多くの仕掛品を眺めているだけで、加工作業が全く捗らない日々が続くなか、各社の発売予定を見ていたところ、11月に再生産されるKATO製のEF15最終形に目が留まりました。

 

私は既にKATO製のEF15を所有しており、2010年1月に新発売された標準形の方です。改めて入線整備をすると共に、最終形とはどこが異なっているのかを確認してみました。

KATO製のEF15標準形(品番3062-1)の購入時の姿です。EF15標準形(46~129号機)をモデルとし、上越線対応の寒冷地仕様(ホイッスルカバー、スノープロウを装備)で高崎第二機関区に配備された1978年(昭和53年)頃をプロトタイプとしてある(KATOのHP)とのことです。

 

パンタグラフは、シュー先端がパイプ形状をしたEF15用のPS14(品番3062-1F)を搭載。

 

デッキタイプの旧型電機にスノープロウを装着していることで、アーノルドカプラーが突き出た状態となり、ヨ5000との連結面間隔はかなり広くなっています。

 

添付品は、金色のホイッスル(Z03-1034),ナンバープレート(3062-1E2),CS形のナックルカプラー(Z01-0282)です。車番は、購入時の寒冷地仕様では96・97号機、暖地仕様に変更した場合には79・111号機を装着します。

 

私は、東海道本線・山陽本線で運用されていた暖地仕様とすることにしました。

寒冷地仕様の特徴である屋根上のホイッスルカバーと、デッキ下のスノープロウを外します。

 

何れも指で引っ張るだけで、簡単に取り外すことができます。

 

 

ホイッスルカバーの代わりにホイッスルを装着します。装着の際に邪魔になるパンタグラフは一旦外しておきます。割りばしの枝分かれした先端にマスキングテープを挟んでから、粘着面が表側になるように巻き付けた治具を準備します。ホイッスルをマスキングテープに貼り付けた状態で屋根の取付穴に挿し込み、割りばしの上から押さえ付けることで紛失/破損することなく、ピンセット使用での今迄の苦労が何だったのかと思えるほど非常に簡単に装着することができました。

 

アーノルドカプラーはナックルカプラーに変更します。説明書に従って、先台車の車輪を外してから、先端の尖ったピンセットでカプラー押さえ(裏蓋)のロックを外せば交換できます。裏蓋/車輪の順に元に戻せば終了です。

 

前後端(1エンド,2エンド)とも、ホイッスルとカプラーを交換しました。

 

連結面間隔が改善されました。

 

暖地仕様となりましたので、車番は79号機を装着しました。これにて整備完了です。

 

なお、スノープロウを外すと、中から排障器が現れます。

 

EF15標準形(品番3062-1)の整備前の側面です。11月に発売されるEF15最終形(品番3062-2)は、中央3箇所の窓と屋根上モニタの明かり窓がHゴム仕様となり、パンタグラフがPS15(シュー先端がパイプ形状)、ナンバーが切抜文字、デフロスタのない前面ガラス、スノープロウなしのスタイルで、最終グループの15次形(184~189号機)の内、昭和50年頃の三菱製車両(前記の標準形は東芝製)をプロトタイプとして、選択式ナンバー(184,186,187,188号機)が付属する(KATOのHP)とのことです。

 

EF15最終形(品番3062-2)と同時に、ヨ5000(品番8046-1),タキ35000 日本石油輸送色(黒色:品番8050-1),タキ35000 日本オイルターミナル色(青色:品番8050-2)も再生産されます。これ以外に2軸貨車なら車種を選ばず似合うこと間違いないアイテムだと思います。