列車は東津山にとうちゃこ。因美線との分岐駅である。
前方から列車接近。
佐用からやって来た新見行きの列車。上下線合わせても、津山で分断されることなく佐用から新見まで直通する唯一の列車である。
佐用から約3時間の道のり。新幹線以外の長距離がどんどん姿を消す昨今、3時間というのはロングランに入るほう。こういう列車はいつまで残ってもらいたいものである。
勝間田。
美作江見。ここで折り返す列車もあり。
車内はこんな感じ。
朝の可部線の出発から数えて10時間。そろそろ疲れも出始めた。窓の外も見えないし家から持ってきた新聞も読んだ。疲れたので寝ることにする。
20時31分、終点の佐用にとうちゃこ。快速となり津山へと折り返していく。
姫路からやって来た電車。18きっぱーの僕はセオリー通りならここで乗り換え姫路を目指すのだが、次の姫路行きは21時38分。これに乗ると姫路到着は22時45分。
いい加減疲れも出てきたし、早く帰りたい僕は智頭急行へ乗り換える。
このルートで行けば姫路への到着は21時54分。姫新線を乗り通すよりも50分早く姫路につく。
ホームに上がると鳥取行きのスーパーいなばが入線。
この列車の誕生により岡山から因美線経由で鳥取を結んでいた急行砂丘が廃止。因美線から優等列車が消えた。
エンジン音を轟かせ鳥取へ向け走り去った。
そしてぽつんとホームに佇む姫新線の津山行き。
虫の音が響くだけの静かなホームである。
快速ではあるけど津山までの所要時間は4分しか変わらない。
ヘッドライト点灯。
津山に向け出発。
頑張れよ~。また乗りに来るからね。
智頭急行の列車案内。スーパーいなばとスーパーはくと。二つ合わせて因幡(いなば)の白兎(しろうさぎ)。
大原行きがやって来た。
昨今、JRの気動車はどうにもかっこいいと思える車が出てこないが智頭急行の車両は僕は好きである。このカラーリングも好き。
僕が乗る上郡行きがやって来た。
こういう古臭い顔が好きなのだ。
いつか智頭急行の乗り潰しの旅にも出かけてみたい。
車内に乗り込む。撮りたかったのはこの萌え萌えキャラではなく
こっち。智頭急行は第3セクター。18きっぷでは乗れません。
てことで、はい。乗車券ですよぅ。佐用から上郡までの17.2kmでこの運賃。阪急ならば270円。JRの地方交通線でも330円。
でもいいのだ。平成の世に新たに線路を引き開業してくれた路線である。こんなところに線路を引いてくれたことに乾杯!
まぁね、この路線はただのローカル3セクではない。鳥取と関西とを結ぶ高規格な連絡線という役目を担う。東日本でいうと北陸新幹線が開業する前の北越急行的なポジションである。だからこそ国鉄末期の多くの計画線が志半ばで頓挫した中開業できた、数少ない鉄道路線である。
そして列車は終点上郡へとうちゃこ。
貨物列車が通過~。
ここで山陽本線に乗り換えである。
見事な満月ですなぁ。
智頭急行からJRの連絡通路を通ったのだがここは山陽線下りのホーム。
ここも智頭急行の開業によりただの県境の駅から地位が向上した。
ローカル駅から因幡の白兎が発着する駅へと格上げである。
そして岡山からの列車がやって来た。
次の乗換駅は姫路。旅ももう佳境である。
そして列車は姫路にとうちゃこ。
姫路駅でよく見る風景。
姫路でみる115系。しばらくは続くだろうけど10年後とかはどうかね?関西から払い下げられてた221系辺りがその役目を担うのかね?
ここからはもうただの消化試合。
そして列車は尼崎にと~ちゃこ。
宝塚線ホームへ移動。
この旅で最後の乗り換え。
最後の列車である。
いつもの通勤列車。でも休みの日に乗ると全然気分が違うんだよね。
そして川西池田にと~ちゃこ。朝に可部を出発してから13時間余り。可部→広島→三次→備後落合→新見→津山→佐用→上郡→姫路→尼崎→川西池田と乗り継ぐ長い鉄道の旅であった。
しかしこの旅をスタートしたのが7月22日。ブログを書き終えるまで実にひと月以上を要した。その1週間前行った霞沢岳の記事まだ途中である。さらになんとこの後まだ記事に書いていない広島への18きっぷの旅をしたのである。え?我が母校の決勝戦を見に行った話???いやいや、あれとは別にまた広島に行っていたのである。
とりあえず次は霞沢岳の記事を書く。追加の広島の旅はそのあとである。
百名山をやっていたころは間髪置かずに山行に出ていたものだから7月8月はブログの記事が大渋滞を起こしていたけど、コロナ禍の今年にまさかの記事の大渋滞である。まぁネタがあるということはいいことよ。読み手の気持ちは置いといて書いてる方は楽しいもんだ。
というわけで長い長い広島への旅が幕を閉じた。 おしまい