さるびあ丸、東京竹芝桟橋に帰港 ☆ コンテナ積み下ろし作業【夏の離島・東海汽船の旅④ 最終回】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(東海汽船の貨客船「さるびあ丸」)





さるびあ丸の航海、太平洋から東京湾へ【夏の離島・東海汽船の旅③】 






東海汽船の大型貨客船「さるびあ丸」で東京を目指す

船は、東京湾を北上し、東京港西航路を航行中。


進行方向左側には、日本の物流の拠点・大井コンテナふ頭



進行方向右側に、船の科学館東京港トンネル(海底トンネル)の抗口が見えてくる。

1974年(昭和49年)に開館した「船の科学館」。初代南極観測船「宗谷」も保存展示している。
船の科学館の開館当時は、東京臨海副都心地区はまだ開発前で、周辺は雑草の生えた空き地や倉庫ばかりで殺伐としていた。当時、船の科学館への公共交通は、品川駅東口から東京港トンネルを通る都営バスの便しかなかった。


前方にレインボーブリッジが見えてくると、間もなく最終港・東京港竹芝桟橋



進行方向右側に、臨海副都心のお台場地区

球体展望台のあるフジテレビ本社ビル

お台場地区には、江戸末期に建設された台場(砲台)の跡がいくつも残っている。


レインボーブリッジが近づく。

レーダーマスト


緑に覆われた第六台場。この小さな人工島への上陸は出来ない。


さるびあ丸は、レインボーブリッジの下をくぐる。

船内には、シンガーソングライター藤井恵さんの曲「ことばの贈りもの」が流れる。


船の煙突の真上のレインボーブリッジ





進行方向左側には、日の出桟橋
東京湾レストランクルーズ船(シーライン東京)や水上バス(東京都観光汽船)等の乗船場がある。

シーライン東京のレストラン船「シンフォニークラシカ」。1989年(平成元年)、東京港に初めて登場したレストラン船(竣工当時の船名は「シンフォニー」)。

シーライン東京のレストラン船「シンフォニーモデルナ」


新橋と臨海部を結ぶ新交通「ゆりかもめ」が走る。

海や夜景が見える一軒家レストラン

夕暮れの東京タワー


東京港竹芝桟橋が近づく。



豊海水産埠頭




東京港(竹芝桟橋)入港
船は、竹芝桟橋前で180度向きを変え、接岸作業に入る。


隅田川


奥には東京スカイツリー



左は浜離宮恩賜庭園

浜離宮恩賜庭園の入り口にある汐留川水門(左側)


船体の向きを変え、接岸作業中のさるびあ丸

接岸作業。乗客の下船用のボーディングブリッジ。


岸壁の係員の笛の合図で接岸作業完了
係員出入り用のタラップも取り付け





17時40分、東京港竹芝桟橋到着
さるびあ丸の5階下船口にボーディングブリッジを繋ぎ、下船開始

伊豆大島からの所要時間は4時間20分。始発の神津島からの所要時間は8時間10分。



船首では、さっそく貨物(コンテナなど)の積み下ろし作業が始まる。



17時45分、伊豆大島からやってきた高速ジェット船「セブンアイランド友」が東京港竹芝桟橋に到着




これから続々と、各離島から東海汽船の高速ジェット船が、東京港に帰ってくるので、先ほど到着した高速ジェット船「セブンアイランド友」は、客を降ろすとすぐに芝浦埠頭へ回航




大型貨客船「さるびあ丸」からは、伊豆諸島の各島で積んだコンテナなどの貨物を岸壁に下ろす荷役作業中



船首に積んだコンテナを1ケずつ吊り降ろす。






手際よい作業が続く。

船から下ろされたコンテナはすぐにフォークリフトで運ばれる。





トラックに積み込まれるコンテナ
































東京の夏の日暮れ



18時10分には、高速ジェット船「セブンアイランド結」が東京竹芝桟橋に到着

神津島、利島、大島からやってきた「セブンアイランド結」。船体の色はアイランドブルー。

さるびあ丸とほぼ同時期にデビューした新造船


高速ジェット船の向こうにが昇る。

ジェット航空機のようなガスタービンエンジンの音が桟橋に響く。



太平洋上に浮かぶ離島から帰ってきた人々


東海汽船の高速ジェット船「セブンアイランド結」(手前)と、大型貨客船「さるびあ丸」(奥)
この後も、式根島・新島、大島から帰ってくる便が入港予定。



長い歴史と伝統を誇る東京の夏の夜の風物詩・東海汽船の大型貨客船さるびあ丸を使用した「東京湾納涼船」が、コロナ禍で運行されない2度目の夏。
静かな東京港竹芝桟橋、昇っていく月が輝き始める。






※2021年(令和3年)夏




(終わり)