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JR貨物など貨物鉄道事業者が、他社の鉄道車両を貨物列車扱いで輸送することを甲種鉄道車両輸送、略して甲種輸送と称します。つまり、貨物は鉄道車両そのものです。

これも専用貨物列車であり、車扱貨物の一つとして考えてよいかと思い紹介させていただきます。

 

ポイントは、他人の需要に応じた貨物輸送ということで、旅客会社による自社車両の運送は甲種輸送には該当しません。

そのため多くが、車両工場で製造された新車を購入した鉄道会社への輸送です。

情報が乏しいことや工場稼働日である平日の発送が多いため、なかなか撮影できないのが実態で、偶然撮ることができたケースも少なくありません。

 

JR東日本EF510(500番台)  2010年6月

 

 

名古屋市交通局6050系(桜通線用)  2010年11月

 

東京メトロ15000系(日比谷線用)  2011年5月

写真のように、保護のため先頭車両がブルーシート等で養生されていることがあります。

 

JR東日本E657系(特急ひたち用)  2011年12月/2012年2月

 

 

東京メトロ1000系(銀座線用)  2014年8月

 

軌間や車両限界がJR線と相違する場合、仮台車での輸送となります。

 

JR西日本227系  2015年12月

JR貨物のDE10が車両工場まで引取に行きます。

 

 

 

首都圏新都市鉄道TX-30000系  2019年12月

いわゆる『つくばエクスプレス』です。

 

なお、甲種輸送は新車だけに限ったものではありません。

改造・改装のための車両工場への入場とその後の出場にともなう輸送。

小田急50000系(VSE)    2011年1月

 

鉄道会社間の車両の譲渡にともなう輸送も甲種輸送となります。

JR東日本からJR九州へ415系の譲渡  2008年12月

500番台、600番台、1500番台各4両、現在もJR九州で活躍中との情報です。

 

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