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8月も終わりに近づきました。
子どものころには夏休みも終わろうかというこの時期は、いつも憂鬱になっていたことを思い出します。
40日もあったはずなのにあと数日…。『もう数日しかない』か『まだ数日ある』かによって気分も変わりますが、私は最後の最後まで『まだ』派で、ギリギリまで現実逃避をしていたように思います。
今年はコロナでロクにお出かけもできす、長雨のせいでまだ夏の甲子園も終わっていませんので、『まだ』と思っている学生さんも多いことかと思います。
本日ご紹介するBトレインショーティーは、『まだ』首都圏の鉄路を元気に駆け回っているこちらの車両です。東京メトロ 7000系 有楽町線 です。
いつ見ても「いいお顔」だと思います。
1974年の有楽町線開業と同時に新製された車両です。
先に登場している千代田線用6000系のデザインを踏襲しています。
この大きな前面窓とアシンメトリーのデザインは当時としては非常に斬新だったのではないでしょうか。
ぱっと見の6000系との違いは、ラインカラー帯の色を除けば、前面の非常扉の上の「黒い窓」の有無かと思います。
この黒い窓は「列車種別表示機」だったそうで、乗り入れ先での優等列車運用をにらんでいたとの事ですが、実際に使われることはあったのでしょうか。
東京の鉄道路線は乗り入れが複雑で、関西人の私には本質的にはすべてを理解できていません。
有楽町線は西武池袋線、東武東上線と相互乗り入れをしています。
新木場駅から自社線・乗り入れ線を経て、遠くは東武森林公園駅や西武飯能駅まで乗り入れているとの事。
関東私鉄のBトレを集め始めると、どれとどれの組み合わせがOKなのか、を調べているだけでも楽しくなります。
こういう状態をきっと「沼」と呼ぶのでしょうね。
この7000系は登場後ずっと、有楽町線のラインカラーであるゴールド帯を巻いて活躍していました。
2008年に東京メトロ副都心線が開業したことにより、現在では有楽町線・副都心線において、車両が所属線区の区別なく一体で運用されています。
この7000系も副都心線運用への対応構造工事が施されました。
副都心線兼用となった7000系は帯色を変更し、副都心線のラインカラー「ブラウン」と有楽町線の「ゴールド」に白帯を追加した3色帯を巻くようになりました。
先輩の6000系は千代田線運用を退きましたが、7000系は現在でも現役で運用されています。
副都心線用としては東急東横線にも乗り入れており、非常にマルチな活躍をしている車両かと思います。
鉄道ファンからは「メトナナ」の愛称で親しまれています。
副都心線用10000系の増備で、2008年頃から副都心線乗入用改造の対象とならなかった車両から廃車が発生し、一部は海を渡ってインドネシアに譲渡されました。
一旦廃車は落ち着いたかに見えましたが、新車両17000系の増備がはじまり、副都心線対応車からも廃車が発生しはじめました。
流石に登場から50年弱、17000系の増備と共に7000系も終焉を迎えるかと思います。
そんな「メトナナ」の登場時のゴールド帯を振り返りながら、東京メトロ7000系が首都圏交通に残した功績を改めて感じてみたいと思います。
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