿に書いたりしたが、地下鉄連絡の長町南で病院や買い物帰りの地元客が大量乗車、これは大誤算。
途中までは宅地化が進み、札幌の定山渓鉄道同様、鉄道を残しておけばよかった区間だ(地下鉄と一部重複している点も同じだ)
 
秋保温泉の奥にも集落が続いているのか、乗客が案外減らないまま、次第にバスは山間部に入り、磊々峡(らいらいきょう)で降りてみた。
他にも観光やホテル従業員と思われる下車客が何人かいて、地元民の冷たい視線圧が低くて済んだ。
 
秋保温泉の入口、磊々峡付近を散歩
秋保石の産地でもあり、鉄道貨物輸送も盛んだった。
 
何故か、長渕剛の「Good By青春」が脳内ループ
アリスの「チャンピオン」派の方も多い?
(昭和おじさんの独り言)
 
石・石・石
絶景を独り占め
 
老舗ホテルウォッチングも
(今回は、下見のみ)
 
と、市の広報車が行き止まりのホテル敷地まで入ってきて「外出は控えましょう」との言葉を浴びせてから、切り返して戻っていった、申し訳なし。
 
 
秋保電気鉄道の終着駅跡には、なぜか長崎電気軌道の保存車。
以前は仙台市電として活躍した車両が里帰りしたとのことで、秋保電気鉄道を走った車両ではないが、思わぬサプライズ演出だ。
 
駅名標も残る
 
 
かつて車庫だったミニ建物も残る
帰れ!とばかりに、複数の犬に猛然と吠えられ、堪りかねて退散。
 
そばには「鉄ちゃん」なる建物
(今回は中には入らず)
 
この周辺、宮交と市バスで位置も名前もバラバラ
 
次に乗るのは、新規参入のタケヤ交通バスの仙台駅行き
しかし、これまたバス停の場所や名前が別
 
予定では、「秋保・里センター」から乗車だったが、行きついたのが
グランドホテル前
バスはすぐ来るようで、ちょうどよかった。
 
ここから乗れば、秋保温泉郷をぐるぐる巡回して、旅館の位置関係や規模が見えてくる。
このバスもまた時刻表には載っておらず、穴場的存在。
バス会社のベースである川崎町が始発で、秋保温泉郷のあちこちの旅館に寄ってから、一気に愛子付近へ出て、国道48号バイパス経由で仙台中心街までノンストップ、860円。
縄張りの関係か、愛子駅周辺の市街地は完全無視であった。
 
ちなみに「タケヤ交通」は以前にもお世話になっており、
仙台から山形まで、タダで移動したことがあった(途中、ボートピア川崎で、少なくとも2時間以上競艇に付き合わされるが)
※現在は両駅からボートピアの送迎は運休中
 
ヨーロッパ風の住宅街、錦が丘も停車できないようだ
 
15時頃仙台駅に戻り、牛タンの代わりに「松牛」で時差昼食。
 
さて、今度はちょっとだけ地下鉄東西線に乗ってみる。
 
あまりに大江戸線そっくりなメカニズムな東西線
同じリニア推進式
 
国際センターで下車
コンコースは地上で明るい
ここから交通公園付近まで、ウォーキング
 
近くには東北屈指の進学校、仙台二高がある。
すでに共学になっていて、自由な校風なのか、私服だった。
文化祭は8/28に終了していた。
 
広瀬川を渡って、東北屈指の文教地区を黙々と散歩
対岸の尚絅女学院は尚絅学院に改称、共学だった。
 
宮城第一高校(旧宮城一女が共学化)
残念、震災に耐えた女子校時代の古い校舎は手遅れだった
 
聖ドミニコ学院、
門から男の子が飛び出してきてビックリ、2020年の中学入学から共学だったのは初耳。
 
まさかの驚愕4連発
これは時代の流れなので、新しい「向かい風」に負けずに歩くしかない。
 
さて、次は仙台市営バスに乗ろう。
雨が降りそうな気がして、交通公園や車庫まで歩くのを打ち切り、ついつい予定の1本前(20分前)のバスに乗ってしまった。
下校ラッシュ直前で 一人しか学生が乗って来ず、駅まで静かな車内だった。
コロナが明けたら、この系統の朝のラッシュの利用人数の調査をしたい。
 
そして、最後に仙台駅北側の「小田原」地区の閑静な住宅街を歩いてみた。
新幹線と在来線が寄り添う小田原
(箱根登山バスではありません)
 
小田原クリニックと宮城銘菓工房
神奈川のような、宮城のような・・・
 
女子サッカーの強豪である、常盤木学園
東北で音楽科のある数少ない私学
 
ちょうど常盤木学園の下校時間帯で、パラパラ下校生徒がいたが、超少数派(含有量1~2%)の同校男子を射止めた?カップルを偶然目撃した。
現役生は「1!2!3!4!ヨロシク」の校内撮影の件は知らないんだろうなあ、もう11年経ったし(独り言)
 
名残惜しいが、17時過ぎの始発やまびこ自由席で今日のうちに自宅へ帰ろう。
 
自由席とコンセントのある列車を選択
 
福島県に入り、聖光学院野球部のグラウンドが見えた辺りで雨になった。
 
18時前に着いた福島では、自由席は想定外の大行列で、たちまち満席。
そしてさらに驚いたことに、その大部分が郡山で一斉に下車。
県内通勤利用の多さが最後に印象深かった。
 
景色を眺めるだけの単純な日帰りだったが、旅に行かれないストレス解消に絶大なワクチン効果があった気がした。
今、なかなか病院へは行かれないご時世だけに。