皆様こんにちは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

昨夜は、発売されたばかりのTomix製50系客車にKATO系カプラーを取り付けてみました。

 

本日は続きでKATO製の50系客車と比べてみたいと思います。そしてついでにKATO製50系客車の方も少し弄りたいと思います。

 

 

↑Tomix製50系客車とEF81ヒサシ付きを購入後、これらの整備用に色々と買い足していました。

 

↑右側にKATO製50系客車グレードアップパーツがあります。今回はこれを使ってみます。

 

まず早速Tomix製とKATO製の50系客車を並べてみます。

 

↑左がTomix製、右がKATO製です。左のTomix製の方が赤2号が若干暗い印象です。また屋根上のグレーもTomix製の方が濃い色になっています。

 

↑左がTomix製、右がKATO製です。先ほども述べた通り右のKATO製の方が全体的に色が明るいです。従来はTomix製の方は色入れが無く真っ赤っかという印象でしたが、今回の製品では便所窓や方向幕部Hゴムや、ドアレール・沓摺の銀色が最初から色入れされており、KATO製品と引けを取らない感じです。但しKATO製は車番が最初から印刷されている関係で、所属表記や配置区所・重量標記が最初から印刷されています。

 

↑側面です。Tomix製とKATO製では便所窓の乳白色表現に違いがあり、Tomix製はガラスパーツの裏から白色塗装がされており、KATO製は表面が白色になっています。

 

↑最も大きな違いは屋根上でしょうか。KATO製(右)は通風器が屋根板一体表現になっています。

 

↑手前のKATO製は通風器が屋根板一体なので現行水準からするとシルエットに難ありでしょうかね。通風器の配置自体は両社ともほぼ同じのようです。

 

↑オハフの妻面です。良く見るとTomix製(左)とKATO製(右)で印象がかなり違います。右のKATO製は後部監視窓がTomix製より角ばった印象で、貫通ドアの窓サイズも少々小さく、こちらも少々角ばった印象です。この窓の形状でかなり雰囲気が異なります。

 

また貫通ドア右側、ちょうど尾灯の下あたりには貫通扉の戸袋点検蓋があり両社で表現が異なっていますが、これは実車の製造次数によるものと思われ、実車の写真を見ると両方のタイプがあります。

 

KATO製は妻面の検査表記も入っており、目立つので印象的です。

 

↑床下機器です。奥がTomix製です。KATO製と概ね同じですが微妙にタンクや機器箱のサイズが違ったり位置がずれていたりします。私は客車には詳しくないのでどちらが実車に近いのかは良く分かりません。あと、Tomix製は便所流し管がユーザー取付になっており、またこの部分の床板には他の何かを取り付けるような穴が開いています。ひょっとして汚物タンクでしょうか? ということは50系5000番台の発売を考えている!?

 

↑続いてオハ50です。色や屋根板の両社の差はオハフ50と同じです。

 

↑妻面です。左がTomix製、右がKATO製です。オハフ50と同じく貫通扉窓サイズや貫通扉戸袋点検蓋形状が異なります。下降窓や貫通扉は両社ともガラス入りです。

 

↑床下です。奥がTomix製です。オハフと同じく概ね両者同じですが細かなところが異なります。

 

↑さて、KATO製の50系も非常に良い出来なのですが、屋根上の通風器が一体モールドというのが現行水準からするとイマイチのようです。しかしこれは通風器を別パーツ化するグレードアップパーツが発売されています。

 

↑KATOから純正の通風器別体化用のパーツが発売されています。そろそろ最初からこのパーツを付けた車を製品として発売して良いのでは?

 

ではこのパーツを実際に使ってみましょう。

 

↑内容はオハフ・オハ各2両分の屋根板、そして角型通風器です。

 

↑角型通風器のランナーとの接合部はここになります。。。 なかなか難しいところにありますね。これ、カッターで切断しようとすると、勢いを誤ると通風器の台座まで切れてしまうパターンです。

 

↑よって、ちょっとバリが残るくらいでランナーからニッパーを用いて切り離しました。

 

↑そして、このバリを精密ナイフで1つずつ切除してゆきます。

 

↑とはいえ、大量の通風器があります。これらの1つ1つバリを取るのは非常に手間が掛かりますね…。勢い誤ると通風器の脚まで切ってしまいますし…。案の定作業中は人差し指と親指を精密ナイフで切ってしまいました…。

 

↑何とかバリの除去が完成です。これだけでかなりパワーを使ってしまいました。

 

↑さて、これらを屋根板に取り付けました。屋根板と通風器の色が異なるのが若干気になりますが…。

 

↑手前が通風器が別体になったグレードアップパーツ、奥が製品に付いている屋根板です。こうして見ると一目瞭然です。

 

さて、ではこの屋根板を製品の屋根板と交換してゆきます。

 

↑屋根板を外すためオハフの床下を外しました。Tomix製ではテールライトのオンオフスイッチは床下にありましたが、KATO製では室内に組み込まれており、中央部のボックスシート2客分がオンオフスイッチになっています。これって室内塗装などに凝る方にとっては大問題ですよね。。。 シートが2客分なくなっていますから。

 

そういえばフルリニューアル後のKATO製キハ58系の床下も同じでしたね。これってどうにかならないものでしょうか…。

 

↑オハフの車体内側です。グレードアップパーツの説明書では、ライトユニットを外し、窓ガラスを外してから屋根の爪を外して屋根板を外すようになっています。しかしライトユニットを外すのは面倒ですよね…。

 

↑屋根固定用の爪を外せればよいので、そのまま精密ドライバーのマイナスを使って爪の部分を緩めてみました。

 

↑ライトユニットや窓ガラスを外さなくても屋根板は外れました。

 

↑グレードアップパーツの屋根板と交換します。なお屋根板はかなり反っていますっが、取付爪が8か所あるので車体に付けてしまえば問題ありません。

 

↑これでKATO製50系も屋根上通風器が別体となり、Tomix製とも引けを取らなくなりました。

 

↑Tomix製と並べても大きな差異は無くなりました。

 

ちなみに…

 

↑Tomix製(上)とKATO製(下)の便所窓ガラス表現の差です。Tomix製は裏から塗装することによりスリガラスのような雰囲気となっています。これは同車のキハ40系のベンド窓ガラスも同じです。しかしキハ40系や50系客車の便所窓ガラスは、ガラス自体が白色になっており、個人的な好みにもよりますがKATO製の方がしっくりくるような気がします。Tomix製も表から白色で塗装してしまおうかな。

 

↑これで50系の簡単な整備は終わりました。Tomix・KATO共に甲乙つけがたい良い製品ですが、こうやって並べると屋根上の色合いがかなり異なりますね。Tomix製はちょっと濃すぎるかなという印象で、KATO製はグレードアップパーツを使ったものの屋根板と通風器で成形色が異なり微妙な色違いになっています。両社混ぜて使うのならば全車屋根板をジェイズの「屋根用グレー」で吹いて色合いを統一してしまおうかな。

 

ということで今回は主にTomix製とKATO製の50系客車の比較でした。Tomix製は今回のリニューアル新規発売によりかなり良くなった印象ですね。赤い機関車と似合いそうです。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!