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テーマ:鉄道(21956)
カテゴリ:筑肥線
今宿駅(いまじゅくえき)は福岡県福岡市西区にあるJR九州・筑肥線の駅です。
駅番号はJK03。 2020年度(令和2年度)の1日平均乗車人員は4329人であり、JR九州の駅としては笹原駅に次いで第34位になっています。 ちなみに前年度の2019年度(令和元年度)の1日平均乗車人員は5437人でした。 新型コロナウイルス流行の前と後では1000人以上も乗車人員が違いますね。 島式ホーム1面2線を有する地上駅です。 駅舎とホームは跨線橋で連絡していて、なぜか跨線橋が2つあります。 JR九州・鉄道営業が受託する業務委託駅です。 2021年(令和3年)3月のダイヤ改正よりホームドアの使用が開始されています。 1925年(大正14年)4月15日、北九州鉄道が開設しています。 1986年(昭和61年)、駅舎を改築。 2014年(平成26年)3月20日、今宿駅長が廃止され駅が業務委託化されました。 今宿という名前からわかるように、今宿は唐津街道における宿場の1つでした。 ですので駅舎もそのような宿場町風の感じになっているのだと思います。 地理的に言えば博多湾の内湾である今津湾の奥部に面し北に向かって開けた平地部にあり、福岡市西区内では西部の副次的中核地域になっています。 東にある姪浜とは長垂山で隔てられ、西側は旧糸島郡域の周船寺、糸島市前原地区に続く平地が広がっています。 今宿駅のすぐ裏側には三菱電機の工場があります。 現在はモーターや日曜大工の電気ドリルなどを作っているようですが、太平洋戦争時には軍需工場に指定されていました。 戦争末期には学徒動員により、その三菱工場で旧制・糸島高等女学校(現・糸島高校)の女子生徒がモンペをはきながら軍需用品を作っていたそうです。 同じ筑肥線で糸島高校前駅という新しい駅が出来ましたが、戦争当時は糸島高校の近くには駅はなかったので、工場で働いていた女子生徒たちは前原駅あたりから列車に乗ってこの今宿駅で降り、三菱の軍需工場に通っていたのでしょうね。 今宿駅は福岡市西区の中核的地域であり、周辺は住宅もあり決して田舎ではない立地の駅なのですが、信じられないことに2018年11月に今宿駅付近の路上にイノシシが出没し通行人のサラリーマンの男性にケガをさせたという事件が発生しました。 この出来事から思うに、この地域はかつては山野の広がる田舎でしたが、福岡市のベッドタウンとなったことで急速に人が住む地域が広がったことが想像できます。 今宿駅から天神・博多方面に目をやると長垂山がありますのでイノシシはそこから今宿駅まで下ってきたのかもしれませんね。 唐津街道を行く [ 島村利彦 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.09.03 17:08:06
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