藤江駅【兵庫県】(山陽電鉄本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県明石市中南部、播磨灘の海岸に近い住宅地に位置する山陽電気鉄道本線の駅で、S特急停車駅であり朝方と夕方は普通との緩急接続が行われている
藤江駅 (ふじええき。Fujie Station) です。
  
 
駅名
藤江駅 (SY 20)
 
所在地
兵庫県明石市 
 
乗車可能路線
山陽電気鉄道:本線  
 
隣の駅
西代方…………林崎松江海岸駅  
山陽姫路方……中八木駅  
 
訪問・撮影時
2019年5月
 
 

藤江駅は地平駅で、北側の山陽姫路方(西寄り)に駅舎があります。
南側には駅舎がなく、すぐ西側にある踏切で北側へ回る必要があります。
1985年に改築された駅舎が今も使用されています。駅外と駅舎の間に段差はありません。
駅舎の左側が改札口で、出入口前には飲料自動販売機と公衆電話が設置されています。
右側は山電の子会社で、駅構内のコンビニエンスストアなどを運営している「山陽フレンズ」の本社事務所があります。
尚、藤江駅に駅前広場は整備されていません。西側にある踏切の反対側にバス停留所が設けられています。
写真は南を望む。
尚、駅前に多数の自転車がありますが、駐輪禁止のようです。駅舎の左側に駐輪場があります。
 
 

駅前の様子です。北西を望む。左側に駅舎があります。
周辺は住宅街になっていて、商店も点在しています。
約50m先に交差点があり、左へ曲がると踏切を渡って駅南側(バス停、海岸方面)に出ます。交差点を右折すると後述の住宅団地・藤が丘です。
 
 

こちらは駅から約130m北、藤が丘団地のロータリーです。北を望む。団地の南端部に位置します。
ちなみに、現在の藤が丘の位置には戦前、山陽電鉄が所有する明石競馬場(藤江競馬場)がありましたが、競馬が開催されたのは1928年~1938年のわずか11年だけでした。廃止後は跡地が住宅団地として1960年代までに開発されましたが、地図で見ると外縁部が競馬場のコースのようにカーブを描いています。
また、写真のロータリーは競馬場の入口にあったパドック跡と言われています。
 
 

駅南側の様子です。南を望む。右後方に踏切があり、渡った先の東側にに藤江駅があります。
この場所はバス停留所兼バス転回場で、一般車は進入禁止です。神姫バスと明石市コミュニティバス「Tacoバス」が発着します。
バス停のすぐ先には山電と並行する形で県道718号線(旧・国道250号線。通称:浜国)が左右方向に延びています。
駅南側も住宅街ですが、商店は少ないです。
南(写真奥)へ300mほど進むと播磨灘に到達します。尚、藤江駅は台地上にあるため、海岸道路に出る前に階段を下る事になります。
 
 

改札口です。南西を望む。後方が出入口です。
藤江駅は準主要駅ながら無人駅になっており、窓口が閉鎖されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端は幅広通路です。
左端には窓口(普段は閉鎖)とインターホンが設置されています。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札内左側には自動精算機があります。いずれもICカードチャージ可能です。
改札を入って左側にはトイレ(多機能トイレなし)が設置されています。
そして改札を通って正面には構内踏切があり、渡って左のスロープを登ると1番線下り山陽姫路方面に、構内踏切を渡らずに左へ曲がり、小さい構内踏切を渡って階段を登ると2・3番線上り西代・神戸方面ホームに到達します。1番線はバリアフリーに対応していますが、2・3番線は車いすでは自力でホームに行けません。乗降される場合は事前に山陽電鉄へお問い合わせ下さい。
尚、藤江駅構内および駅前に売店・コンビニはありませんのでご注意下さい。
 
 

構内踏切手前で左へ曲がると、2・3番線ホームへの屋根付き通路が延びています。南東を望む。
2・3番線ホームの位置は離れており、通路が長くなっています。そして突き当たりで右へ曲がると3番線の構内踏切(屋根なし)を渡り、左へ曲がって階段を登ると2番線・3番線ホームに到達します。
右手には1番線とを結ぶ構内踏切があり、左手の階段の先にはトイレがあります。
 
 

1番線に設置されている建植式駅名標です。電照式ではありません。
山陽電鉄の標準デザインで、駅ナンバリングも併記されています (SY 20)。
また、下の広告にある「日新信用金庫」は明石市に本店を構える地場の信用金庫で、山電ユーザーには「にっしん・さんよう平日ウォーク」でお馴染みです。
そのほか、上屋下に電照式の駅名標もあります。
 
 

藤江駅は単式ホーム、島式ホームとも各1面の、計2面3線の地平構造で、双方のホームの位置はかなりずれています。南東~北西方向にホームが延びています。
右(南)にある単式ホームが1番線で下り山陽姫路方面、左(北)にある島式ホームが右から2番線・3番線の順でいずれも上り西代・神戸三宮方面です。上りは2番線が主本線(通過線)で3番線が副本線(待避線)になります。朝方と夕方には2番線に発着するS特急と3番線で待避する普通車が緩急接続しますが、昼間は待避の運用が存在せず、普通車も2番線に発着します。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は1番線が広く、2・3番線が狭いです。
上屋ですが、1番線は山陽姫路方(手前側)の1両強分にしかありませんが、朝の利用が多く緩急接続も行われる2・3番線は全4両分に設置されています。雨天時に当駅で下車される際、下りの場合は先頭車両にご乗車になって下さい。
各ホームにはベンチが設置されています。
そして各ホームの山陽姫路方の端にはスロープがあり、構内踏切や通路を介して駅舎・改札口と繋がっています。
写真は1番線より西代方・神戸三宮方を望む。
 
 

こちらは上り2番線より山陽姫路方を望む。
左から1番線~3番線の順です。
こちらの上り島式ホームは中央部こそ一定の幅があるものの両端は狭いです。
朝方(夕方に1本だけあり)は左の2番線にS特急が停車し、右の3番線で普通車が待避します。
尚、藤江駅はラッシュ時に運転されるS特急(他社での通勤特急に相当)の停車駅ですが、直通特急は通過です。
 
 

1番線より西代方を望む。2・3番線は1番線から見て2両分近く東にずれ設置されています。
この先、下り勾配で田畑が混在する住宅地の中を南東へ走り、小さな川を渡ると今度は上り勾配に転じて掘割区間を経由してから地平区間になります。その後は左手に住宅や工場を、右手に田園や住宅を見て一直線に南東へ走ると林崎松江海岸駅へと至ります。
 
 

 

1番線より山陽姫路方を望む。
ホーム端にスロープと構内踏切があり、右側に駅舎・改札口があります。
この先、下り勾配で田畑が混在する住宅地の中を北西へ走り、谷八木川を渡ると今度は上り勾配に転じて、引き続き郊外の住宅地の中を北西へ進むと中八木駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が藤江駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。駅は山電では珍しく2面3線だったので駅が大きく感じました。駅前は住宅地で、北側は藤江競馬場があったそうです。また、徒歩5~6分で播磨灘の海岸に行く事ができます。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の下り新快速に乗り換えて明石駅で下車します。そして隣接する山陽明石駅から山陽電鉄本線の下り普通車に乗車して当駅下車です。新幹線で新神戸駅や西明石駅まで行ってもOKですが、新神戸の場合は乗換回数が増加し、西明石の場合は新幹線の本数が少ないです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速に乗り明石駅で下車、山陽電鉄の普通車に乗り換えて当駅下車。あるいは阪神の大阪梅田駅から直通特急で山陽明石駅まで行き(昼間は舞子公園駅も可)、普通車に乗り換えるルートもあります。こちらの方が運賃が安く、「阪神・明石市内1dayチケット」を使えば1,650円で往復できます。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約350m西の「セブンイレブン」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。山陽電鉄本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は藤江駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:山陽電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)